米子『なるこ』ほぼ全員が注文する名物は?70余年続く街を代表する名酒場

米子『なるこ』ほぼ全員が注文する名物は?70余年続く街を代表する名酒場

2023年4月1日

創業70年以上になる米子を代表する老舗居酒屋『なるこ』。カウンターで渋く一人飲みをする方や、奥の入れ込み座敷で飲み会を楽しむ会社員たちで今日も賑わいます。名物の土手焼きや串かつに加え、山陰の海の幸も揃う店。米子滞在時はぜひ訪ねて欲しい一軒です。

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歴史ある商都に名酒場あり

人口約15万人、鳥取県第二の都市「米子」。古くから商業で栄えた街です。県庁所在地の鳥取市だけでなく、隣の松江や境港との結びつきも強く、各都市を往来する人々でいまも活気があります。

東京からは羽田発、米子空港行の航空路線が一日6便、岡山からはJR伯備線を走る「特急やくも」で楽々アクセスできます。

さて、当記事をご覧の方は、米子を訪れた際に気になるのはやはり名酒場の存在でしょう。今回訪ねた『居酒屋なるこ』は、米子で飲み歩く人なら知らない人はいない有名店です。

JR米子駅から徒歩5分ほど。駅前の目抜き通り(米子停車場線)に面したい一等地にあります。8年ほど前に現在の場所に移転していますが、新しい店舗も飲兵衛を惹きつける佇まいです。

店の左奥は入れ込み座敷、右はL字のカウンター席。

女将さんとお手伝いの皆さんで切り盛りされており、明るく迎えてくれるのが嬉しいです。

長年継ぎ足し続けてきたという土手焼。お客さんのほぼ全員が「まずは」と注文する看板料理です。

カウンターに並ぶ日本酒一升瓶たち。千代むすび(千代むすび酒造・鳥取県境港市)、鷹勇(大谷酒造・東伯郡琴浦)、月山(吉田酒造・島根県安来)、八郷(久米櫻酒造・鳥取県西伯郡伯耆町)と、近隣の蔵がつくる銘柄ばかりです。

品書き

お酒

  • 生ビール サッポロ黒ラベル:小400円、中600円、大850円
  • 瓶ビール サッポロ黒ラベル・サッポロラガー・アサヒスーパードライ:600円
  • 酒 小:400円・大1,100円
  • ます酒 月山・八郷・千代むすび:550円
  • ます酒 鷹勇:600円
  • 冷酒:700円

料理

  • 土手焼:650円
  • 串かつ:450円
  • 湯どうふ:400円
  • 出し巻:600円・800円
  • 焼鳥:400円
  • 砂ずり:400円
  • 焼いか:500円
  • きも:400円
  • 手羽先唐揚:800円
  • 造り・焼魚・煮魚・魚唐揚:時価
  • 天ぷら:900円
  • 松葉がに(冬):時価

サッポロ生ビール黒ラベル(600円)

長年サッポロを扱ってきた店だけあって、いまも赤い星マークのジョッキが現役ですが、頂いたジョッキは最新版でした。でも、このサイズ、この重量感。どっしりたっぷり入る昔ながらの中ジョッキが嬉しいです。

それでは乾杯!

土手焼(650円)

土手焼は注文するとすぐに盛り付けて出してくれます。

家族経営で70年以上続いてきた店の技を感じる料理が「土手焼」。連日満席になる理由がわかる逸品です。山陰で土手焼は不思議に思われるかもしれませんが、これがコク深くとろりとしていて、実に美味。

一度食べたら忘れられない味。辛子をしっかりつけて頬張り、その余韻にすかさずサッポロ黒ラベルを一口。ワクワクするこの瞬間、文章だけではお伝えしきれないのが残念です。

千代むすび ます酒(550円)

ビールの次は、ぜひます酒を飲んでみてください。他では見かけない深い形状の升が使われています。重心低めの升の角できゅっと飲むのは実にいいものです。

注いでもらったお酒は境港駅前にある造り酒屋・千代むすび酒造の特別純米無濾過酒です。千代むすびは比較的首都圏でも手に取る機会の多い銘柄ですが、やはり現地で、ご当地の食材とともに食べるのは大違い。

湯どうふ(400円)

看板料理の土手焼に加え、串かつ、出し巻、そしてこの湯豆腐が店の名物料理です。出し巻はひとりでは食べきれないほど大きい(小サイズもあります)ので、湯どうふを頂きました。熱々の小鍋で提供してくれるのが嬉しいですね!

西日本に多い出汁でつくるタイプで、よく出汁がでており、しっかりとした味にまとまっています。

この出汁が実に秀逸で、豆腐を食べるというより、出汁を味わうという方が正しいです。

お燗酒(400円)

お酒とおつまみの温度を合わせると正解!お燗酒も地元銘柄ですから、しみじみ美味しいです。

漬けもの(450円)

おつけものを箸休め的に注文したのですが、これも滋味深く実にいい味です。ぬか漬けですが、これは自家製でしょう。

ごちそうさま

米子の地元言葉をBGMに、土地の酒と土地の料理。その街で長年愛されてきた老舗酒場だからこそ感じられる旅の醍醐味がここにはありました。

蟹や魚料理もありますし、数名で訪ねたらもっといろいろ摘めると思いますが、一人カウンターで飲むのもとても良かったです。米子訪問時はぜひ訪ねてほしい一軒です。

近くの酒場

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syupo.com

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名なるこ
住所鳥取県米子市茶町44-1
営業時間営業時間
17:30~22:00
定休日
日曜日