諫早駅近くの『竹野鮮魚』は、飲食店も仕入れに使う地域密着の人気鮮魚店です。毎朝市場から仕入れる魚介類が並び、いけすには活魚が泳いでいます。お昼は店内で飲食も可能。ちょい飲みセット(1,000円)もあります。
目次
三方を海に囲まれた諫早へ
(諫早市上空から撮影。写真中央が諫早駅。真新しい新幹線やスタジアムも確認できます。)
長崎市、佐世保市に次ぐ長崎県第三の都市、人口13万人の諫早市。
北に佐世保、西に長崎、東に福岡という立地で、雲仙・島原の玄関口でもあることから、昔から交通の要衝として栄えてきました。また、諫早湾(有明湾)、大村湾、橘湾と三方を海に囲まれており、魚が集まる豊かな街としても知られています。
西九州新幹線の開通により長崎からわずか8分で結ばれるようになりました。博多からも1時間20分とアクセスが大幅に改善しました。諫早駅は近代的なガラス張りの駅舎に生まれ変わり、煤けた旧駅舎の面影はどこにもありません。
駅前も新幹線にあわせて再整備され、路線バスが集まるバスセンターも駅に集約されています。長崎空港と諫早を結ぶ路線バスもやってくるので、空港からのアクセスも容易です。
また、長崎の鉄道路線は海岸線ぎりぎりを走る区間が多くあり、観光列車でなくとも旅情いっぱいの景色が楽しめます。さぁ、長崎へ行きたくなったところで本題です。
プロも御用達、早朝に水揚げされたものが並ぶ店
外観
海に囲まれた街ですから、お昼は魚料理にしませんか。駅前で新鮮な魚を味わうならば『竹野鮮魚』が人気です。創業60年の鮮魚店で、毎日魚市場から仕入れて店頭に並べています。
基本的には小売りの鮮魚店なのですが、お昼は店内で飲食店として営業しています。
内観
店頭にはその日仕入れた魚がずらりと並んでいます。
かなり立派なタコですね。ハリ・ツヤがあって実に美味しそう。
店頭に並ぶ魚はお願いすると調理もしてくれます。魚屋さんの店頭調理の延長が食堂営業といったところでしょうか。奥には大型のいけすがあり、アジやサバなどが泳いでいます。
メニュー
お酒
瓶ビール(アサヒスーパードライ)中瓶:500円、諫早の地酒「杵の川」生酒350ml:700円、杵の川樽生酒350ml:900円、杵の川ワンカップ:400円、缶ハイボール:350円、缶チューハイ:350円、缶レモンサワー:350円。
今日の料理
職人おまかせ刺定:1,200円、活さば刺定:1,420円、活あじ刺定:980円、かじき刺定:880円、ひらす刺定:880円、地ダコ刺定:780円、たい刺定:880円、みずいか刺定:780円、いさき刺定:780円など。
エビ天丼定食:980円、煮魚定食:700円、あら煮定食:700円、カマの塩焼き定食:700円など。
単品
刺身単品1人前:600円、アジの酢漬け:200円、いくら:300円、アジフライ:500円、エビフライ:550円など。
定番定食・丼ぶり
魚屋の海鮮丼(アラ汁・漬物付き):1,500円、旬の煮魚ミニ刺身セット:1,200円、鯵フライ&ミニ刺身セット:1,100円、ちょい飲みセット(お刺身とお酒のセット):1,000円など。
旬鯖に代表される長崎の活さばは絶品
アサヒスーパードライ瓶ビール(500円)
まずはビールから。お昼しか営業しない魚屋のランチでビールがあるのは嬉しいです。ビールだけでなく、諫早の地酒「杵の川」や酎ハイもあります。それでは乾杯!
活さば刺身定食(1,420円)
元気な店員さんのオススメもあり、活魚の鯖をつかった刺身定食を選びました。アラ汁はお代わり自由です。
寒い季節に旬を向かえる長崎の鯖。とくに松浦での水揚げが多く、10月から冬にかけての寒鯖は「旬鯖(ときさば)」と呼ばれ、冬のごちそうとして重宝されています。
それでは、長崎の冬の名物をいただきます。
引き締まっていてコリコリとしているのに、驚くほど甘くコクがあります。キラキラと輝く姿は、産地の鮮魚店ならでは。
なにより脂の乗り方が素晴らしく、口の中でいつまでも旨味が広がり続けます。九州らしい甘い醤油もよくあいます。
杵の川のワンカップをもらって、じっくりと飲み進めるのも良さそう。追加で鯵フライを頼む人も多いようです。鮮魚店の昼飲みはやっぱりイイものです。
正午のピークは近隣で働く人たちのランチ利用で混雑しますので、30分ほど外した時間がよさそうです。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 竹野鮮魚 |
住所 | 長崎県諫早市永昌東町3-13 |
営業時間 | 11:00~14:00(鮮魚店としての営業は8:00~18:00・日祝定休) |
開業年 | 1960年頃 |
公式サイト | https://takenosengyo.com/ |