青砥『小江戸』ボールで乾杯!もつ焼きから煮穴子まである人気酒場

青砥『小江戸』ボールで乾杯!もつ焼きから煮穴子まである人気酒場

2021年1月5日

青砥の「小江戸」は、老舗もつ焼き店「江戸っ子」からの独立で、開業は2014年6月。

駅前商店街から曲がった小路の飲食ビル二階という、決して好立地なとは言えない場所ながら、50席ある店内は日々笑顔で溢れてきた酒場です。

看板料理のもつ焼きを肴に、愛称「ボール」こと色付きの焼酎ハイボールを楽しむのがここのスタイル。さらに小江戸は魚介類や小鉢も充実していて、握り寿司や刺身、マーボー豆腐まであります。

老舗の酒場ではないものの、飲み屋好きの方ならばきっと楽しめる「小江戸」をご紹介します。

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細い道の二階にある大箱酒場

ほんとうにこの先に大箱の酒場があるのか不安になるように階段下。看板だけが頼りです。

平日は16時30分から、土曜日は嬉しいことに正午から営業しており、”土曜の昼酒スポット”として重宝しています。平日、土曜日ともに開店から1時間はハッピーアワーで、生ビールが半額になります。

階段の先、JAZZや演歌が聞こえてきたら、そこがお店の入口です。

10メートル以上ある一直線のカウンターにずらっと20席のカウンター席が配置されています。その後ろがテーブル席で、アクリル板設置及びテーブル同士の距離をあけ、それぞれのテーブルで夫婦やいつもの飲み仲間風の人たちが2人・3人で静かに楽しんでいます。

クオリティの高い生ビールと焼酎ハイボール

ディスペンサーから注ぐ黄色い小江戸ハイボール(340円・以下税別)が名物ドリンク。メルシャンの「三楽」ベースでオリジナルのエキスが加わり、キンキンに冷えて提供されます。

ボールもいいけどビールもね。小江戸のビールは非常に状態がよいキレッキレのキリン一番搾り(460円)。どちらも用意して、それでは乾杯。

瓶ビールでキリンクラシックラガー(520円)や品書きにありませんがハイネケンのエクストラコールドもあります。

ウイスキーハイボールはこの顔ぶれだとホワイトホースかと思いきや、「オークマイスター樽香る」というチョイ渋系。本格焼酎では白水などを置いています。

加えて、なんとタップマルシェが導入済み。しかも月額2,800円のサブスクなんていうサービスも。

もつ焼き店だけど魚も豊富

続いて料理をご紹介。100品以上あって目移りしてしまいます。名物は煮込みと豚刺し(ボイル)。煮込みは白味噌ベースで濃厚なもの。

焼き物は1皿2本でレバー、カシラ、シロなど豚モツおなじみの顔ぶれ。鶏つくねを「ダンゴ」と表記しているところが江戸っ子由来を感じさせます。

料理は月替り。250円からはじまる、価格帯別表記。氷頭なますまであります。

煮あなごつまみ(500円)。ざっくばらんに飲んでいる空間で登場する、大変立派な一品。定番酒「信濃光」(長野市篠ノ井・西飯田酒造店)をあわせてちびりとつまめば、もつ焼き店というより大衆割烹ですね。

げそ天(320円)は、天ぷらではなく蒲鉾揚げ。

桜ユッケ(650円)。タレの甘さではなく場肉の旨味がしっかり感じられます。

豚モツを前にして、小江戸ハイボールを。通常の注文では氷が2・3個入りますが、「氷なしで」という注文も可能。瞬冷ディスペンサーから注がれるので氷がなくても冷たいです。

ドライで軽やかな”ボール”。わずかな酸味と甘みが余韻として残ります。

低温調理のレバ刺しやタン刺し

レバ刺し・低温調理(500円)。ごま油といっしょに。ぷりぷりの食感が懐かしいです。

タン刺し(350円)などはボイルされたもの。酢味噌でさっぱり味にしていただきます。

人気店の流れを汲んだ辛タレも選べる

一方その頃、焼台では焼き物がずらりと並び、次々とお客さんのもとへと運ばれていきます。

焼き物の味付けは塩・タレ・辛の三種類。ここは特徴的な「辛」がおすすめ。とくにだんごの辛はぜひとも。辛といってもピリピリ系ではなく、ニンニクが効いたもの。やんちゃな味がクセになります。

もつ焼きの頼み過ぎにご用心。小江戸の串はとっても大ぶり。辛タレのタンなど、もりもり食べればあっという間に大満足間違いなし。

シロタレもこの通り。ただ、大きくてもよく下処理されていて柔らかくて食べやすいです。ところどころカリカリに焼き上がっているのも素敵。

カシラタレ。最後の一口はカシラアブラのぷりっぷりの部位。ワイルドな美味しさです。

〆であっておつまみにもなる鉄火巻(220円)。怒涛の豚もつラッシュのあとは上品にちびりと摘んで、今日もいい塩梅。

明るく元気なもつ焼き店

お店の皆さんはとっても丁寧な接客をされています。

店内に流れるBGMはお兄さんの「小江戸ベスト」で、演歌もJ-POPもJAZZだって混ぜ混ぜで流れています。

ほろ酔いになってくると、曲のミックス、料理のモツと魚のミックス、老若男女幅広い層の笑顔も一体になって、なんだかとても幸せになってくる不思議な空間がここにあります。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名小江戸
住所東京都葛飾区青戸3-39-3 優和ビル 2F
営業時間営業時間
[水・木・金]
15:00~21:00(L.O.20:00)
[土・日]
12:00~19:00(L.O.18:00)
日曜営業
定休日
月曜日・火曜日
開業年2014年