長崎・観光通り「かにや本店」 おにぎりにCL、長崎の謎の〆文化

長崎・観光通り「かにや本店」 おにぎりにCL、長崎の謎の〆文化

2016年9月30日

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2016年10月1日からJRグループや長崎県、旅行会社共同による観光PR【長崎ディスティネーションキャンペーン・『旅さきは、ながさき』】が始まります。期間中は特別な旅行商品や特別運転の観光列車の登場、ご当地も歓迎ムード一色になりますので、長崎へ旅行をなんとなくしたいなーと思っている方は、この機会がチャンスです。

長崎の夜といえば、皆さまは何が思いつきますか。チャンポン?それとも卓袱料理でしょうか。ホルモンや一口餃子も大衆料理として知名度がありますね。

実は、お酒の〆にも長崎には独特な文化があるのはご存知でしょうか。なんと、長崎市街の人は頻繁に、〆におにぎりを外食しているんです。東京や大阪では〆ごはんでおにぎりを食べることはあっても、それは居酒屋さんで最後にちょっとだけ食べるという感じですよね。長崎は、専門店があり、わざわざハシゴしておにぎりを食べに行くんです。気になるでしょう?

 

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かにやは、長崎で50余年続く〆おにぎりの専門店。長崎では飲んだ〆は「かにや」と言われるほど定番になっています。カウンターでお寿司屋のようにおにぎりを提供する店で、昼はやっておらず、18時オープン、閉店は午前3時と完全に〆専門店。

入れ代わり立ち代わりでお客さんが入ってゆき、いつも賑わっています。一個160円のおにぎりを売るというご商売でこれだけ浸透しているのは奇跡的なこと。その魅力は何と言っても、おにぎりそのものの本質的な美味しさです。

 

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長崎には歴史的な背景からキリンが強い。長崎の観光名所「グラバー邸」で名を残すトーマス・ブレーク・グラバー氏がキリンビールという商品の生みの親のひとり。醸造そのものは横浜でしたが、ある意味でキリンは長崎生まれでもあります。もちろん、街の〆の定番「かにや」でも、ビールはキリンクラシックラガーが定番です。

 

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昭和40年代の味をいまに伝えるキリンのクラシックラガー、昭和40年創業のかにやにぴったりなビールです。では乾杯!

 

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おにぎりは定番の塩さば(160円)や岩のり(160円)などの定番が人気。日本一海岸線が長い長崎県らしい、海産物具材が店の名物というのも、旅先にぴったりです。

 

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お茶漬けやお味噌汁など〆のメニューがほとんどですが、長崎おでんやもつ串焼きなど、結構しっかりビールが進むおつまみも揃っています。とくに練り物が豊富で、ちくわに代表される「あご」などを使ったご当地かまぼこはお腹に余裕があればぜひお試しを。

お寿司屋のガリのようにひょいとつまめるタクワンをつまみに、もう一本CLを飲んでいい気分。

なにより不思議なのは、普通おにぎりをつまみにビールというのは、若干違和感を感じるものですが、長崎ではこれが定番とばかりに地元の人がみんなおにぎり片手に瓶ビールを傾けています。酒場で感じるご当地文化、大切にしたいですね!

ごちそうさま。

※CLはクラシックラガーの業界略称です。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社 ・ 九州旅客鉄道株式会社)

 

かにや 本店
095-823-4232
長崎県長崎市銅座町10-2
18:00~27:00(日定休・祝不定休)
予算1,500円

 長崎デスティネーションーキャンペーン 2016