酒場は街を写す鏡。佐世保で訪ねた「グラモフォン」は、まさにそんな場所。佐世保の街を感じるのには、港や造船所、文化施設を巡るのも良いですが、やはりナイトタイムエコノミーは外せません。
入り組んだ佐世保湾の奥、僅かな平地に面してつくられた佐世保港は、今も昔もこの街の中心です。海上自衛隊と米海軍の基地が置かれている佐世保は、現代でも海軍の街にかわりはありません。だからこそ、佐世保の夜は個性的。ステーキやハンバーガーなどが有名ですが、お酒を飲むなら外国人バーを訪ねてみてはいかがでしょう。きっと街のディープな奥行きを体験できます。
佐世保でも有名な外国人バーのひとつ「グラモフォン」をご紹介します。
佐世保の繁華街「栄町」は飲み屋が豊富で、居酒屋にも外国人の姿が多いのが特長です。異国文化ミックスの独特な雰囲気が楽しめます。
PUBグラモフォンはそんな一軒です。店内が見渡せる大きな窓があり、一人でも訪ねやすい雰囲気。こういうムードは緊張する…という方も、きっとここが”二軒目”ならば、入れるのではないでしょうか。
店内はアーチでつくられた高架下か、はたまた洞窟か。ドル紙幣などで覆い尽くされた壁や天井が店の奥まで広がります。よくみれば紙幣には訪れた方の様々な思い出が残されています。
スタッフの方は日本人で、英語があまり得意でなくとも安心。ただ、英語が話せれば、カウンターで同席した外国の方との会話も楽しめるかもしれません。
定番のジントニックで、乾杯!
横須賀の酎ハイスタンドのように、ここでも人気は炭酸系のロングドリンク。ちびちび飲みつつ、異国ミックスの独特な雰囲気に浸れば、なんだか楽しくなってきます。
飲み物メニューは英語対応。サントリーのビール系新ジャンル金麦の樽生をはじめ、国内はアサヒとキリンを取り扱い。人気はやっぱりバドワイザー。カクテル類も1,000円でお釣りがくる値段で、お通しなしなので千円でふらっと一杯も可能です。
おつまみはフレンチフライなどがありますが、メインはやっぱりお店の雰囲気です。この空間で過ごすときが一番のおつまみ。
取材時も佐世保に滞在中の方とたどたどしいながらもお酒の話で盛り上がりました。ビールやジン、ウイスキーを傾けて、流れ行く佐世保も夜を楽しんでみませんか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
グラモフォン(GRAMOPHONE)
0956-25-2860
長崎県佐世保市栄町3−14
18:00~25:00