千葉『八角本店』戦前開業の老舗酒場。3代目が焼くモツを豪快に頬張る

千葉『八角本店』戦前開業の老舗酒場。3代目が焼くモツを豪快に頬張る

2022年12月2日

炭火で焼く大ぶりのもつ焼きはびっくりするほどジューシー。飲み過ぎ注意を甲類焼酎のアカ割りが人気のお酒。ここは千葉中心街を代表する老舗もつ焼き店『八角本店』です。酒場好きにはたまらないいぶし銀の店を訪ねます。

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創業から90年近い歴史ある酒場

外観

船橋、松戸、柏など、千葉県にはいくつも繁華街を抱える街があります。とくに船橋には飲み屋街が広がっており注目されることが多いですが、県庁所在地の千葉駅周辺も負けていません。千葉はJR千葉駅前よりも、駅から東へ10分程歩いた中央・栄町・千葉神社の周辺が繁華街になっています。ただ、船橋駅前のような小さな居酒屋が密集した飲み屋街はほとんどありません。

それでも老舗酒場は点在しており、どの店も力強く営業しています。

そのひとつが、昭和10年頃に創業し千葉の歓楽街とともに歴史を刻んできたもつ焼きの店『八角本店』。現在の大将で三代目となる家族経営の酒場です。

内観

もつ焼きの香りに誘われて店内に入ると、年季の入った飴色の空間にまずは感動します。煙と油が舞う空間でも手入れが行き届いており、椅子に腰掛ければ実に心地良い雰囲気です。

お客さんは地元の方がほとんどの様子。L字のカウンターで一人日本酒を楽しむスーツ姿の常連さんたち。テーブルでは通い慣れた店という感じにリラックスしたラフな格好の二人組。仕事帰り風の若い人の姿もあります。みなさん、もつ焼きとお酒を囲んで幸せそう。

品書き

お酒

生ビールアサヒスーパードライ):600円、瓶ビールアサヒスーパードライキリンラガービールなど):650円、ヱビスビール:700円、ヱビスプレミアムブラック小瓶:500円。

日本酒は千葉・香取の東薫酒造がつくる東薫:400円、冷酒吟醸二人静 生貯蔵酒):680円。焼酎:770円~、割材各種あります。

料理

もつ焼(串焼き)は、カシラタンハツレバシロナンコツホネ手羽先つくねササミネギ:各200円。

一品料理は、定番のにこみ(530円)、人気の上白もつみそ漬:550円、ほねあまから煮:450円、豚足:590円、豚足:420円、生野菜:500円など。

ボトル焼酎と大ぶりのもつ焼きは、唯一無二の良さがある

樽生アサヒスーパードライ(600円)

樽生ビールはアサヒスーパードライ。キンキンに冷えたジョッキで提供されます。それでは乾杯!

にこみ(530円)

クセを抑えて、ただただ旨味でいっぱい!そんな印象の煮込みです。トロトロで口に含むとシロモツが溶けていきます。ほんのり甘味が感じられるのも特徴です。

もつ焼カシラ(200円/本)

カシラ焼きは赤身だけでなく脂身もぎゅっと刺さっており非常にパワフルな印象。炭火の芳ばしさと、とろみのあるタレ、そして思わず目を見開くほどのジューシーさ。これだけ豪快なカシラはなかなか食べられません。大きくても大味ではないのはさすが。

もつ焼シロ(200円/本)

もつ焼きカシラに限らず、どれも一般的な店の1.5~2倍の大きさがあります。シロもこの通り食べごたえあるサイズです。

非常に丁寧な下ごしらえがされているようで、煮込み同様にクサミは皆無。パリッとした焦げ目としなやかな柔らかい部分があり、噛むほどに旨味が広がります。

甲類焼酎大(2,700円)と割材各種

さて、八角といえばボトル売りの甲類焼酎です。しかもウイスキーなどの空ビンを再利用したもので、なんとも謎めいたスタイル。小・中・大の3サイズから選べますが、今回は数人で訪ねていましたので大サイズを選びました。

割材はウーロン茶やレモンサワー用の清涼飲料水、炭酸水などが用意されています。ワリッカのグラスに各々好きな割材を注いでいただきます。

アカ

人気の飲み方は、「アカ」と呼ばれる甘いワイン風エキスをシロップ感覚で垂らすもの。なかなかハードな飲み方で、東京の老舗もつ焼き店などで「ぶどう」と呼ばれるものに近いです。炭酸水で割ってぶとう風味の酎ハイにすると飲みやすくなります。

アカを頼む人が多いですが、黄色い梅酒テイストのエキス「キイロ」も用意されています。

もつ焼レバ(200円/本)

グッとくるアルコール感で心地よくなったところで、巨大なレバー串が焼き上がりました。一度に頼んでも焼き上がった順に出してくれるのが嬉しいですね。タレ、塩が選べますが、甘くコクのあるタレが特長的なのでタレ焼きがオススメです。

ほねあまから煮(450円)

あまりみかけない料理ですが、クセになりそうな「骨あまから煮」。沖縄のソーキのような軟骨をトロトロになるまで煮込んだ料理です。もちろん骨ごと食べられます。甘辛い味は「アカ」と相性ぴったり。ぜひアカとあわせて注文してほしい逸品です。

人気店で混雑することもありますが予約はできません。すんなり入るには口開けか、1回転した頃が狙い目。全身もつ焼き店の匂いがつきますが、それでも食べたくなる豚もつ料理がここにはあります。ラフな格好でどうぞ。

ごちそうさま。

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店名八角本店
住所千葉県千葉市中央区中央1丁目10−1
営業時間営業時間
16:45~22:00
ラストオーダー 21:10(食事のみ)
定休日
日、祝、年末年始
開業年1935年頃