新橋駅前ビル1階で2013年から続く『ご飯と晩酌 いの吉』は、北海道・洞爺出身の女将さんが切り盛りするアットホームな郷土料理酒場。故郷から届く新鮮なアスパラガスやニシンなど、北の大地の恵みをこだわりの動産地酒とともに味わえます。今回は、出張帰りのビジネスマンからハシゴ酒を楽しむ若者まで、誰もが気楽に立ち寄れる温かな空間をご紹介します。
新橋駅前ビルで触れる、北の大地のぬくもり

昭和の面影を色濃く残すサラリーマンの聖地、新橋駅前ビル1号館。その1階に緑色の北海道柄の暖簾を掲げる『ご飯と晩酌 いの吉』は、北海道洞爺湖町出身の女将・猪瀬さんが一人で切り盛りするおよそ5坪の小ぢんまりとした酒場。

店内はL字型のカウンター6席に加え、数名が利用できる立ち飲みスペースもあります。北海道の食材を使った家庭料理を提供する気楽な酒場で、北海道出身者も足繁く通う気軽な駅前どさんこ飲み屋さん。
客層は実に幅広く、毎日のように通う地元の常連客をはじめ、新橋をハシゴして巡る若い世代、昨晩は北海道出張の帰りに立ち寄る紳士の姿も見受けられました。

明るい店内、女将さんが切り盛りされていることもあり、女性のひとり客でも気兼ねなく暖簾をくぐれる雰囲気なのもポイント。仕事帰りに少しだけ羽を伸ばしたい夜の立ち寄り先として重宝する存在です。

御本人も酒場好きという朗らかな女将さんの人柄と、北海道仕入れの郷土料理を楽しみに日常的に通うお客さんで賑わっています。
洞爺湖の恵みと北海道地酒で心地よい晩酌を

席につき、まずはキリンラガーの樽生をもらって乾杯。

お通しとして出される「枝豆お出汁」をつまみながら、冷えたビールで喉を潤します。出汁を含んだ枝豆の優しい旨味がじんわりと広がり、胃袋の準備もばっちり。

まずは注文したのは、女将さんの故郷である洞爺湖周辺のご実家から直送される本物のアスパラガスです。
美しい有珠山を思い浮かべながらいただきます。

うん!みずみずしい食感とともに濃厚な甘みが口いっぱいに弾けます。野菜本来の美味しさを再発見する、文句なしの味わい。マヨネーズを少し添えても相性抜群。

美味しい肴には、やはり日本酒を合わせたいところ。

北海道の地酒「男山 純米生酒 ペンギンラベル」を選びました。

たっぷり1合が入る白地の大きなお猪口で提供され、心地よい重量感を手に感じながらじっくりと味わう至福のひととき。

濃い味ながら余韻すっきり。フレッシュな生酒の風味が、新鮮な野菜の甘みを引き立てます。

さらに「鮭のハラス焼き」を追加でもらいました。脂の乗ったハラスは表面が香ばしく焼き上げられており、日本酒の肴にぴったり。

お猪口を傾けるペースが自然と早まり、ちびちびと北の味覚を堪能する満ち足りた時間が流れます。
新橋に息づく、小さな北海道の居場所
新橋駅の目の前にあるビルの中にいながら、確かに北海道の風を感じる『ご飯と晩酌 いの吉』。派手な装飾や演出に頼らず、素朴で真っ直ぐな家庭料理を揃えており、女将さんの誠実な人柄が伝わってきます。北海道の飲み屋さんと言われなければ気づかないくらいのさり気なさも特徴かも。
一人でふらりと立ち寄り、北の地酒と手作りの肴で一日の疲れを癒やすひととき。そんな日常のささやかな贅沢を叶えてくれる頼もしい空間です。新橋で飲み歩く際は、気分転換で北海道料理をつまんでみてはいかがでしょう。予算は3,000円ほどです。

| 店名 | ご飯と晩酌 いの吉 |
| 住所 | 東京都港区新橋2丁目20−15 |
| 営業時間 | 17時00分~22時00分 土日定休 |
| 創業 | 2013年 |
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