浅草『小柳』祝・百周年!鰻重が三千円台 浅草っ子が普段遣いする下町の鰻屋で上燗を

浅草『小柳』祝・百周年!鰻重が三千円台 浅草っ子が普段遣いする下町の鰻屋で上燗を

浅草で1926年(大正15年)に創業し、今年で100年を迎える老舗うなぎ店『小柳』。雷門からほど近い浅草中央通りに面しながら、地元客や鰻愛好家に長く愛され続けています。老舗ながら鰻重が3,000円台と手の届く価格が嬉しい。今回は、浅草散策の合間にふらりと寄りたくなる名店をご紹介します。

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震災も乗り越えて百周年

創業は大正末期の1926年。今年でちょうど百年を迎えました。

以前は趣深い木造の店舗でしたが、東日本大震災の影響で建て替えられ、現在は明るく清潔な3階建ての建物に。外から中の様子がわかる造りで、一人でも気兼ねなく暖簾をくぐれる雰囲気です。店内は1階にカウンターとテーブル席、2階にはゆったりとしたお座敷が用意されています。

うな重の価格が4000円から5000円、風格ある料理屋ともなれば一万円近い昨今ですが、こちらは竹が3520円と、浅草の立地にあって手頃な価格設定。観光客に限らず地元のご隠居さんも多く、筆者の友人の飲食関係者も親子二代で贔屓にしています。

つまみが多いことから居酒屋使いする人もおり、訪問時も料理屋通いに慣れた雰囲気の黒帯のお父さんたちが、楽しくまつりの話をしながら飲み会を開いていました。

白雪の上燗と厳選された酒の肴で静かに待つ

うな重が焼き上がるまでの時間の過ごし方にも、江戸前らしい引き算の美学を感じ取れます。

板わさ、あん肝、自家製ごま豆腐などの素朴な小鉢が中心。うなぎ店は焼鳥が美味しい店が多く、こちらの焼鳥や鳥もつ焼も挑戦してほしい品です。

お酒は白雪の1合を上燗で注文。湯煎でしっかりつけられて運ばれてきます。お湯が垂れるのを防ぐために袴をつけてくれるのが嬉しいところ。さすがは百年の老舗です。

ビールは、ヱビスやサッポロラガービール(赤星)の中瓶が揃っています。鈴廣のかまぼこを使った板わさには、吉野杉の香りが爽やかな浅草寺の山号を冠した樽酒「金龍山」を合わせるのもおすすめ。シンプルな酒の肴が、酒の旨みを静かに引き立ててくれます。

香ばしさと薄味タレが織りなす絶品鰻重

主役の鰻重は、竹が3520円、松が4070円。松竹ともにうなぎは基本的には丸1匹使っており、値段の差は大きさの違いです。

今回は松を選択しました。どうですか、このボリューム。お重の蓋を開けると、立派なうなぎが顔を出します。

関東風にふっくらと蒸し上げられた後、表面はカリカリに香ばしく仕上げられた絶妙な火入れ。タレは甘すぎず辛すぎない、あっさりとした薄めの味付けです。

うなぎの上質な脂の甘みと炭火の香ばしさを素直に伝えてくれます。

ご飯はタレをしっかり受け止めるために硬めの炊き加減。薄めのタレと鰻の脂が米粒をつつむ。白焼きや蒲焼もいいですが、わずかでもご飯があるほうが鰻は美味しいと思うようになりました。

お新香もいい味。風味付けに軽く卓上のヒゲタ醤油をかけてもよさそう。

追加でお願いした肝吸いは立派なキモが入っているのに110円と良心的。長年値段を変えずに提供を続けています。

どうですか、かなり立派でしょう!

浅草で日常の延長にある贅沢を

創業から1世紀。時代が移り変わっても気取らない下町のうなぎ屋としてのスタンスは変わっていません。 サービス料などはなく、明朗会計。浅草のうなぎ店はだいぶ巡りましたが、小柳は広くオススメできるお店です。悠久の歴史を持つ浅草の日常の一部に染まれる鰻屋さんへぜひ!

お支払いは現金のみとなりますので、ご準備をお忘れなく。

店舗詳細

お酒と季節のメニュー
鰻重・蒲焼・白焼・おつまみのメニュー
店名小柳
住所東京都台東区浅草1丁目29−11
営業時間11時30分~14時00分
16時00分~20時00分
木定休
創業1926年