新橋『トリスバー』アンクルトリスがお出迎え！復刻版トリスバー1号店

戦後日本で一大ブームを起こした壽屋（現サントリー）のウイスキー。なかでもトリスは日本各地に『トリスバー』を誕生させ、日本における洋酒やバーの歴史を語る上で欠かせない存在です。そんなトリスを看板に掲げた『トリスバー』が2022年、新橋に復活しました。

レトロなニュー新橋ビルに、レトロテイストのトリスバー

令和版トリスバーの出店はニュー新橋ビルから。50年の歴史を持つビンテージな飲食オフィス複合ビル「ニュー新橋ビル」に、エモーショナルな雰囲気漂うトリスバーが似合います。

昭和の壽屋がつくったテイストへのオマージュが散りばめられています。1号店ということもあり、サントリートリスのアンテナショップ感が強いです。

外観

店はもともとプロントがあった場所。プロントもサントリーのグループ企業で、そのまま業態を入れ替えたかたちです。

地階の店舗ですが、ニュー新橋ビルの地下街に入り口はありません。専用の階段で潜っていく構造に、バーに求める「知る人ぞ知る店」感があります。

内観

店に入ると大きなアンクルトリスが見えてきます。おなじみ、サントリーを代表するイメージキャラクターのひとりで、1958年、当時壽屋に在籍していたイラストレーター柳原良平氏によって生み出されました。広告史に残るキャッチコピー「トリスを飲んでHawaiiへ行こう」などとともに、国産ウイスキーブームを牽引しました。

ゆるやかに弧を描いたCの字型のカウンター席に、それを囲むようにテーブル席が並びます。もともとプロントがあった場所ですが店はコンパクトで、昔からバーのためにあった空間のようです。（分煙で喫煙も可）

秘密基地のような半個室もあります。利用シーンは限られそうですが、おもしろい空間。

随所にトリスのボトルやアンクルトリスが飾られています。

ディスペンサーはガス圧の高いソーダが抽出できる専用のもの。

品書き

お酒

ウイスキーハイボールは、トリスクラシック：450円、角瓶・ホワイト・オールド：各500円、スペシャルリザーブ：650円、ローヤル：600円、プレミアムウイスキー碧：650円。

ビールはサントリーザ・プレミアム・モルツ：500円。

トリスカクテル

トリハイクラシック：450円、特製漬け込みレモン：500円、辛口ジンジャー：500円など。

フード

コロコロベーコンポテサラ：500円、鶏皮味噌煮込み：500円、ベーコンチョリソー：650円など。

チャージ：500円。※店内のスナックはチャージに含まれており、好きなだけつまめます。

アンテナショップで飲むトリハイは一味ちがう

トリハイクラシック（450円）

コースターもアンクルトリス。

氷を満たしたグラスにトリスウイスキー、ソーダ、トニック、ライムビールをあわせて出来上がり。一般的なハイボールと異なるオリジナルレシピのカクテルです。

それでは乾杯！ほんのり甘くさわやかな美味しさ。店の世界観とあわせて、お酒っていいなと思う瞬間です。

スナック（チャーム・乾き物）は大きな瓶にはいっていて食べ放題。チョコレートや柿の種など。

二杯目はオールドハイボール

心地よく飲み干して二杯目。トリスもいいですが、昭和の壽屋系ウイスキーが揃っているので、せっかくならば違うものをと、サントリーオールドを選びました。愛称は「ダルマ」。私の年齢的に、まだローヤルは早いかな、なんて考えながら、昭和の元気な日本を思い浮かべていただきます。

梅フローズン（550円）

なんとトリスハイボールにシャーベット状のバイスをトッピング。バイスが梅かどうかは別にして、酒場のチューハイテイストのハイボールはおもしろいですね。

待ち合わせ場所にも使えます

バーとしては開店が早く16時からはじまります。賑わうのは21時頃ということで、静かにアンクルトリスや昭和の壽屋（サントリー）の世界観を楽しみたい方は一軒目がおすすめです。駅前なので待ち合わせ場所にも使えます。

チャージに500円かかりますが、1杯500円前後とバーとしては手頃感もあります。フードは注文しなくても大丈夫。

近年、大衆酒場ブーム、アサヒのマルエフやサッポロの赤星のヒットなど、酒類業界は昭和テイストがトレンドですが、サントリーのトリスバーもきっと人気になることでしょう。

ごちそうさま。

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（取材・文・撮影／塩見 なゆ）

公式サイト（サントリー）
https://www.suntory.co.jp/whisky/torys/uncle/