かつて漁師町、いまはベッドタウンとテーマパークのまち・浦安。漁業が盛んだった頃から続く老舗の海鮮酒場が今も多く残っているのが特長で、駅北口で65年続く『丸志げ』も腕のイイ板前さんの大衆割烹です。
住宅街にある宴会も対応のイイお店
今日は魚介類で飲もうと東京メトロ東西線に乗って浦安へやってきました。浦安、船橋、幕張エリアの古い街には、地元の魚好きが静かに江戸前の魚介類を肴に飲む店が点在しており、東京から電車で飲みに行く価値は十分にあります。
今回目指すお店は『丸志げ』。1959年創業のアットホームな老舗大衆割烹です。
店に入ると厨房に面したテーブル席と冷蔵ショーケースがあり、対面には掘りごたつの小上がりに襖をつけた、ちょっとした個室が並んでいます。
典型的な居酒屋のつくりですが、近年こういう雰囲気のお店も少なくなってきました。
老舗でも隅々まで手入れが行き届いていて、普段酒場通いをしない人にも安心して紹介できる雰囲気です。
品書き
- 樽生ビール サッポロ生ビール黒ラベル:590円~
- サッポロ黒ラベル・サッポロラガー中瓶:各650円
- 土佐鶴2合:1,020円
- レモンサワー・お茶ハイ・シークァーサーハイ:各390円
- 刺盛り1人前:1,300円
- 橙かんぱち刺身:780円
- するめいか塩辛:300円
- ふぐ白子ポン酢(取材時 冬季):1,100円
- あんこう鍋:2,640円
刺身盛り合わせは舟盛りで出すのがこだわり
まずは樽生ビールで乾杯!昔ながらのどっしりしたストレートジョッキで、洗浄、冷え具合もばっちり。
『丸志げ』の魅力はなんといっても、この舟盛り。人数分より少なく注文も可能なので、主役に刺身を選ばないときでも、まずは盛り合わせをお願いしたい!
魚介類の仕入れは、浦安からは船橋市地方卸売市場や都の足立市場が近いように思えますが、こちらでは長年、築地時代から中央卸売市場を利用しているそうです。
自家製の卵焼きが同じ厚さで美しく仕上がっている店は、他の料理も高いレベルが期待できます。
自家製の塩辛が、今回いただいた肴のなかで一番大きく頷いた逸品かもしれません。辛すぎず、もちろんクサミは皆無。濃厚な旨味が定番酒の土佐鶴を進ませます。
さらに、サクサクとした衣とふっくらとした具材の絶妙なバランスが職人技を感じさせる天ぷら。昔ながらの調理法を守り、丁寧な仕事をする店は貴重です。こういう本物の天ぷらに出会えるのは嬉しいですね。
出汁の良さを味わう肉豆腐。しらたきなども入ってすき焼き風の仕上がりです。コクがあって美味。
あわせるお酒はレモンサワーを。いまはなき養命酒がつくる甲類焼酎「天龍誉」のロゴ入りグラスではないですか。これは大変めずらしい!レモンサワーは至ってスタンダードな味で、すいすいと進みます。
ごちそうさま
東京メトロ東西線沿線でちょっとした飲み会や宴会を開くときには、『丸志げ』はよい選択肢の一つだと思います。
予算は飲み方次第ですが、ひとり3千円台で楽しめると思います。
店名 | 丸志げ |
住所 | 千葉県浦安市当代島1-6-17 |
定休日 | 月・火・水・木・金・土・祝前日・祝後日 17:00 – 22:30 L.O. 料理21:30 ドリンク22:00 日・祝日 定休日 |
創業 | 1959年 |
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