出張や旅行では、その街の繁華街を歩いて地元の名居酒屋を訪ねたい。その土地に根付いてきた郷土料理や地魚を肴に飲むお酒は格別です。今回は、長崎市の中心街で長く愛されてきた老舗居酒屋をリスト形式でご紹介します。ここから選べば間違いなし!
1,観光通『安楽子』
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長崎で半世紀の歴史があり、魚が美味しい店といえば『安楽子』です。地元の人々が足繁く通う地域密着の店です。サスの細巻きや郷土料理であるクジラの「おば」、自家製スリミなどが人気。
2,思案橋『はくしか本店』
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牡蠣やアサリ、わかめなどの魚介類を使ったおでんが名物。平戸あごなどを使ったうす口かつコクのある出汁は、東京や大阪のおでんと大きく異なります。創業60年以上、長崎でおでんをつまみに飲むならば、まずはこちら。
3,銅座『五人百姓』
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グループで飲みに行くなら『五人百姓』が入りやすい。50年以上続く店ですが、2代目大将のパワフルな接客で、活気があり若いお客さんで賑わっています。生サバをはじめとした近海の鮮魚と、はとしやオランダカツといったご当地グルメが魅力です。
4,築町『あじ盛』
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長崎の歴史ある魚河岸エリア「築町」にある、朝からやっている食堂兼居酒屋。通しで営業しているので、早めに用事が終わって飲み始めたいときにぴったり。この雰囲気ですが、お酒は壱岐焼酎のボトル売りまでしていますから、安心して昼飲みやゼロ軒目利用ができます。
5,銅座町『居酒屋 五島』
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銅座町で50年続く大衆酒場。地元の人が会社帰りのちょっとした飲み会を楽しむような店。港町長崎ですから、もちろんお刺身が揃っています。加えて、豚足や牛丸腸ホルモンといった肉料理も充実。焼酎のボトルが激安。
番外編:正統派バー『バー ウェイヴァリィ』
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日本バーテンダー協会会員の小河原幸生さんがマスターの長崎を代表するオーセンティックバーのひとつ。レガシーカクテル、シングルモルト、焼酎などが揃っています。フレッシュフルーツのカクテルは旅先のナイトキャップにぴったり。
番外編:角打ち『森山酒店』
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110年続く酒屋さんの奥は立ち飲みコーナーになっています。ご夫婦で切り盛りされていて、長崎の焼酎や地酒、定番のビールを手頃な価格で飲ませてくれます。おつまみも充実しているため、一般的な立ち飲み店と比べても遜色ありません。諫早の地酒「杵の川」の樽酒はここで飲めます。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)