東京の酒場好きならば、WEBや紙面などで一度は見かけたことがありそうな有名店『倉井ストアー』。お酒や生活雑貨、お惣菜が並ぶ小さなスーパーですが、店の半分が食堂として営業中。肉料理を中心としたお惣菜を肴に缶ビール・缶酎ハイで乾杯です。
目次
創業は1958年。精肉店としてはじまった
倉井ストアーは、肉問屋として創業し、肉の小売、惣菜の充実、スーパー化、食堂化、そして酒場へと変化をしてきたパワフルなお店です。
お昼は主にお弁当や惣菜を買いに来る人や、食堂として利用する人たちで賑わっていますが、小売スペースの冷蔵庫に並ぶビールや酎ハイをイートインエリアに持ち込んで、店内飲酒も可能。下町(城東エリア)的な情緒の中、惣菜をつまみに飲めると評判です。値段が手頃なこともあり、センベロブームの中で注目が集まりました。
外観
営業は平日のみ、時間は10時から14時。中休みを挟んで17時から20時。土日に飲み歩きを楽しむ方にはややハードルが高いですが、平日休みの日はふらりと訪ねてほしいお店です。
内観
店を正面からみて左側が小売スペース。右側がイートイン(食堂)エリアです。手作り感たっぷりの雰囲気。
品書き
壁に掲げられた料理はどれも安い!精肉店由来の店だけあって、いまも肉料理が中心。ベテラン大将の手作り料理がずらりと並びます。
- 自家製チャーシュー:390円
- もつ煮込み:350円
- トンカツ:350円
- 手作りメンチカツ:350円
- 手作りハンバーグ:250円
- かつ煮:350円
- からあげ:350円
- オムレツ:290円
- 自家製シューマイ:270円
- 定食各種:600円~
お酒は一人1,000円以上のお会計、または定食を注文がお約束。
缶ビール・缶酎ハイは300円ほど、瓶ビール大瓶500円ほど。ラインナップは非常に充実しており、街のお酒屋さんの売り場以上かもしれません。かなり珍しい銘柄もあり、酎ハイ好き、宝酒造好きならテンションが上がること間違いありません。
空き缶が増えるのがこんなに嬉しいなんて
キリンの缶ビール(300円ほど)
ビールは各社の主要銘柄がしっかりと揃っていますので、銘柄にこだわりたい方も安心。珍しいキリンクラシックラガー缶もありましたので、キリン一番搾りと味の飲み比べを楽しみたいと思います。それでは乾杯!
やっぱりクラシックラガーはガツンと苦い昔ながらキリン味。
厚揚げ煮
お惣菜が並んでいますので、それを温めてもらうこともできます。ちょっとしたつまみで、のんびり流れる時間を過ごすのもイイものです。遠くから京成線の踏切音が聞こえてきました。こういう空間は、”癒やし効果”があると思っています。
生姜焼き(350円ほど)
おつまみはぜひ肉料理を。その場でさっと炒めてくれる生姜焼きがオススメですが、自家製のメンチカツやチャーシューも名物です。角打ち(酒販店の一画で飲むこと)よりも食堂飲みに近いので、お腹を空かせてどうぞ!
オリオンWATTA(300円ほど)
豊富な酎ハイラインナップに、あれもこれも飲みたくなってきますが、一番珍しいのはコレではないでしょうか。オリオンビール(沖縄県豊見城市)が製造する、沖縄のフルーツを使用した酎ハイシリーズ「WATTA」。沖縄の言葉で「わたしたち」という言葉とカクテルの「割ったもの」を掛け合わせた名前です。甘さ控えめでフルーティー!
ごちそうさま
最後は沖縄の食堂気分になったところで、時刻は14時。1時間ほどストアーのイートイン飲みを満喫しました。ベテラン大将と女将さんの優しい接客の中、のんびりとした良い時間でした。
夜営業は17時から。夜は飲むお客さんでいっぱいになります。
似た雰囲気のストアー・スーパー飲みはココ
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 倉井ストアー |
住所 | 東京都葛飾区立石2-18-4 |
営業時間 | 営業時間 10:00~14:00 17:00~20:00 定休日 土曜日、日曜日、祝日 |
開業時期 | 1958年 |