【2021年閉業直前レポート】高松「連絡船うどん」さようなら、上陸の味。四国産アサヒを飲む店

【2021年閉業直前レポート】高松「連絡船うどん」さようなら、上陸の味。四国産アサヒを飲む店

2021年10月31日

2021年11月30日、高松駅構内の「連絡船うどん」が閉店します。高松駅ビルの工事に伴うもので、閉店までのカウントダウンとなりました。同店は四国最大のターミナルである高松駅を代表する立ち食いうどんとして、多くの旅行者に親しまれてきました。

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鉄道ならば、ここで”R”のスーパードライを最初に飲む

「連絡船うどん」店名の通り、瀬戸大橋開通前の宇高連絡船時代から受け継いできた国鉄・JR系のうどん店として多くの人に親しまれてきました。

同店の運営会社である株式会社めりけんやより、11月30日(火)をもって閉店すると発表がありました。同社は11月1日から閉店まで、クーポン券の配布や最終日のセレモニーを予定しているとのこと。

Syupoは立ち食い蕎麦・うどん系のサイトではありませんが、連絡船うどんは四国上陸後最初のアサヒスーパードライ”R”を飲んできた人も多い「立ち飲み処」でもあったため、ご紹介します。

高松駅構内に店を構える「連絡船うどん」。運営はJR四国グループ企業の「めりけんや」。店にめりけんやの文字はありません。

品書き

メニューはシンプルで、丸天などのお酒のおつまみ的なものはありません。うどんと一緒に缶ビールを飲む、選択肢はそれだけです。

えび天うどん(並600円)、かき揚げうどん(並500円)、肉うどん(並500円)、きつねうどん(並400円)。缶ビールは350円。アサヒのみ。

食券方式のごく一般的な駅蕎麦の雰囲気。まずはビールをもらって、乾杯。

四国で最初に飲む”R”とうどん

“R”はアサヒビール 四国工場の証

鉄道で四国へ渡るならば、岡山から宇野線経由で瀬戸大橋を渡り、高松に向かうことになります。快速や寝台列車を降りたら、目の前で出汁のいい香りを漂わせていたのが「連絡船うどん」。

四国には全国規模のビールメーカーの工場は1つしかなく、それが”R”の固有記号を持つアサヒビール四国工場です。ここで飲むビールは、そんな四国産ビールです。※写真は一部表記を加工

四国工場は下記の記事をご覧ください。

[blogcard url=”https://syupo.com/archives/42416″]

飲む人多数、多くがビールのお供に肉うどん

場所柄、つぎつぎと旅行者や通勤・出張中のビジネスパーソンが入ってきます。缶ビールを飲む人の姿も多く、肉うどんはそんな人々に人気の一品。

甘めに煮たバラ肉に、意外とコシがあるうどんは昔の連絡船時代と異なるもので、本格派。つゆはいりこ出汁。ビールを誘う美味しさです。

アサヒビールといえば、吹田工場で製造されてきたアサヒ生ビール「マルエフ」が人気を博していますが、四国の”R”も機会があれば飲みに行かれてみてはいかがでしょう。

なお、アサヒは世界的に製造場所による味の差を作らないことに強いこだわりをもっており、四国のアサヒスーパードライ”R”も、他の地域で製造されたものとまったく味の違いはわかりません。ですが、旅先でこういうちょっとしたご当地的な楽しみも良いものですね。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)