今回は野毛から焼鳥の名店をご紹介!野毛本通りの『安兵衛』は、1982年に創業した家族経営の居酒屋です。洋食店出身の初代と二代目がともに店に立つ、野毛では少なくなってきた親子で営むお店。串焼きや名物の牛もつ煮込みを求め、連日満席近い賑わいになります。野毛でうれしい、大衆価格で誰とでも気兼ねなく利用できる一軒です。
吉田町から移転、いまでは野毛の名店のひとつに

桜木町駅から徒歩数分、毎月のように新しい店が生まれる新陳代謝の激しい野毛にあって、どっしりと構えるお店です。創業は1982年。当初は隣接する吉田町で25年間営業し、その後現在の場所へ移転してきました。

野毛で暖簾を掲げてからも20年。いい感じに街の色に染まっています。

一階は焼き場に面したカウンター席とテーブル席、二階もあって、座敷席で宴会利用も可能。野毛には焼鳥の老舗がいくつかありますが、宴会できる店は限られているので結構貴重な一軒です。

お店を切り盛りするのは、2代目店主さんをはじめとするご家族の皆さん。焼き場には、洋食店での修業経験を持つ店主さんのお父さん(初代)が立ちます。

献立は、奇をてらわない定番の焼鳥料理。こういういつものつまみが落ち着いていいんです。常連客も新規の客も分け隔てなく、親しみやすくそれでいて適度な距離感で接してくれるのもうれしい。ここに来ると、誰でも野毛っていいなと思えるはず。
トロトロの牛もつ煮込みとパセリ香る特製つくね

一杯目は、横浜生まれのキリンラガービールを。しっかり冷えたグラスに注ぎ、喉を潤します。 一番搾り、晴れ風、スーパードライもありますが、野毛の老舗ならやっはりラガー!

お通しに続き、季節限定の茹でたて茶豆を注文。塩加減が絶妙で、ビールのグラスが進みます。

続いて、看板メニューの「牛もつの煮込み」(580円)をお願いしました。注文したらすぐでるので、焼鳥と一緒に頼んでおきたい、基本の一品。

口に入れた瞬間にホロホロと崩れる柔らかさまで煮込まれています。コク深い味わい。

具は牛もつとこんにゃく中心でシンプルに仕立てられており、白ネギがアクセント。居酒屋風のシチューと呼びたい、濃厚な旨味が詰まった一品です。

煮込みを肴には、短冊から神奈川の銘酒「丹沢山」を合わせたい。横浜まできたら、丹沢のお酒はもはや地酒でしょう。冷酒がガラスの徳利で提供され、涼やかな見た目とともに米の旨味を堪能。

「菊正宗」が一合550円と、日本酒好きには嬉しい価格設定です。
焼き鳥は200円から250円が中心で、いまのご時世では手頃感ある価格帯。

串焼きは、先代の洋食の経験が活きたオリジナルレシピの「つくね」(220円)からいただきます。パセリが練り込まれており、和と洋が融合した独特の風味が広がります。

鶏のふっくらとした食感とネギの甘さが調和する「とりねぎ」(220円)や、肉厚で香ばしく焼き上げられた「手羽」(270円)も追加しました。

手羽はなかなかにワイルド。

味はおまかせにしましたが、塩味がいいですよ、とのことで手羽も塩でパリパリに仕上がっています。
豚もつ串も用意されており、豚の喉の奥の肉「チグチ」(240円)はコリコリとした心地よい食感が楽しめます。
激戦区で輝き続けるブレない安定感

〆には「とり雑炊」(800円)を頼む人も多いです。今日は夏場の三軒目ということで〆はなし。
店も客層も目まぐるしく変化する野毛の街において、変わらない味と雰囲気を実直に守り抜く姿勢が『安兵衛』のらしさ。定番を徹底的に磨き上げていることが、今回もよくわかりました。カウンターで一人でふらりと立ち寄るのも、気心知れた仲間とじっくり語り合うのにも向いています。
| 店名 | 安兵衛 |
| 住所 | 神奈川県横浜市中区野毛町2丁目101−7 |
| 営業時間 | 17時00分~22時00分 日定休 |
| 創業 | 1982年 |
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