銀座『銀座亭』昭和50年創業の中華で飲む。銀座で働く人のエネルギー源。

銀座『銀座亭』昭和50年創業の中華で飲む。銀座で働く人のエネルギー源。

2020年1月20日

銀座にある、その名も「銀座亭」。店名から想像するとどんな高級店かと思うかもしれませんが、実は非常に大衆的な中華料理店。銀座7丁目の花椿通りと三原橋通りが交差する角にあります。

アパレルショップや画廊、飲食店は割烹や鮨が多いこの界隈。実際に歩いてみると、結構手頃なお店が多いのです。お客さんの多くは銀座で働く人々。舌のこえた人が多い銀座人が通い続ける老舗の日常店は美味しいもの揃い。ここもまた銀座の食文化の一つだと言えます。

銀座亭の営業時間は午前11時から午前3時まで(土日は17時閉店)。かなりのロングラン営業で、「中華が食べたいなー」とぼんやり思ったら、そのまま向かえばやっているという安心があります。そして、いついってもカウンターだけの店内はかなりの着席率。明るい時間から瓶ビールを傾けている人の姿が当たり前に見られるのも、様々な職種が集まる銀座ならではの光景です。

このカウンターには★が並びます。銀座亭から100mの場所・銀座七丁目10番1号(現在のストラータ銀座)には、かつて(1978年~1994年)サッポロビールの本社がありました。銀座亭に通ったサッポロ営業マンは多かったことでしょう。

それでは、乾杯!

アルコールは、中ビンの黒ラベルと日本酒のみ(ともに650円)。

注文するとメンマがついてくるのですが、これが柔らかくて旨味が濃厚なタイプでビールを進ませます。

のんびりと午後の中華飲みを楽しむならば、おつまみは餃子(700円)が人気。深夜のシメにも使えます。散々新橋で飲んだ後に、最後にたどり着いた銀座亭、カロリーの罪悪感も美味しさの引き立て役だと言い訳をして食べた餃子は絶品でした。15時以降は3個から注文可能で1個120円。

メディア関係、アパレル・化粧品関係、水商売、いろんな方が集まる銀座亭は、皆さん定番とされている料理があるように窺(うかが)えます。本記事を読まれている銀座亭がお好きな皆さんはどの料理が鉄板でしょうか。

私の銀座亭のイメージは焼きそば(800円・スープ付き)。お好み焼き店などででてくるソース焼きそばで、具材は豚肉、キャベツ、千切りにんじん、もやしとシンプルなのですがクセになる味です。

見た目と違ってソース味は濃くはありません。炒める前からすでに茶色い麺を使っていて、この通り、素敵な飴色をしています。ビールのキラキラもあいまって、目の前には茶色の幸せでいっぱいです。

ボリューム満点、脂もしっかりなので食べごたえがあり、このあとは梯子するならばパブやバーくらいになってしまいます。でも、やっぱりときどき食べたくなるのです。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名銀座亭
住所東京都中央区銀座7-11-10
営業時間営業時間
[月~金] 
11:30~15:00
17:00~翌1:30(L.O.)
定休日
土曜・日曜
開業時期1975年