船橋市場『大乃家食堂』午前中のみ営業!3代続く老舗食堂で味わう豪快な海鮮丼に感動

船橋市場『大乃家食堂』午前中のみ営業!3代続く老舗食堂で味わう豪快な海鮮丼に感動

早朝から活気に満ちる船橋市地方卸売市場。その一角に、市場の歴史と共に歩んできた食堂があります。三代にわたって暖簾を守ってきた『大乃家食堂』は、市場で働く人々の胃袋を満たし続ける、まさに“市場の台所”。新鮮な魚介を惜しげもなく盛り付けた名物の海鮮丼は、わざわざ訪れる価値のある一杯です。

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市場の賑わいの中に佇む、昭和からの食堂

JR船橋駅から歩いて10分少々。物流のトラックやフォークリフトが忙しなく行き交う船橋市地方卸売市場の敷地を進むと、関連事業者棟が見えてきます。ここは船橋市が卸売市場法に基づき、船橋市が開設した市営の地方卸売市場です。

乾物屋から調理白衣の専門店、フォークリフトのメンテ業者、さらには理髪店までが軒を連ね、歩くだけでワクワクしてきます。築地市場の場内を彷彿とさせる、この活気ある雰囲気はたまりません。

お目当ての『大乃家食堂』は、そんな棟の一角にあります。創業は市場が開設されたのと同じ1969年(昭和44年)。千葉・船橋の食を支える市場マンとともに続いてきた名食堂です。

店内はカウンター席と4名テーブル席が数卓のこぢんまりとした造り。市場関係者らしき方々が次々と訪れ、慣れた様子で注文していく光景は、これぞ職域食堂といった風情です。一方で、市場周辺がベッドタウンとして発展したこともあり、若い家族連れの姿も見られ、誰でも温かく迎えてくれる雰囲気が漂います。

食堂好きならば、ぜひ一人でカウンターへ。厨房で三代目の店主が手際よく調理する姿や、常連さんとお店の方との気さくな会話をBGMに、この空間の情緒に浸るのがおすすめです。

お客さんを驚かせようと三代目が山盛りにする海鮮丼

キリンクラシックラガー大瓶 700円

まずはキリンクラシックラガーの大瓶をお願いして、市場の喧騒を肴にひと休み。朝日が差し込む食堂で飲むビールは格別です。市場なら、朝から飲んでも許される気がしませんか。それでは、乾杯!

海鮮丼 2,000円

壁に貼られた品書きには、焼き魚や煮魚、揚げ物まで豊富に並びますが、ご紹介したいのは看板メニューの海鮮丼(2,000円)。

営業中も常にお米を炊いているようで、酢飯も注文をうけてから都度つくられている様子。市場なので仕事はスピーディー!カウンター越しにそんな様子を眺めていると、期待は高まるばかりです。

運ばれてきた丼を見て、思わず声が漏れました。マグロの赤身に中落ち、鯛、ブリ、香ばしく炙られたムツ系の魚、蒸し海老、煮ホタテ、タイラガイ、イクラ、北寄貝、そして蟹のほぐし身まで。10種類以上のネタが、これでもかとばかりに盛り付けられています。

ご飯は完全に見えず、分厚い切り身の下からさらに別のネタが現れるほどのてんこ盛り。今の時代、この内容で2,000円は驚きのコストパフォーマンスでしょう。

ネタはもちろん市場仕込みで鮮度抜群。創業者であるお祖母様の「冷凍物は一切使わない」という信念が、半世紀以上たった今も受け継がれています。こ真面目さが、舌の肥えた市場の人々を惹きつけ続ける理由なのでしょう。

刺身は納得感のあるものが多く。ボリューム満点ながら、次々と口に運びたくなります。

市場の活気を肴に、最高の朝活を

半世紀にわたり家族三代でその味と温もりを守り続ける『大乃家食堂』。店はだいぶ年季が入っていますが、それも含めて食堂飲みの醍醐味だと思います。

営業は昼過ぎまで。午前中しか食べられない特別感も含めてここは楽しい。市場ならではの活気を感じながら、美味しい魚で一杯飲みたくなったら勇気をだして市場を訪ねてみてはいかがでしょう。

店舗詳細

短冊ま定食メニュー
  • 瓶ビール大瓶 キリンラガービール
  • 日本酒黄桜コップ酒
  • レモンサワー・ウーロンハイ
  • 塩さけ定食750円
店名大乃家食堂
住所千葉県船橋市市場1丁目8−1 卸売市場
営業時間7時00分~12時30分
開場日のみ営業
※原則 水日休み 詳しくは市場公式サイトをご確認ください。
創業1969年