日ノ出町『第一亭』60年続くホルモン中華の最高峰で食べる、五目ヤキソバと麒麟麦酒

日ノ出町『第一亭』60年続くホルモン中華の最高峰で食べる、五目ヤキソバと麒麟麦酒

チートやパタンといった独自料理が名物、野毛界隈を代表する大衆中華『第一亭』。ホルモンを多用した台湾料理が人気。肴になる料理ばかりで、夜営業は完全に酒場ムードに染まります。そんな中で筆者のイチオシは、実は五目ヤキソバです。

スポンサーリンク

1959年、台湾出身のご夫婦がはじめた路地裏の店

幼い頃に日本にやってきた台湾出身のお二人が結婚し、昭和34年、日の出町に小さな台湾料理店を開業。店名は『第一亭』。台南出身の初代女将さんがつくるホルモン肉を多用した台南料理を、現在は3代目が受け継ぎ創業時の味を守っています。

料理の主役である豚ホルモンは、鮮度第一の考えから毎日ト場で仕入れ、時間をかけて丁寧に下ごしらえをしています。それでいて、600円~1,000円ほどの大衆的な価格で提供してくれるのですから、人気になるのも当たり前。

昼は界隈の会社員や仕事前の飲食店関係者が昼食を食べに来て、夜は野毛・日ノ出町に集まるノンベエさんの楽園に姿を変えます。

ちなみに、第一亭の隣から上る二階のバー『J.J.returns』は、演奏や作曲好きの第一亭二代目大将が開いたライブバー。横浜らしい話だと思いませんか。

夜の第一亭は時間帯によっては行列することも。飲んでいるお客さんが多いとはいえ、ハシゴ客が多いからか回転は比較的良いです。

第一亭は外観からして琴線に触れるものがあります。それは、この弧を描くように掛けられた赤暖簾。くぐりたい衝動を抑えられません。

10年ほど前の第一亭の風景

15年くらい前の第一亭は、野毛を飲み歩く人が、まだまだふらりと立ち寄れるようなお店でした。

その後、人気テレビ番組のロケ地になったこともあり知名度が上がり、一躍超有名店となりました。それでも、店のムードは何も変わっていません。ノスタルジックな雰囲気も、大衆的な価格設定も昔のまま。

一歩店内に入れば、そこは昭和の横浜です。

内観

大岡川を眺める畳敷きの小上がりに通されれば、じっくり腰を据えて、老酒と豚胃うま煮で杯を重ねるのも良いものです。一人の場合はカウンターに通されますが、こちらもまた特等席といえます。

目の前では、店の皆さんが目にもとまらぬ早さで、炒めて茹でて揚げて盛り付けて…を続けています。どんなテレビ番組のクッキングショーよりも魅力的です。

品書き

お酒

  • 樽生ビール(アサヒスーパードライキリン一番搾り):中650円・大800円
  • 瓶ビール(アサヒスーパードライキリンクラシックラガー)中瓶:600円
  • サワー類:500円
  • ハイボール:500円
  • 清酒 月桂冠:400円
  • 紹興酒・老酒:650円

料理

看板料理のチートのしょうが炒めは、豚の胃袋をショウガといっしょに炒め、酢をかけて味を引き締めたもの。

パタンは名物ながら裏メニュー(品書きに写真は掲載されていても料理一覧にはいまも掲載なし)。まかない飯を常連が注文し、いつからか名物になりました。ニンニクをパタンと叩き潰し、太麺にごま油とともに載せて出来上がり。

  • 豚耳軟骨:600円
  • ハツ炒め:650円
  • ホルモン炒め:650円
  • レバ味噌みそ炒め:650円
  • 豚頭肉:650円
  • チートのしょうが炒め:650円
  • 豚胃うま煮:800円
  • むし鳥:800円
  • 餃子:500円
  • ビーフン:800円
  • 五目ヤキソバ(やわらかい・かたい):800円
  • チャーハン:650円
  • パタン(裏メニュー)

名物を知ったら、次は自分の好物を探す。私は五目ヤキソバ

キリンクラシックラガー中瓶(600円)

横浜はキリンビール創業の地ということもあり、長年キリンを置く店が非常に多い。ここ第一亭もそのひとつ。大衆中華のカウンターに似合う、昔ながらの熱処理ビール「キリンクラシックラガー」が素敵ですね。

それでは乾杯!

五目ヤキソバ やわらかい(800円)

30品を超える豊富な品ぞろえを誇る第一亭。パタンやチートだけではなく、豚足やハツ、レバーなどの他のホルモン料理も絶品揃いです。

特徴的なやや縮れた平打太麺を使っている麺類も注目で、筆者のオススメは五目ヤキソバ(やわらか)。

麺を軽く油で炒めて、そこへ具だくさんの餡をたっぷりかけて出来上がり。一般的な町中華の餡と味付けがことなり、第一亭らしい出汁の味。

海老、イカ、蒲鉾、玉子、木耳などに混じって、豚のハツなどホルモンが混ざっています。これがビールを進ませるため、たとえ食事メインだったとしても、瓶ビール1本だけでは到底足りなく感じてしまいます。

ごちそうさま

4人くらいであれもこれもとホルモン料理を頼むもよし、一人でカウンター関に座り女将さんとちょっとした会話を楽しみながら飲むもよし。

第一亭は他にはない個性があり、横浜・野毛界隈になくてはならない一軒だと改めて感じました。

関連記事

横浜「豚の味珍」 狸小路奥の隠れた幸せ。豚の珍味で焼酎が進みます。
横浜で飲む。そんな話になれば「じゃあ桜木町駅前のぴおシティで待ち合わせ?」というのがよくある流れ。いやいや、横浜といったら「横浜駅」にだって横丁や角打ちだってあ…
syupo.com

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名台湾料理 第一亭
住所神奈川県横浜市中区日ノ出町1-20
営業時間営業時間
11:00~13:30
16:30~21:00
※食材が無くなると早仕舞いする場合あり
日曜営業
定休日
月曜日、火曜日
開業年1959年