月島「大島や」 粋で大人な立ち飲みで暖かい時間

月島はもんじゃ焼きだけではありません。銀座や日本橋の近くにありながら、実にリーズナブルでお財布に優しく飲める酒場の街でもあります。築地が近いから魚がいい、銀座が近いから客層がいい、客層がいいということは料理もハイレベル。「もんじゃ」の仮面をかぶった酒場街「月島」を飲み歩きましょう。

ボリュームたっぷり魚なら魚仁、煮込みなら岸田屋、立ち飲みならばここ「大島や」です。

最近の再開発で高層マンションの一階に移転し新規オープンのお店のようになりましたが、ここも歴史あるお店。たくさんの常連さんと大将がつくりだすムードは銘店の証。

月島駅から徒歩5分。もんじゃのお店から一本入った路地に面した小さな入口が目印です。

「いらっしゃい、はいれますよ」

よかったよかった。カウンターの奥のほうのスペースをお客さんたちが詰めてくださることでうまれました。カウンターはみんなのものですもんね、譲り合って飲むのも立ち飲みの文化。お隣さんと会話が自然とはじまります。

まずはビールを。瓶ビールはありませんが樽生がキリンラガーというのは嬉しいじゃないですか♪
乾杯です。

おつまみは定番のマグロと肉じゃが。他にもお刺身や手の込んだ割烹風料理、そしてときにはシチューなんていうものもメニューに載っています。

肉じゃがは家庭的な味で、スーパーのお惣菜のそれとは違い料理上手のお隣さんからおすそ分けいただいたような感じ。だしがしっかりとっているからでしょうか。まぐろは築地が近いことによる恩恵です。安くて美味しい。

今日のメインディッシュは何にしようかなーと常連さんの前に並ぶおつまみを見てみると、なんだかチャーシューのようなものが。
いいですねー。しっかり煮こまれて柔らかそう。私もそれを頂きましょう。

ジューシーで口の中いっぱいに旨味が広がります。それにビールをすっと合わせて、幸せですねー。300円のおつまみで得られる幸せ、飲兵衛の幸せは安いんです(笑)

つづいてチューハイを。甲類焼酎は赤いキャップの容器から登場。寶焼酎かな？
割り材はウィルキンソン（アサヒ飲料）です。ガス圧は下町の炭酸と比較し優しく上品。

ホッピーを頼むと三冷ででてきて、焼酎はシャーベット状になっています。シャリシャリの焼酎でつくるホッピーはキリっとした味になっていいですよね。

コノ字カウンターで入っても15人くらいのお店。お手洗いに行くためにもお客さんの背中をこすりながらいくほどコンパクトなお店ですが、だからこそのコミュニケーションのしっかりとれた店内になっています。

常連さんが多くて最初は心配になるかもしれませんが、大将が自然と会話の輪の中にいれてくれるので女性お一人でも安心です。いつのまにかあなたも常連さんの一人になれるかも。

高層マンションに越してきた新しい住人の皆さんにも、立ち飲み屋さんでのご近所付き合いをぜひ始めて欲しいな。
お近くでしたら一度と言わず何度も飲みに行って欲しい一軒です。

ごちそうさま。

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（取材・文・撮影／なゆ）

大島や
03-3531-1331（予約不可）
東京都東京都中央区月島1丁目5番地
17:40～22:00（日祝定休）
予算1,500円

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