亀有駅前公園に近い住宅街に構える、15人ほどで満席になる小さなホルモン焼肉店。店の創業は2002年と、下町(広義の意味での)の酒場としては新しいですが、実はお隣金町で昭和41年から続く「大力酒蔵」から独立したというストーリーを持っています。

金町の大力酒蔵からの暖簾分け。人懐こいご主人が気さくに接してくれますので、下町酒場は緊張するという方にもオススメ。
芸術学部卒で、元はプロカメラマンという異色の経歴の持ち主でもあります。

テーブル席が1卓あるほかは、すべてコの字カウンターの席だけで、お客さんの大半は一人で飲みに来て、焼肉独り占めを楽しんでいます。

樽生、瓶ともにサッポロ黒ラベル。ですが、お客さんの大半はこの下町らしい「大力ハイボール」こと焼酎ハイボールをリピートしています。レシピは内緒とのこと。飲みやすいからと安心するべからず。

コの字カウンターは、店に集まるお客さん全員の顔が見えるのが魅力。みんな一人焼肉を楽しんでいるはずなのに、適度な距離感で焼台を共有しているような気分に浸れます。

個別の換気ダクトや無煙ロースターといった設備はなく、昔ながらの巨大な弁当箱のようなガスロースターが鎮座しています。大衆焼肉といえば、やはりコレ。

お作法として、まずは店を手伝う方が手渡してくれる味噌とニンニクを更に予め取り分けるところから始めます。そしてタレ、さらに肉が届いて焼き始めという流れ。お店の方は気遣い上手なので、ニンニクがたりなくなったらすぐに手渡してくれるはず。

大力を紹介した理由は、シンプルに味の良さから。こちらも金町の「大力酒蔵」同様、基本的には豚肉です。
ですが、肉質がかなりよく、鮮度の良さがよくわかります。遠方から電車で飲みに来る人が多いというのも納得の美味しさです。

また、一人飲みに嬉しい2種類の合盛りでの注文が可能な点もご紹介しておきたい。

関西風と韓国風をミックスした味付けです、と語る店主さん。そこに、下町の要素が加わり、より一層個性的に。

ぬくもりを感じる空間。マンションの一階とはとても思えない。

部位ごとにあった味付けを提案してくれるのが嬉しい。

豚カルビとピートロ、ハラミとホルモン、こちらはレバーとカルビ。
おろしニンニクとコチュジャンをお好みで加えて、たっぷりと潜らせ一口。うん、最高!

〆の牛すじ煮込みはスープ代わりにぜひ。焼肉店ではひとりでテーブル・ロースターを使うことに気をくれする方も、こういうもともと一人飲みを相手にしている店なら安心ではないでしょうか。自分のペースでゆっくり焼きながら大力ハイを飲んで大満足。
店舗詳細

メニュー
- 瓶ビール大瓶 サッポロ黒ラベル:690円
- サッポロ生ビール黒ラベル:500円
- 黒ホッピー:480円
- 大力ハイ(焼酎ハイボール):440円
- ホルモン・シロ・ハラミ・カシラ・タン・ミノ・レバー・ハツ・コブクロ・ナンコツ・豚足:800円
- ピートロ・カルビ・ニ品盛:900円
- 特上ハラミ:900円
- タン刺:900円
- 牛スジ煮込:650円
店名 | ホルモン焼き専門店 焼肉 大力 |
住所 | 東京都葛飾区亀有5-27-14 |
営業時間 | 月・水・木・金・土・日・祝日 17:00 – 23:00 L.O. 22:30 火 定休日 |
創業 | 2002年 |