創業から半世紀以上になる気取らない雰囲気の居酒屋『五人百姓』。地元の皆さんで賑わいます。厨房の中心で包丁を握るのは、料理が好きで好きで仕方がないと話す2代目大将。キビナゴや鯖、鯨刺しなど長崎ならではの品揃えが魅力です。
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長崎担当のサッポロ営業マン推奨の店
長崎県の県庁所在地、長崎市。平地がすくないこの街は、歓楽街もぎゅっと濃厚です。とくに銅座・観光通周辺は、酒場好きならばきっと気に入るエリアでしょう。地元の人が集まる老舗酒場や、観光客も喜ぶオシャレな郷土料理店、ディープな立ち飲み、さらにオーセンティックバーと一通り揃っています。
今回はそんな銅座から、長崎の地魚を食べさせてくれる地元で評判の店『五人百姓』を訪ねます。道案内は、サッポロビール長崎エリアの担当さんで、街中の飲食店を隅々みているプロフェッショナルです。
外観
創業から50余年になる飲食店ですが、創業時は『いろは』という和食・寿司店でした。その支店として居酒屋業態の『五人百姓』を約30年前に開業。現在は『五人百姓』に集約されています。店名『五人百姓』の由来は先代が農家の生まれだったことからきているそうです。
笑顔が素敵な大将は大の料理好きで、代表を引き継いだ今も厨房に立ち『花板』として厨房を仕切っています。
内観
時刻は19時過ぎ。週末でもないのに、予約していないと入れないほど満席です。活気がある居酒屋にはある種の熱量がありますが、ここ『五人百姓』もまさしくそれ。カウンター席はお客さんたちの楽しそうな表情で溢れています。
カウンターの先には食材が並びます。「この牡蠣を食べたい」なんて指定も可能です。
品書き
お酒
- 樽生ビール パーフェクト黒ラベル:小450円 中600円 男前ジョッキ1,400円
- サッポロラガービール大瓶:750円
- デュワーズハイボール:550円
- 檸檬サワー各種:450円
- 麦焼酎 壱岐スーパーゴールド:700円
- 麦焼酎 青一髪:700円
- 日本酒 吉田屋(南島原市)萬勝(ばんしょう)純米吟醸:1,000円
- 日本酒 潜龍酒造(佐世保市)みずの光彩特別純米:1,000円
おすすめメニュー
刺身
- 生さば:980円
- ひらす・鯛・まぐろ:各880円
- みずいか・活サザエ・活うちわ海老:各780円
- きびなご・〆サバ・いわし・地だこ・あじ:各680円
- いろいろ盛り:1,980円
- 鯨盛り合わせ:3,500円
- 馬刺し:1,500円
一品料理
- カキフライ:780円
- ごまヒラス・ごまサバ:各880円
- 殻付きかき:580円
- いか下足バター・塩焼き・天ぷら:各680円
定番料理
- 長崎名物すりみあげ:590円
- 長崎名物オランダカツ:890円
- 長崎名物金蝶ソースちゃんぽん麺やきそば:690円
魚好きが集まる理由がわかります
パーフェクト黒ラベル(600円)
佐世保や島原半島の日本酒も揃う店ですが、酒場に来たらまずはビールで始めたい!
一杯目は日田のビール工場で醸造されたサッポロ生ビール黒ラベルにしました。長崎では珍しい、パーフェクト黒ラベル認定・導入店です。
それでは黒ラベルで乾杯!
クリーミーな泡、冷たさ、鮮度、提供品質が完璧です。
お通し
刺身でつかえる新鮮なイワシを大将自ら2時間かけて作ったという自家製オイルサーディンがお通しです。
サッポロラガービール大瓶水冷(750円)
「瓶ビールもこだわりがあります」と大将。調理修行を大阪でしていた大将は瓶ビール好きで、とくにドブ漬け水冷の大瓶には強いこだわり持っていると話します。
レトロな水冷式冷蔵庫で芯までキンキンに冷えたサッポロラガー大瓶は、間違いなく美味しい!冷えているので240mlタンブラーに注いでも、写真の通り荒い泡は立ちません。さあ、これで地魚刺しを迎える準備は整いました。
生さば(980円)
長崎は広く鯖の水揚げが豊富で、とくに松浦や佐世保が有名です。そのため、街の食堂や大衆酒場にも新鮮な生サバが並ぶことがあります。もちろん〆鯖でもよいのですが、脂がのった秋から春の生サバ刺身は絶品です。
きびなご(680円)
なにより感動したのは、このキビナゴ。長崎では「きびな」と呼ばれて親しまれてきた10cmほどの小魚です。ハリとツヤ、そして輝きが鮮度の証。これほどまでに弾力ある歯ごたえのキビナゴを食べる機会は、大都市では滅多になさそうです。
はとし(890円)
せっかくの長崎ですから卓袱料理も食べないと!
鎖国していた江戸時代の日本で、唯一海外との交易が行われていた長崎は、カステラなど様々な食文化がヨーロッパや中国から入ってきました。エビのすり身をパンで挟む卓袱料理「はとし」もそのひとつ。『五人百姓』ではチリソースをつけていただきます。
鯨盛り合わせ(3,500円)
江戸時代から鯨が名物料理となっていた長崎ですが、いまでも都道府県別のクジラ肉消費量日本一は長崎県です。大村湾を経て水揚げされる鯨が長崎の町に流通したことがその理由と言われており、いまでも様々な部位を楽しむことが出来ます。
アジフライ
地魚や郷土料理のオンパレードです。こちらはアジフライ。長崎の真アジは「野母(のも)んあじ」や「ごんあじ」などがブランドになるほどの名物。大きな真アジを開き、骨をとってから揚げ、仕上げに金蝶ソースをかけていただきます。
サッポロ生ビール黒ラベル1Lジョッキ(1,400円)
美味しいおつまみがあれば、ビールも進みます。なんと1Lジョッキに入れる飲みごたえある生ビールも夜愛されています。
ごちそうさま
活気のある酒場で長崎の魚が食べたい!そんなときには五人百姓がぴったりです。サバ、ヒラス、キビナゴなど地魚は刺身でもお手頃なのが嬉しいところ。全体的にボリュームがありますから、一人で飲みに行く場合はお昼ごはんを控えめにし、お腹をすかせて行くことをオススメします。
銅座の中でもとくに人気で、店の活気に元気をもらいました。
長崎の酒場記事一覧
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)
店名 | 長崎炉端 五人百姓 |
住所 | 長崎県長崎市銅座町13-13 1F |
営業時間 | 営業時間 [月~土] 17:00~23:00 [日・祝] 17:00~23:00 日曜営業 定休日 不定休 |
創業年 | 1970年頃 |
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