長崎『宝雲亭本店』いっきょなうまかばい、ひとくち餃子!スープもおつまみ

長崎『宝雲亭本店』いっきょなうまかばい、ひとくち餃子!スープもおつまみ

2016年7月28日

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長崎は横浜や神戸のように中華街があります。街そのものも、なんとなく大陸や西洋の文化がほんのり混ざった独特な情緒があり、観光地だけでなく町中を歩いてみるだけでもとても楽しめます。せっかく歩くならば、その街の風土や人がぎゅっと詰まった酒場を尋ねなくてはもったいない。今回は、そんな長崎の酒場めぐりで欠かすことの出来ない一軒、「宝雲亭」をご紹介します。街の人に愛され続けて50余年。長崎・銅座を代表する一軒です。

ちなみに、銅座という町名には大変な歴史があり、江戸時代の通貨に使われていた金や銀の海外への流出を防ぐために、長崎のこの場所に輸出用の銅の管理・鋳造をおこなう役所が出島に接する埋立地に建てられたのが地名の由来。こんな背景もなんとなく思い浮かべながら巡ると一層梯子酒は深く芳醇に楽しめますね。

 

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メインとなる観光地ではなく、地元の人が毎夜盛り上がる飲み屋街の一角にあるお店。客層もほとんどが地元の人です。餃子屋というと中華なので日中からやっているかと思いきや、どっこい18時からと酒場的になっているのも特長です。口開けと同時に常連さんでどっと席が埋まり、次々飛んで来るオーダーに鉄鍋と分厚い木鍋蓋がフル稼働で応えていきます。店員さんの数が多いのも、注文数が多い証です。

 

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飲み物はしぼられていて、生ビールのキリン一番搾りと、瓶ビール大手3社という顔ぶれ。ほぼすべてのお客さんが瓶ビールでもキリンラガーを注文しているという、長崎ならではの光景がみられます。

 

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食べ物のメニューも清くすっきり。昔から変わらぬ顔ぶれとのことで、地元で育まれた一口餃子とニラ玉炒めが看板商品です。

 

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ビールには餃子、餃子にはビール。間違いのない組み合わせ。生もいいけれど、老舗の餃子は瓶で飲みたい!キリンクラシックラガーは1965年頃の味を再現しているキリン唯一の定番加熱処理ビールです。宝雲亭も50数年前に創業ですから、まさにこの餃子にこのビールという組み合わせこそ、当時の味。

嬉しいな、キリンクラシックラガーで乾杯です。

 

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焼けるのはあっという間。強い火力と重い鍋蓋で密閉して焼き上げる圧力で、独特なもっちりとした焼き上がりになっています。薄皮なのにしっかり食感があり、焼き目はパリっと。全体はもちっと。噛むと中からあふれる豚の味と玉ねぎの甘さ。最初は醤油をつけずにそのまま頬張りたい。10個で420円、餡がつまっているので結構食べごたえがあります。途中からユズカラシをつけて食べるのも変化が楽しい。

 

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余韻にすかさずラガーをぐいっと。もうね、うん、名所旧跡を巡るのもいいけれど、やっぱりこれですよ、コレ!

 

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定番は焼きぎょうざですが、同席いただいているキリンビール長崎支社長のイチオシのスープ餃子も、これまた大変美味。餃子はもちもち、餡の肉汁とスープは混ざらず、それぞれちゃんと独立しているのが凄い。口の中で両方の汁が混ざる瞬間、これが絶品なのです。

 

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豚と鶏ガラのブレンドした旨味がたっぷり染みこむスープは、餃子を食べきったそのあとも美味しい。これだけで瓶ビールは何本でも進んでしまう、魔法の味。

 

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もうひとつの名物、ニラ玉炒め(きもにら)もお試しあれ。レバの入った玉子とし風のもので、地元の人はウスターソースをかけていただきます。レバーは火が入りすぎておらず程よくぷりっと食感。玉子はほんのり半熟の部分があり、ここにソースを馴染ませて、あとは箸でざっと混ぜ込む。豚鶏系の出汁の旨味がしっかり効いていて、これまたビールが進みます。

 

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夜10時を過ぎても満卓なほどの人気店ですが、地元の皆さんはささっと摘んで飲んでいかれるので回転が早い。ちょっとまってでも、ぜひ食べて飲んでみて欲しい、ご当地の愛され酒場です。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社 九州旅客鉄道株式会社)

 

一口ギョーザ 長崎宝雲亭本店
095-823-4042
長崎県長崎市銅座町15-13 1F
18:00~25:00(不定休)
予算1,500円

 長崎デスティネーションーキャンペーン 2016

krl