新橋「ドライドック」 究極のアサヒスーパードライは佐藤注ぎ

新橋「ドライドック」 究極のアサヒスーパードライは佐藤注ぎ

2014年11月19日

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新橋には日本で一番スーパードライが美味しいお店がある。
そう書くとアサヒ本社の直営店や各スーパードライに気合いを入れて取り扱っている飲食店さんに失礼になるかもしれませんが、とにかくここのスーパードライはトップクラスの美味しさです。

エクストラコールドやプレミアムなど、ドライにも様々な味の提案がありますが、ノーマルのスーパードライをこれほどまでに美味しいものかと感じさせるお店は他に少ないでしょう。

元店長の佐藤氏による「佐藤注ぎ」と名前がつくほど注目の注ぎ方はアサヒの関係者の口からも聞こえてくるほど。世界中のビールを飲み比べ研究してきた佐藤氏の考えは、クラフトビールも大手ビールも大分類でいえばビールにかわりない。美味しいかどうかが大事だと語った記事がありますが、その心をそのまま表しているのが、この日本最大の出荷量をほこるスーパードライをとにかく美味しくしたこの生ビールにあるといえるでしょう。

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メーカー推奨の入れ方と何が違うのか。なにが佐藤注ぎなのか。
ここで書いても文字では伝わらないので、ぜひ未訪問ならば試してほしいです。

炭酸ガスの割合にそのポイントがあるのですが、基本はメーカーのルールの通り。

樽生ビールの味を損なう原因は3つ。1つは洗浄です。ディスペンサーの洗浄、グラスの洗浄、樽の口に残った残液の洗浄。生ビールは一式をピカピカにするだけでだいぶ味は違うものです。
2つ目は注ぎ方。泡のきめ細かさは、注ぎ方で決まります。そして最後はビールの温度。樽詰めの状態の保管温度、注がれる前のグラスの温度、ビールそのものの温度。それに合わせたガス圧。すべてが完璧になるだけでも、味は格段に良くなります。

ここのスーパードライはそれらの基本を完璧にした上で、さらに工夫が見られています。

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ポテトサラダが大好物の私。ここのスーパードライとポテサラの組み合わせはもう完璧。

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この山盛りを食べ干すまでに生は3杯いっちゃうでしょう。

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泡の下にフロスティミストがたまっているのが美味しいビールの基本。泡が蓋をして、ビールのなかのガスが泡の下でうずを巻いています。

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合わせきめ細かさ、ビールのガス圧、飲むたびにできるエンゼルリング、これほどまでに完璧な生は東京に山ほど飲み屋があっても珍しいです。

店長の佐藤さんはいまは独立されて虎ノ門の方へお店を出されましたが、いまもその味は変わらずドライドックで味わえます。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見なゆ)