JAZZが流れる大人の雰囲気漂う角打ち『ちょこっとBar MORIYAMA』は、長崎旅行時にぜひ立ち寄っていただきたい一軒。諫早の地酒「杵の川」の樽酒をはじめとした豊富な日本酒・焼酎が角打ち価格で楽しめます。おつまみは長崎名物のカマボコで決まり!
目次
黄昏の長崎、ゼロ軒目は角打ちへ
都市の要素がぎゅっと濃縮されている長崎。徒歩と路面電車で巡れるコンパクトさは、まるでジオラマの世界です。夕暮れが近づくと、自然と街に誘われて繰り出したくなります。
居酒屋好きならば自然と吸い込まれるのは、銅座、浜町、思案橋界隈です。西九州最大の繁華街で、老舗の居酒屋やオーセンティックバー、寿司店などが密集する楽しいエリア。すぐに1軒目の店に向かうのものよいですが、黄昏の艶やかな長崎、軽く角打ちで”ひっかける”のはいかがでしょう。
中心街近くで飲むならば『森山酒店』です。浜町(観光通電停)から中島川を渡った対岸、徒歩3分ほどの裏通りにある、地元密着の酒販店。
外観
1910年創業と110余年の歴史があります。従来の業務用の配達、店頭での小売に加えて、2006年から店の奥をスタンディングバーに改造して角打ち営業を開始。『ちょこっとBar MORIYAMA』の立て看板が角打ち営業中の合図です。
内観
人懐こい大将と温厚な女将さんが切り盛りする温かい雰囲気にホッとします。はじめての人や若い方でも、勇気を出して入れば馴染めるはず。
よくある硬派な角打ちよりは「バー」とつくだけあって飲食店寄り。長崎県産食材を使用したおでんや手作りのお惣菜も並んでいます。
カウンターとテーブルを配して、20人は入れる大きさです。それでも、19時頃には長崎で働く皆さんで満員御礼状態になるそうです。カウンターで隣り合った人と一期一会の酒場話しを楽しむのも、旅の思い出になりますね。
お酒の品揃えの多さはさすがお酒屋さん。長崎の地酒に留まらない個性的なラインナップが飲兵衛心をくすぐります。
品書き
お酒
- 生ビール(アサヒスーパードライ):500円
- 小ビール:400円
- 中ビール:500円
- 酎ハイ:450円
- ヱビスマイスター小瓶:450円
- 日本酒ワンカップ:400円
- 杵の川純米(長崎):500円
- 能古見純米吟醸(佐賀):500円
- 香露特別純米(熊本):500円
- ホッピー(キンミヤ):500円
- バドワイザー:450円
- ハイネケン:450円
- タイガー:500円
- ギネス:450円
杵の川樽酒:350円
料理
- マカロニサラダ:200円
- 塩辛:200円
- 奈良漬(潜龍酒造製造):200円
- おでん:100円~/個
- 煮さば:250円
- 牛すじ煮込み:400円
- あごの干物:50円
- 焼きとり:200円
- 豚つらみ:400円
- コンビーフ:400円
- 玉子焼:150円
- カマボコ(長崎かんぼこ王国正会員):150円
蔵出し限定酒も飲める、特約酒販店ならではの魅力
ヱビスマイスター(450円)
壁にずらりと並ぶ焼酎の一升瓶や冷蔵庫の日本酒に興味を持ちつつも、やはり一杯目はナショナルビールから始めたい!
品書きをみていると、なんとヱビスマイスター(ギフト瓶)があるではありませんか。しかも公式グラスも完備ということで、一杯目はこれで決まり。ヱビスで乾杯!
元祖プレミアムビール「ヱビス」シリーズの最高峰。ふくよかな薫りとコクがたまりません。
カマボコ(150円)
ご存知でしたか、長崎は日本一かまぼこ屋さんが多いということを。長崎では、飲食店でも角打ちでも本当によくみかけるカマボコ。地元の人は「カンボコ」と呼んでいます。
150円と酒屋のおつまみ価格ながら、これが結構美味しいのです。カマボコが入るおでんも気になります。
杵の川樽酒(350円)
樽酒好きとしては、見逃せません。長崎・諫早の酒蔵がつくる杵の川。その樽酒(瓶詰め)が飲めるなんて滅多にないことです。蔵出しの限定酒とのこと。そういえばお店の看板にも『杵の川』と入っていますし、特約店なのですね。
クリア升に豪快に注いでくれます。香りよし、旨味よし。余韻が長く、上品な味が舌にのこります。
カゴにいれた小銭を回収し、ごちそうさま
滞在は30分ほど。女将さんや大将とのちょっとしたお話も楽しかったです。こんなひとときがあるから、旅先の角打ち巡りはやめられません。
角打ち未経験という方にも安心しておすすめできるお店です。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 森山酒店ちょこっとバー |
住所 | 長崎県長崎市賑町3-9 |
営業時間 | 営業時間 17:00~21:30 定休日 日曜日 |
開業年 | 1910年創業(角打ちは2006年開設) |