亀有には、連日魚好きが集う人気の海鮮酒場があります。千住の足立市場から仕入れる選りすぐりの天然魚介は、どれも一級品。家族経営ならではのアットホームな雰囲気のなかで絶品の刺身を味わえば、まさに店名通りのハッピーな気分に包まれます。
昭和の時間が流れる、駅前の幸福な空間

JR常磐線の亀有駅北口。賑やかな商店街を少し進んだ先に、長年地元で愛されてきた『ハッピー』はあります。昭和の時代から続くような、どこか懐かしい佇まい。初めてだと少しだけ扉を開けるのに勇気がいるかもしれませんが、一歩足を踏み入れれば、そこは常連さんたちの笑顔と活気に満ちた温かい空間が広がっています。

店内はL字のカウンターとテーブル席、奥には小上がりも。初代は青森から上京し、この地で店を構えたそうです。現在は二代目が中心となって先代の味を守っています。この家族経営ならではの空気が、なんとも心地よい!

品書きは壁の黒板のみ。これは、その日足立市場で仕入れた一番良いものだけを出すという、実直な姿勢の表れ。今日はどんな美味しい魚に出会えるのかと、黒板を眺める時間も楽しみのひとつです。
宝石のように輝く甘エビに感動
まずはキリンラガーで、幸福な時間に乾杯!

席につき、まずはキリンラガービールの大瓶をお願いしました。トクトクとグラスに注ぎ、しっかり冷えた一杯を喉に流し込む。これぞ酒場で過ごす休日の醍醐味。
刺身は質ヨシ・盛りもヨシ

黒板メニューの中から、ひときわ惹かれた甘エビを注文しました。 運ばれてきた一皿を見て、思わず息をのみます。

つやつやと輝くその姿は、まるで海の宝石のよう。甘エビの産地、富山の方言で「キトキトだー!」って言いたくなるくらい。

一尾つまんで口に運ぶと、ぷりっとした食感とともに、とろけるような濃厚な甘みが広がります。
これは、日本海の南蛮エビの産地で食べるものと比べても、まったく遜色のない素晴らしい質と鮮度。カブトの内側のミソも新鮮だからクセは皆無。

あまりの美味しさに、早々にビールから日本酒へシフトしました。さぁ、本格的に飲みますよ!
魚好き(魚っくい)なら間違いなし

メニューは刺身や煮魚、焼き魚が中心。ふっくらと焼き上げられた卵焼きのようなサイドメニューもありますが、この店はまさしく魚を食べるための場所。魚好き、いわゆる「魚っくい」ならば、訪ねて間違いのない一軒です。


常連さんたちが楽しんでいる刺身の盛り合わせや、名物だというカニを使った「ハッピー汁」も実に美味しそう。次に来たときは、あれもこれもと、早くも次回の楽しみが膨らみます。
亀有で幸福な”魚飲み”を

創業は1984年(昭和59年)。店主が「本当にうまい魚を客に食べさせたい」という一心で始めたお店は、代替わりしながら、今も変わらず亀有の魚好きたちのお腹と心を満たし続けています。 週末は予約なしでは入れないことも多い人気店。
本当に美味しい魚が食べたくなったら、ぜひ足を運んでみてください。ハッピーになること間違いなし。
店舗詳細

店名 | ハッピー |
住所 | 東京都葛飾区亀有5丁目28−6 |
営業時間 | 16時30分~23時00分 日祝定休 |
創業 | 1984年 |