松戸『上州屋』刺身が豊富でもつ焼きもある!横丁の魚が美味しい老舗繁盛酒場

松戸『上州屋』刺身が豊富でもつ焼きもある!横丁の魚が美味しい老舗繁盛酒場

2024年11月11日

チェーン店が多い松戸駅前ですが、駅から5分ほど歩いた場所に小さな横丁があります。ハーモニカの吹き口のような小箱が並ぶ中、商店街側のひときわ目立つ酒場が『上州屋(ニュー上州屋)』です。

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ここは漁師町の酒場なの?

商店街は歩道もきれいに再整備されて明るく近代的ですが、そこに面した横丁長屋にはいる上州屋はびっくりするくらい時間が止まっています。平成?いえ、昭和ですね。液晶テレビVIERAとエアコンの室内機に平成を感じますが、あとは極上に醸されています。

なにより客層が素晴らしいです。手を叩いて笑うような人は絶対はおらず、何十年と飲んできた黒帯飲兵衛の一人客ばかりがずらりとカウンターに並んでいます。皆さんの狙いはゴードー焼酎の効いたホッピーと魚介類のようです。

『上州屋』の魅力はここにあります。プロフェッショナルといっていい安定感あるお客さんたちと魚介類。

黒板には、コチ・クロムツ刺し、タチウオ刺し、ヒラメ昆布締め、〆アジのカツオ、マグロは中トロとあります。焼き魚も柳鰈や秋刀魚、メヌケ(アコウダイ)と実に楽しい顔ぶれ。市場に何十年と通っている店特有の顔ぶれでしょう。

加えて、もつ焼きが13種類。力強い酒場です。

刺身とやきとり、どちらも本格派

樽生はキリンラガー。生ビール1杯700円と正直割高かなと思いお願いすると、昔ながらの寸胴の大容量青ラベルジョッキがドーンとでてきました。生ビール”中”とは書いていませんが、まさか基本が大生とは!

それでは乾杯!

お刺身が500円前後ととても良心的です。選んだのはコチとクロムツの合盛り。これで480円。鮮度がよくてモチモチ。繊細な甘さが口に残ります。

やきとりはねぎまとカシラをチョイス。バランスのよいさらさらのタレに潜らせています。特筆する点はその大きさ。最近は原価高騰でやきとりが小さくなる一方ですが、こちらは食べ応え十分。串打ちが丁寧ですから、噛むほどに肉汁が染み出してきます。

美味しいやきとりを食べると、ガツンと苦いクラシックラガーが飲みたくなるというもの。

ポテトサラダをもらって、あとはの腰を据えてじっくりお酒を楽しみたいと思います。

ホッピーが人気ですが、焼酎がかなり濃い玉露割りもおすすめ。色の濃い玉露茶のお茶ハイがでてくると「あぁ、老舗の酒場だなぁ」と感じます。ちなみに、韃靼そば茶割りのお茶は、マニアックなリターナブル瓶に入った戸田乳業 韃靼(だったん)そば茶瓶がでてきますので、そういうのがお好きな方はそちらもぜひ。

江戸川を渡った西隣の葛飾区で酎ハイを頼むと、大概、色と風味がついた焼酎ハイボール(下町ハイボールとも)がでてきますが、松戸に入った途端、それがなくなるのですから不思議ですね。炭酸水(花月炭酸)は葛飾区(野中食品工業)から川を越えて届けられていました。氷が数個しか入っていないので、飲み応え十分です。

もう少し飲むならば、松戸に大規模拠点を構える大手酒類メーカー、オエノングループがつくる大雪の蔵を。本醸造生貯蔵酒は、すっきりとしたキレイなお酒で、酒場のもつ焼きや刺身と相性がいいんです。

ごちそうさま

大衆酒場の雰囲気が好きな方にはたまらない、明るく開放的な老舗酒場です。白い蛍光灯が照らす店内には、どこか懐かしい昭和の香りが漂います。広い間口や店の人たちの明るい笑顔が、どこか大阪の酒場を彷彿とさせます。

店舗詳細

品書き

  • 生ビール キリンラガー:700円
  • 瓶ビール キリンクラシックラガー:600円
  • ホッピーセット白・黒:520円
  • 玉露割り・ジャスミン茶割り・酎ハイ:400円
  • ほろにがサワー:460円
  • 韃靼そば茶割り:480円
  • 冷酒 大雪の蔵 300ml瓶:800円
  • 千福 激熱「熱く温めて飲むことで、激烈に旨い酒」:650円
  • やきとり:各140円
  • 馬刺し:820円
  • 桑名ハマグリ汁:350円
  • 新さんま塩焼:500円
店名上州屋
住所千葉県松戸市本町15-17
営業時間月・火・水・金・土・日
17:00 – 23:00

定休日