京成立石『江戸安』再開発で移転!老舗町寿司は変わらず大衆価格で味がイイ

京成立石『江戸安』再開発で移転!老舗町寿司は変わらず大衆価格で味がイイ

再開発が進む京成立石駅周辺。その象徴とも言える「呑んべ横丁」で長く営業していた老舗寿司店『江戸安』は、町並みごと更地になり消しましたが、2025年1月、新店舗で待望の再オープンしました。かつての雰囲気を残しつつも、新たな魅力が加わったお店を訪ねてきました。

スポンサーリンク

呑んべ横丁にあった大定番の大衆寿司店でした

旧店舗の外観

1985年(昭和60年)に初代・高沢さんが立石に開いた江戸安は、立石のシンボル「呑んべ横丁」で40年近く愛され続けた町寿司でした。駅前には立ち喰い寿司店もありますが、落ち着いて座り、ゆっくりと日本酒を傾けたい呑兵衛さんでこちらも親しまれていました。

ですが、京成立石駅の再開発に伴い、残念ながら2023年10月に一時閉店。それから一年少々経った2025年1月、三代目の高沢和征さんが新たな場所で暖簾を引き継ぎ再開しました。

新店舗は京成立石駅から徒歩約2分の場所に位置します。明るいトーンの木材を多用し、清潔感あふれる真新しい店内は、百貨店のレストランフロアにあっても違和感のない洗練された雰囲気。席数はカウンター7席、テーブル20席と広くなり、電子決済の導入など現代的な要素も取り入れています。一方で旧店舗から引き継いだ家紋入りの設備もあって、どこか昭和の懐かしさも感じさせてくれます。

変わらず手頃なお寿司をつまみに

店に入ってまずは瓶ビールを注文。真新しい空間ながらも、瓶ビールを傾けた瞬間、その居心地の良さに魅了されます。カウンター越しにつけ場に立つ三代目と、コミュニケーション担当の二代目の親しげな会話も心地よいものです。

この日の先付けは、しいたけフライと里芋煮。滋味深い味わいがじんわりと沁みます。

続いて注文したのは、店自慢の鰹節の風味豊かな出汁と下町らしいしっかり甘い卵焼き。

手作りたまご 550円

大きくてふっくら、常連客がこぞって注文する理由がよくわかります。思わず菊正宗のお燗(2合1,100円)を追加しました。

菊正宗 大徳利 1,100円

江戸安は地酒の品揃えも豊富で、東京の地酒「金婚」や「酔鯨」、「越後鶴亀」など、お酒好きを喜ばせるラインナップ。飲み比べにも最適です。

ホッキ貝 200円

そしていよいよお寿司。まずは貝類からいただきます。移転前から活赤貝など貝類が自慢だった江戸安。今日はホッキ貝を選びました。肉厚でぷりぷりした歯ごたえと見た目の美しさに大満足。

さらに定番のしめ鯖、いわし、まぐろも握ってもらいました。立石の老舗寿司店でありながら、こはだは1貫100円と良心的な価格設定。

浅く締めたサバは脂の旨味が口いっぱいに広がり、いわしのもちもち感と爽やかな風味も印象的。安定した美味しさのまぐろと共に、寿司屋飲みの楽しさを満喫しました。

もつ焼きだけではない立石の飲み歩き

変わらず地元の人に親しまれていることが今回の取材でよくわかりました。

もつ焼きが有名な立石ですが、手頃で美味しい町寿司『江戸安』でじっくりとお寿司と日本酒を楽しむのもおすすめです。立石の魅力は再開発が進んでもまだまだ奥が深い!

店舗詳細

品書き

お酒のメニュー
日本酒の品揃えが魅力的
刺身盛り合わせ・おつまみメニュー
握り・巻物メニュー
店名江戸安
住所東京都葛飾区立石7-3-17 1F
営業時間11:00 – 15:00
17:00 – 22:00
日曜日定休
創業立石には1985年頃開業
さらに再開発で移転 2025年1月23日再開
【旧店舗時代】立石『江戸安』移転間近!下町情緒に浸れる50年続く大衆寿司店。一貫100円から
https://syupo.com/archives/98300 移転先の記事があります 再開発で老舗居酒屋の閉店が続く立石。創業から半世紀になる家族経営の寿司…
syupo.com
旧店舗時代の取材記事