今日は京成立石駅から徒歩1分、軽く一寸一杯に立ち寄りたい立ち飲み屋、串かつの「毘利軒」をご紹介します。
10人(現在は時節柄6人)ほどで満員になるコンパクトなお店で、お酒好きのお父さんたちを中心に、いつも賑わう大阪風の串かつ店。880円の生ビールセットは、うずら、レンコン、玉ねぎ、若鶏がついてくるお得なセット。お酒二杯で軽く摘んで千円ちょっとで楽しめます。
目の細かなパン粉を使い、大阪から取り寄せるソースをブレンドして使う大阪式の串かつ店。創業は2007年で、いまでは、大阪風というよりは、立石の定番串かつの1軒といった印象です。線路沿いの道を歩けば、植物油の香りがふわりと感じられ、つい吸い込まれます。
土曜日、祝日は15時オープンと早く、立石で早い時間から飲みたい人には、一軒目の時間調整や二軒目に最適です。
生ビールセット(880円)よりもさらにお手頃なチューハイセットは、780円。立ち飲みでも、千円未満で軽く一杯飲めるお店は貴重になりました。(とはいえ、一杯だけでは終われないというもの)
行き交う京成電車の音をBGMにして、生ビールセットのアサヒスーパードライでまずは乾杯!
ここの生ビールは状態抜群。よい泡、よい洗浄、よい冷え方。
単品生ビールは470円。飲みものはチューハイ(350円)、レモンハイ(380円)、ウーロンハイ(380円)など。
串かつは1本100円から。メニューの多くは2本付での注文となります。本日の串かつとして短冊に加え張り紙もありますので、要チェック。ユニークなメニューとして、紅しょうが豚巻き(140円)があります。セットに追加して食べたくなったら、こちらはいかがですか。
ソースは二度漬け禁止。とはいえ、時節柄、いまはソースは各々串にかけて食べるスタイルに変更されています。かなり薄い衣は油切れがよく、ソースをまとってもサクサクのまま。
一度に揚げず、少しずつ食べるペースにあわせて用意してくれます。熱々の串をハフハフとしながら頬張り、生ビールをすっと口へ運べば『小さな幸せここにあり』。
開け広げたサッシから吹き込む葛飾の風と、のんびりおだやかな時間に癒やされます。
若どりまででて、これで一通り。生ビールをおかわりして、軽く一寸一杯、いえ、二杯。30分ほど滞在して、さてさて。
立石は個性豊かで城東地域らしさ漂う素敵な酒場が集まるエリア。昔ながらの私鉄沿線らしい風景と、美味しいお酒と肴を楽しみに訪ねてみてはいかがですか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
毘利軒
03-3618-6015
東京都葛飾区立石1-22-6
17:00~21:00(土祝は17:00~・日水定休)
予算1,000円