東銀座の『菊凰』は昔ながらの家庭的な町中華。でもさすがは銀座、品のある接客でパリッとした雰囲気です。伊達巻まで入る具沢山の五目焼きそばをつまみに、食事がてら町中華飲みを楽しんでみませんか。
昭和43年創業、木挽町の大衆中華
銀座で中華といえば、百貨店にも出店する店やミシュランに掲載される高級店が有名ですが、昭和通り周辺の旧木挽町エリアにはいくつか典型的な大衆中華(町中華)も存在します。
そのひとつ、『菊凰』は昭和43年に創業した老舗です。歌舞伎座から近いこともあり、歌舞伎役者にもファンがいることで知られています。
店内は女将さんの目が届くコンパクトなつくりで、カウンター席はなくすべて4人テーブルです。そのためランチタイムは相席になることも。ランチ営業は15時までとやや長いので、お昼から飲むならば14時頃が狙い目。
ビールや紹興酒だけでなく酎ハイなどもあり、夜は夕食を兼ねた晩酌を楽しむベテラン客の姿が多いです。
品書き
- 瓶ビール(アサヒスーパードライ):650円
- 日本酒:500円
- 紹興酒/いいちこ:450円
- レモンサワー/ハイボール:500円
- 正油やきそば:850円
- 焼餃子:600円
- シュウマイ:700円
- 春巻:800円
- スブタ(一品料理※大皿):1,800円
- かたやきそば:900円
- 五目やきそば:950円
- チャーハン:850円
- エビチャーハン:1,000円
- カレーライス:850円
など(取材時等に確認した金額です。値段は変更になっている可能性があります。)
正統派の日本中華の味、店名入りの皿にもテンションアップ
瓶ビール アサヒスーパードライ中瓶(650円)
中華屋さんに入ったら、悩むことなくビールから。大手の定番銘柄がすっとでてきて、目の前で”シュポ”と抜栓してくれると嬉しいです。ここの瓶ビールはアサヒスーパードライです。それでは乾杯!
五目やきそば(950円)
海老がゴロゴロと載ったエビチャーハンもよいですが、おつまみとしてより優秀なのは、五目やきそばです。「五目あんかけ」ではありません。正油(醤油)やきそばに具をたくさん入れたもの。
鶏ガラ、豚ガラで出汁をとっているスープ同様、出汁が味のポイント。細めの縮れ麺にしっかり旨味が染み込み、具はもちろん麺もビールと相性抜群です。
海老、焼豚、イカ、かまぼこ、だし巻き卵、豚肉、キャベツ、きくらげ、卵など、皿の半分は具で、ボリュームもあって食べごたえある内容です。
ひとつひとつの具も「そうそう、こういう味が街の中華屋さん」と感じる懐かしい味です。
ごちそうさま
気軽に入れる安心の中華屋さんです。午後のひととき、天井まである広い窓から差し込むやわらかい日差しをあびて、のんびり楽しむ中華飲み。お近くにお越しの際は訪ねてみてはいかがでしょう。
近くの大衆中華
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 菊凰 |
住所 | 東京都中央区銀座1-19-12 |
営業時間 | 営業時間 [月~金] 11:00~15:00 17:00~21:00 [土] 11:00~14:00 定休日 日曜、祝日 |
開業年 | 1968年 |