三田・田町『大衆酒場 宗屋』若い人々を熱狂させる新鮮モツ刺し

三田・田町『大衆酒場 宗屋』若い人々を熱狂させる新鮮モツ刺し

2021年6月20日

2020年の夏、港区三田の第一京浜沿いに突如として登場したもつ焼き店「宗屋」。新鮮なモツを刺しや串焼き、煮込みで提供する立ち飲み店です。豪快な料理と安さもあって、いま若い世代のモツ好きを虜にしています。

三田・田町は大手企業の本社もあり働く人が多いエリアですが、もつ焼き店は不思議と多くはありません。芝浦の食肉センターに近いにも関わらず、お隣の浜松町・新橋のほうが圧倒的に多いです。また、立ち飲みも不思議と少ないエリアでした。

そんな三田の街に登場したもつ焼き立ち飲み「宗屋」は期待の選択肢として迎えられ、いまは近隣の人々だけでなく遠方から噂を聞きつけて飲みに来る人も多いです。

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目印は国道沿いの行列そのもの

店先に積まれた黄色い通箱は、城東エリアでおなじみのリターナブル瓶詰め炭酸水、葛飾区の野中食品工業がつくる「ドリンクニッポン」。もつ焼きの煙に、人が集まる立ち飲みカウンターの雰囲気もあって、どこか京成線沿線の飲み屋街の店を感じさせています。

大変な人気店で、口開けと同時に店内はどっとお客さんでいっぱいになりました。次々と焼かれていく串で、店内は美味しい香りが充満します。

もつ焼きのお供には甲類焼酎。でもその前に、やっぱりビールで喉を潤したい!銘柄はサッポロ生ビール黒ラベル(370円)です。

混雑するお店なので、平日の16時というまだ明るい時間に訪問中。この時間に飲むビールは何度飲んでも格別です。それでは乾杯!

品書き

ビールは樽生のみ。酎ハイ系が充実していて、バイス(270円)、ホッピー(三冷370円)、生レモンサワー(270円)など。甘めのエキスをぽちょんと落とす、梅割り葡萄割(270円)も置いています。

料理は基本的には、料理一皿270円。串は1皿2本です。レバーシロハラミカシラなどの定番に加え、ちょっとめずらしい部位もあります。タン生ハツ生肝臓西京焼きなど気になる料理は多いではないでしょうか。

注文のタイミングは店の空気を読みながら

煮込み

シロやフワが入った煮込み。甘さは抑えて塩気とモツの旨味で食べさせるもの。暑い日に煮込みの余韻でビールを大きく一口飲むのは実に良いものです。

タン生

一番印象に残ったのは、このタン生。お酢と醤油のタレで整えられています。

ぶりっぷりで、すごく味が強い!頭がくらっとするくらいパワフルで野性的。ぎゅっと詰まった脂の味があります。

3冷ホッピー

脂の強い豚モツには、さらっとしたホッピーがよくあいます。瓶、甲類焼酎、ホッピーの3つを冷やした3冷ホッピーで、口の中を一度リフレッシュ。珍しい樽生ホッピーの取り扱いもあります。

串焼きいろいろ

串焼きはどれも大きくインパクトがあります。

日常的にもつ焼きを食べている人でも、ここでは「今日はモツを食べる!」と改めて決意を持っていく必要があるかもしれません。どれも食べごたえは十分すぎるほどです。

梅割り

豚モツに負けないガツンとした味のお酒といえば、やはり梅割りでしょう。勢いですいすい飲めてしまうのですが、度数が高いので飲み過ぎにはご用心。

金魚とおしんこ

金魚は、シソと鷹の爪で金魚鉢をイメージした酎ハイのこと。さっぱりとした味を求めたくなるほど、豚モツは力強い味なのです。

箸休めに、おしんこを一皿。ちょっとホッとします。

人気店のため、開店時間前にきて口開けに入りきれない場合は長く待つことが予想されます。定員20名ほど。

また注文の方法も独特です。注文はお客さんのペースではなく、お店が準備できた順に「煮込み欲しい人は手を上げて」といった感じに希望を集めていく方式。希望する料理を頼むチャンスを待たなくてはなりません。

一般的な大衆酒場の感覚とは異なるものの、豚モツ、生肉好きならば気いる人は多いと思います。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名大衆酒場 宗屋
住所東京都港区芝4-4-14 1F
営業時間16:00~22:00(日祝定休)
開業年2020年