【特集】骨付きチキンが本当に美味しい老舗酒場12軒

【特集】骨付きチキンが本当に美味しい老舗酒場12軒

2020年12月23日

骨付き唐揚げ、もも照り焼き、若鶏半身素揚げ――

骨付きチキンが食べたくなること、ときどきありますよね。ここでは、東京を中心に日本各地から、骨付き鶏が名物の酒場やビヤホールをご紹介します。奇をてらってつくられたものではない、土地に根付いた味のお店ばかりです。

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1,京成立石「鳥房」 若鶏半身揚げで飲みたい!愛され続けて80年の名物酒場

80年以上、立石で愛され続けている老舗です。鶏肉専門の精肉店。店先で販売されている唐揚げは裏にある酒場コーナーで食べられます。持ち帰りの唐揚げとして知られていますが、飲兵衛はもっぱら裏の酒場がお目当てです。

独自のスパイスをわずかに、味付けはほとんど塩だけ。これを三度に分けて揚げていくことで皮だけでなく外はぱりっと仕上がっています。余熱で火を通した中からは、じゅわっと旨味が溢れ出ます。

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2,旗の台「鳥樹」 鶏専門45年、明るい大将でみんなにっこり

池上線旗の台駅改札すぐ。名物の特大もも焼き(920円)はかなり大ぶりの鶏もも。

カウンターだと注文を受けてから部位に切り分けられる様子も眺められてさらに楽しい。ガス火ながら手先にしっかりと神経を傾けている大将が焼く鶏は素晴らしいのひとこと。皮はカリカリとしていて身はふわっとレアに仕上がり食感の違いが素敵。鶏好きならば一人一本は間違いなくぺろりです。

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3,蒲田「鳥万」 町一番の品数と席数を誇る、老舗酒場の代表格

蒲田には、メニュー数100位上、席数170を誇る巨大な大衆酒場があります。駅前繁華街の一等地で1964年創業「鳥万」。

若鶏の唐揚げ(420円)は、店の壁面にも大きく書かれているまさしく看板商品。手羽と胸肉が半分ほどが盛られていて、小骨も一緒にバリバリと豪快に食べます。

鳥のジューシーな脂と、カラっとしつつも油がしみこんだ衣の、カロリーが高いけどやめられない後引く味が最高です。

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4,田園調布「鳥鍈」 1963年創業、”3″番号輝く街の銘焼鳥

田園調布の老舗焼鳥「鳥鍈」(とりえい)。

このお店は巨人ファンの方には特に有名で、長嶋茂雄氏が通ったとして知られています。店内にはあちこちに巨人グッズがずらり。常連さんも野球がお好きな方が多いようです。

名物はもも焼き(900円税別)。かなり巨大なももが一枚、どかんと焼かれて出てきます。これが皮ぱりぱりで身はふっくら。噛むごとに肉の旨味がじゅーっとでてきて、串に刺さる焼鳥とは違い、豪快な美味しさがあります。

5,柏「太平楽」 鶏唐揚で半世紀。パリっとした食感と特製塩がクセになる。

柏で、古くから続く酒場といえば「太平楽」。カウンターを主体とし、ご夫婦で切り盛りする小さなお店ですが、連日多くの常連さんで賑わいます。

名物は竜田揚げ風の唐あげ。朝じめで鮮度抜群。むね、骨付きもも、手羽など、鶏の半身が一通り5ピースで揃っています。一人では満腹になってしまうボリュームではあります。片栗粉をきかせたバリっとした歯ごたえがたまりません。

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6,大阪「ニューミュンヘン本店」 昭和33年創業、西の伝説のビヤホールはここから

東のライオン、西のミュンヘン。

関西の幅広い層から愛され続けている老舗のビヤホール「ミュンヘン」をご紹介します。昭和33年創業、当時は珍しい独立系ビヤホールです。

骨付きの阿波乙女鶏の唐揚げが名物。なんこつに近い骨がはいった骨ごとチキンなのですが、それがより上手さのポイントです。外はカリっと、中はじゅーっと旨味あふれる噛みごたえ。ときどきでてくる骨も、その周囲についた旨味をしゃぶるように食べたい。ビールを進ませる逸品です。

7,丸亀「一鶴本店」 香川の鶏は骨付き!名物に旨いものあり

1952年(昭和27年)10月創業。十席にも満たない小さな居酒屋から始まった、「一鶴」は丸亀名物「骨付鳥」の元祖。

名物・骨付鳥。骨付きのもも肉をまるごと一本、専用の釜でふっくら焼き上げています。ヒナドリとオヤドリの2種類があり、ヒナは柔らかく、親は引き締まり濃厚。一緒にでてくるキャベツを、滴る脂につけて食べるのが一鶴の基本。

独特なスパイスとオイル、鶏の旨味が口いっぱいに広がり、ハフハフしながら飲み込んだ後に、すかさずビールを追いかけていく。最高の瞬間です。

8,安芸「白牡丹」 太平洋を望む町の老舗カウンターで、地酒と鳥の足

室戸岬にほど近い、安芸で創業60余年の店「白牡丹」。

さて、名物「鳥の足」(800円)は、鶏もも肉の照り焼きのことで、ボリューム満点です。

皮はパリっとしいて、それをタレがまとい絶妙なパリフワ感。しみでる脂が実に美味しそう。ほどよくタレが身の中まで染み込んでいて、しっかり濃厚な味はお酒のおつまみにぴったりです。

9,宮崎「丸万焼鳥 支店」 料理は2種類だけ!名物に旨いもの”有り”

宮崎を代表する酒の肴のひとつに鶏の炭火焼きがあります。

一般的な宮崎鳥炭火焼きのイメージと違い丸万では骨付きです。滴った脂が炭にあたり、それが煙と一緒に燻すように身を包み、一層香ばしい風味になっています。旨味のつよいこだわりの塩味が芋焼酎と相性抜群です。

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10,長崎「とり福」 半世紀愛される唐揚げにはチョーコーソース

骨付きの素揚げはぜひとも食べて欲しい定番料理。

ももの部位で、包丁を入れてもらうことも出来ます。下味はついているものの、メインの味は塩だけ。それなのに、複雑に絡み広がるふくよかな味わいが特長です。右手でスティックをもって、左手にビアタン。交互に口に運べば、長崎にきてよかったと思うに違いありません。チョーコーソースを軽く垂らすのが銅座町流。

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11,小樽「若鶏時代 なると本店」 北海道鶏の半身揚げ発祥の店は60余年

小樽の郷土の味といえば寿司ともう一つ、若鶏半身揚げ。

若鶏を半身ごとまるっと揚げる食べ物の発祥のお店と言われる「若鶏時代なると」は1952年の創業です。小樽市街の観光客があまり歩かないエリアにどんと構える大箱のお店です。

ボリューム満点、バリっとした皮と肉汁滴る身。手羽、もも、ムネと順にひらいていき、気がつけばぺろりと完食。サッポロクラシックが進みます。

12,釧路「鳥松」 ザンギ発祥の店。元祖の味は秘伝のタレが決め手です。

いまでは全国的に知られた北海道の郷土料理「ザンギ」。道産子は鳥から揚げのことをこう呼びます。

その発祥は道東最大の都市・釧路にある小さな焼鳥屋でした。60余年続く元祖ザンギの店「鳥松」。

通常の骨ありのほか、骨なしも選べます。塩で軽く下味がついていますが、鳥松に来たならばカウンターに置かれたタレか味のポイント。初代が全国を食べ歩かれて開発した秘伝のタレだそう。ウスターソースに近い味ですが、コクと酸味に違いあり。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)