両国『千代福』上でも3,300円!相撲の街で70年続く老舗の絶品うな重は良心価格

両国『千代福』上でも3,300円!相撲の街で70年続く老舗の絶品うな重は良心価格

両国駅近く、清澄通り沿いに店を構える『千代福』。創業から約70年に渡り、地元の人々に愛され続けてきた老舗の鰻屋さん。職人店主と明るい女将さんの家族経営。この道数十年の職人技を感じる蒲焼きを味わえるほか、鰻屋ならではの絶品「焼鳥」も名物。それでいてお手頃!一度食べたら通いたくなること間違いなしの、とっておきの下町大衆鰻です。

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両国・緑で70余年、地元に愛される家族経営の老舗

大相撲でお馴染み、国技館を仰ぎ見る両国駅から南東へ進んだ墨田区・緑。かつては典型的な下町風景が残る街でしたが、近年は都心に近いことから次々とビルやマンションに建て替えられています。

そんな中で、変わらず戸建ての風情ある佇まいを残し家族で営業されているお店が、『千代福』。

正確な創業年は不明ながら70年以上の歴史を持ち、現在の場所に移転して約30年。昭和の延長を感じる店内は温かな空気に包まれています。こちら、全国鰻蒲焼商組合連合会にも加盟する信頼のお店。

東京鰻蒲焼商組合の会員証

いろんな鰻屋さんで飲んでいますが、この組合札は安くて美味しい正統派の証だと私は思っています。

夕方の口開けに訪ねましたが、すでに地元の鰻好きの黒帯たちが集い、肝焼きつまみにお銚子を傾けていました。早い!日本酒や焼酎の種類も豊富に揃っており、鰻が焼き上がるまでの時間を肴と酒で楽しむ大衆酒場としての使い方が多いようです。

うな重・蒲焼き・白焼きのメニュー

そして、実はこちら、特上や大串になると「うな丼」になり、手頃な並と上はお重で提供するという独特な方針。希望すれば特上でもお重に変更可能ですが、初代からのこだわりなのだそう。お重に入り切らないサイズをうな丼で出す。場所柄、力士のお客さんもいるお店ですし、どんなボリュームか気になりますよね。

秘伝のタレが光る焼鳥と、ふっくら関東焼きのうな重

まずは定番の日本酒「白鶴」の小サイズ(700円)をお燗で注文。鰻には灘の王道の酒がよく合います。

お通しは程よく塩茹でされた枝豆。

鰻は注文から提供まで30分近くかかるため、酒の肴として「焼き鳥(600円)」を追加。

大串で丁寧に焼かれた肉を、食べやすく串から外して提供してくれます。

鰻屋ならではのキリッとした甘さ控えめのタレが絡み、外は香ばしく中はジューシー。

添えられたレモンを絞り、ししとうと共に味わえばお酒のピッチも自然と上がります。

うな重 上:3,300円

いよいよメインの「うな重 上(3,300円)」が到着。並が2,500円、大串でも4,600円と、老舗とは思えない価格設定に驚かされます。

程よく脂が乗り、ふっくらと蒸しあげられた関東焼きの蒲焼。

蓋が裾まで覆う独特のお重で提供されるので、直前でごはんの蒸気で蒸されて、これが良い仕上げになっています。

表面はパリッとしつつ、中はトロトロ。皮目も当てるだけですっと箸が通るので、ご年輩の方も安心でしょう。

滲む脂はほどよく落とされていて、その脂が煙となって鰻の皮を撫でる。そうしてできたこの風味はまさしく職人技。捌きの腕もよいようで小骨はほとんど感じないので、噛まずに飲めてしまう。

甘さを抑えたキリッとしたタレが、硬めに炊かれたご飯によく合います。タレとごはんのバランスがよいので、濃い味になりすぎず、それでいてしっかりお酒のつまみにもなる程よい染み具合です。

風味豊かなフレッシュな山椒がしっかり用意されるのもうれしい。
ピリリと効いた山椒と甘辛いタレ、そして鰻の脂のコク、もうたまらない!

セットの肝吸いは上品な出汁の香りが広がる一杯。そうめんやお麩も入っています。

お新香には奈良漬けも入っており、これだけでも立派なお酒の肴になります。

変わらない味と心意気を伝える下町の大衆鰻

良心的な価格で本物の味を提供する姿勢に頭が下がります。甘すぎないタレの美味しさは、鰻はもちろん焼鳥の味わいも引き立てていました。

長年地元で支持される理由は、確かな技術と家族経営ならではの居心地の良さにあると感じました。両国界隈でふらりと美味しい蒲焼とお酒を楽しみたくなった際、きっとふさわしい選択肢になるはず。下町の風情を感じに訪ねてみてはいかがでしょう。

店名鰻 千代福
住所東京都墨田区緑1丁目18−1
営業時間11時30分~13時45分
17時00分~20時00分
日定休
創業70年近い歴史
現在の場所で30年