境港『境港水産物直売センター』は施設内飲食OK!小売値段の松葉蟹を肴に乾杯

境港『境港水産物直売センター』は施設内飲食OK!小売値段の松葉蟹を肴に乾杯

ズワイガニを目当てに、山陰・北陸へ行きたい!今回は日本海側有数の漁獲量を誇る港町「境港」から、手頃な値段でカニなどの魚介類が満喫できる施設『境港水産物直売センター』を紹介します。旅好き・カニ好きさんは必見です。

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魚河岸横にある漁協直営の小売施設へ

2022年は10万トンを超える水揚げ量となった鳥取県境港。銚子、釧路、焼津に次ぐ、第四位となりました。

中海と日本海を隔てるように突き出した独特な地形に広がる境港市(約3.3万人)は地名の通り、港とともに発展してきた街です。街を縦断し米子を結ぶJR境港線は山陰地方初の鉄道路線のひとつであり、港の重要性がわかります。

そんなJR境港線の終点である境港駅周辺には飲食店や酒蔵があり、魚介類が好きならば一度は訪ねたくなる街です。

JR境港駅から漁港に向かって伸びる通りが、街のメインストリートです。駅から境港出身の妖怪研究家みずきしげるの記念館にかけては商店街・水木しげるロードとなっており、昔からの商店街にいくつもの妖怪モニュメントが置かれています。

駅から20分ほど歩くと港が見えてきました。(コミュニティバスもあります)

漁港といえばのどかなイメージがありますが、漁獲量が多い境港は産業・物流施設のような雰囲気。一般人は、隣接する『境港水産直売センター』を訪ねることが漁港観光になるかと思います。

『境港水産直売センター』は、2014年までは県営の水産市場でしたが、現在は山陰旋網漁業協同組合が運営する施設です。2022年に建て替えられた近代的な建物で、プロの仕入れだけでなく、一般の人でも利用しやすい雰囲気です。

広い平屋の中に、大きな売り場を持つ12の水産販売店と、1軒の売店、2軒の飲食店が入っています。

松葉ガニが1,000円台から食べられる

魚種豊富な山陰の海の幸がずらりと並びますが、冬の直売センター内は鮮やかな朱色で染まります。並ぶのは、冬の味覚の王様「松葉ガニ(ズワイガニ)」。

カニの値段はピンキリで、料亭や贈答用で使われるような立派なものから、直売所らしい訳あり品まで様々。松葉ガニは高級で、お昼から缶ビールのつまみに食べるようなイメージはありませんが、ここに来れば案外、気軽に食べることができます。

ほかにも、モサエビや甘エビ、サザエ、アワビ、イカ、磯魚各種、境港サーモン(ギンザケ)などが並びます。夏は紅ズワイガニがあるので通年で楽しめます。

イートインコーナーあり、飲酒OK!

広くとられた中央のスペースは、椅子とテーブルが並ぶイートインコーナーとなっています。そう、ここは買った魚介類がその場で食べられるのです。

お店で、「そこのテーブルで食べたいです」とお願いすれば、お盆にのせて食べやすいように提供してくれます。刺身ならば、醤油とわさびもつけてくれるので、手ぶらで来ても十分楽しめます。

ただし、忘れてはいけないのかアルコール。一部店舗ではクラフトビールの販売もありますが、地酒の「千代むすび」や缶ビールが飲みたい方は道中で買ってくることをオススメします。

ドーンと1杯の松葉ガニです。思わず笑みが溢れます。缶ビールをカシュッとあけて、それでは乾杯!

すでに浜茹でされているので、すぐに食べられます。脚が1本ないため、訳ありで安く売られていましたが、味はしっかり濃くて旨味たっぷり。

甲羅を開けば味噌がつまっています。手洗い場が用意されているので、手が汚れることも気にせず、夢中になって頬張りました。

ごちそうさま

山陰の海の幸を手軽に満喫できる境港水産物直売センターは、とてもよい施設でした。併設する漁協の関連食堂「境港のさかな塾」に行けば、定食や海鮮丼も食べられます。境港で昼飲みする際は、選択肢の一つになると思います。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

施設名境港水産物直売センター
住所〒684-0034 鳥取県境港市昭和町9−5
営業時間8時00分~16時00分