京成高砂『御食事処ときわ』で楽しむ和洋中の70品！地酒も揃う名物店で最高の食堂飲み

名酒場が連なる京成沿線は飲む場所に困ることはありませんが、たまには気分を変えて食堂を訪ねてみませんか。京成高砂駅南口側で最も賑わっていると言っても過言ではない食堂『御食事処ときわ』は、刺身から中華料理まで幅広く揃う素晴らしい一軒です。

高砂の『ときわ』もまた名店

今も昭和の私鉄駅の風情を残す懐かしい駅「京成高砂」。京成線系統の結束点で各方面からアクセスしやすいですが、商業施設や知名度のある観光地はなく、乗換駅のイメージが強いです。

駅周辺には町工場や京成線の車両基地があり、そのため、街には働く人たちのための町中華や蕎麦店、酒場、大衆食堂が立ち並んでいます。

今回はそんな京成高砂から、昼夜関係なく賑わう人気の大衆食堂『お食事処ときわ』を訪ねます。

東京ときわ会加盟店で、都内を中心に暖簾分けで広がった「ときわ食堂」のひとつ。家族経営のあたたかい雰囲気のお店です。

品書き一覧に書ききれないほどメニューがあって、しかもどれもが非常に魅力的。高砂『ときわ』の魅力はまさにそれ！

もちろん種類が多いだけではありません。アジフライは刺身用ですし、揚げものはボリューム満点。満足感が非常に高い料理ばかりです。

あれもこれも食べたいと思いつつも、まずは瓶ビールをもらって心を落ち着かせます。アサヒスーパードライで乾杯！

悩んだら、ホワイトボードメニューから選ぶ！

刺身類にも力が入っているお店なので、思い切って贅沢に3点盛りを注文しました。プリッとしたほたて、程よく熟成させたヒラメ、厚切りで脂がのったマグロ。これで900円はかなり良心的でしょう。

とくにこのマグロが大当たり。真っ赤でねっとりとした赤身と、口の中で脂が溶けていくようなトロ。大衆食堂でこれを出すなんて！人気になることも納得です。

大衆食堂では、イカ天よりもゲソ天の方が嬉しかったりしませんか。ボリューム満点です！

それにしても、こちらのお店はつゆがいい！せっかくのパリッとした衣ですが、しっかりと出汁に浸してから頬張ります。熱の入り具合もちょうど良く、ゲソはまだ柔らかくしっとりしています。

出汁の美味しさから、ニラ玉を追加注文しました。量が多いのに390円！大衆食堂の鑑のようなお店です。

平日の14時過ぎ。昼食を食べる人はほとんど帰られて、店内は昼酒を楽しむ数グループだけになりました。気軽に食堂飲み気分でしたが、飲み屋さんの雰囲気になってきましたので、ここで安心して日本酒を。わずかな苦味とキレの良さ。上越の米でつくる雪中梅は食中酒にぴったりのお酒です。

ちょっとしたつまみに、小鉢を。付け合せメニューが揃っているのは食堂飲みの特長です。

お昼営業は15時までと長く、お昼飲みにも十分利用できます。前述の通り居酒屋かとみまがうほど料理が充実しており、そのすべてがお昼から注文可能というのも嬉しいです。

夜は開店とともにお客さんが集まり満席になることも当たり前の人気店。土曜日、日曜日も営業しています。今度の休みは、京成線に乗って飲みに行ってみませんか。

（取材・文・撮影／塩見なゆ）