渋谷『多古菊』創業40余年。使い勝手のいい酒場。名物は牛すじ煮

渋谷『多古菊』創業40余年。使い勝手のいい酒場。名物は牛すじ煮

2022年12月25日

若者たちが闊歩する渋谷道玄坂エリアには意外と大きな老舗酒場が数軒あります。『多古菊』も人気の一軒で1970年代に先代が創業しました。看板にあるおでん・やきとり・串揚げだけなく、酒場で食べたいものはだいたい揃っています。

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80席もある大箱は、毎日大盛況

多古菊は渋谷・道玄坂のまん真ん中にある、席数80の大箱酒場です。年中無休で、いつでも滑り込めるような安心感のある呑兵衛のベース的存在。そう聞くと「飲食企業の運営かな」と思うかもしれませんが、実は家族経営です。現在、店を仕切るのは2代目で、初代の娘さん。

京王井の頭線の改札から徒歩1分の圧倒的な好立地もありますが、人気の理由は場所だけでなく、安定した料理の数々です。とくに牛すじ煮は必ず注文したくなる定番の逸品。

渋谷は再開発の影響もあり、老舗が目に見えて数を減らしています。多古菊のような存在は街の奥行きをつくる大切な存在ではないでしょうか。

品書き

お酒

  • 樽生アサヒスーパードライ中ジョッキ:437円
  • 樽生アサヒ生ビール(マルエフ):398円
  • アサヒスーパードライ中瓶:660円
  • ブラックニッカハイボール:352円
  • 多古割り(おでんのダシ割り):420円
  • 銀座割:495円
  • 清酒 松竹梅豪快 小徳利:396円
  • 清酒 黄桜東山 黒獅子辛口:583円
  • 本格焼酎 金黒グラス:550円
  • チューハイ:319円

料理

  • 絶品牛すじ煮:748円
  • チーズ明太子:308円/個
  • 長崎皿うどん:748円
  • 砂肝山賊炒め:649円
  • 生アジフライ:770円
  • 月見つくね焼:484円/2本
  • レンコンはさみ揚げ:539円
  • しめさば:660円
  • まぐろ中落ち:660円
  • あじ刺身/たたき:770円
  • おでん盛り:715円
  • 焼鳥盛合4本:748円
  • 炙りチャーシュー:638円

ここ、本当に渋谷?昭和のドラマに出てくるような店

宝酒造 松竹梅 豪快(396円)

座ったらすぐに飲み物の注文をとってくれます。今日は寒かったので一杯目からお燗酒を。宝酒造がつくる日本酒、松竹梅豪快で乾杯

お通し

一歩店内に入れば、そこは今の渋谷のイメージからはまったく想像できない、コテコテの昭和酒場の雰囲気です。飲み慣れた年配のお客さんや、週一で通っているような近所の会社務めの方などで、毎夜テーブルがほぼ埋まります。

お通しは決まってマカロニサラダ(330円)。

月見つくね焼(484円)

多古菊のこだわりは、できる限り料理は店内仕込みをすること。アジフライは刺身用の生の真アジを使いますし、チャーシューも店員さんの自家製。業務用半調理品が使われることの多いつくねも店で仕込んでいます。

ぎゅっと固く仕上がっており、旨味の強さが印象的。継ぎ足してきた甘タレも味がよく、黄身を潜らせて食べれば思わず笑顔になります。

牛すじ煮(748円)

イチオシは牛すじ煮。時間をかけて煮ているのだと店員さん。受け継いできた製法があるそうで、牛すじや野菜は崩れず、適度に食感が残る絶妙な塩梅に仕上がっています。甘くコク深い味が特長です。

チューハイ(319円)

安く飲むならば、税別290円という低価格で飲ませてくれるチューハイやレモンサワーが嬉しい存在。+100円で焼酎濃いめに変更できます。

おしんこ(418円)

おしんこは、お店が何年も守り続けてきたぬか床でつけたもの。ラッキョウやミョウガなどが入る、ノンベエ心をつかむ内容です。

カウンターの席は少なく、客席の多くは4人用のテーブル席というつくり。3・4人でどこか渋い酒場で語らいたいというシチュエーション、渋谷でも多いと思います。そんなとき、多古菊が安心して利用できる場所です。

※喫煙可能店

ごちそうさま。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名多古菊
住所東京都渋谷区道玄坂1丁目6−2
営業時間17:00~23:45(無休)
創業1975年頃