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東京湾の魚介類を酢飯といっしょに握った江戸前寿司は、江戸時代に屋台飯としてはじまりました。一寸の間にさくっと小腹を満たす、まさに江戸っ子気質にぴったりの食べ物です。
じっくり座って食べる高級店もよいですが、梯子酒の合間にはそんな屋台の寿司屋のほうが楽しいかもしれません。
古い飲み屋街にはだいたいそういう寿司屋が一軒や二軒ありましたが、いまはだいぶ減ってきました。飲んだあとに軽く寿司屋で握ってもらう、そんな粋な梯子がもっと広まってほしいものです。
船橋の立ち食い寿司といえば、地元の人なら誰もがしっている吉光です。駅北口の大通り沿いにぽつんと灯る一軒。遠くからみると寂しい雰囲気なのですが、近づいてみるとびっくり。なんと店先に行列ができることもある人気店です。
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支店とかかれていますが、母体は船橋駅から北へ夏見のほうに入った場所にある寿司・河豚・割烹の吉光です。
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本店はしっかりとした造りの高級店ですが、支店は粗雑でまさに屋台という佇まい。いやいや、こういう店がいいんですよ。丸見えの店内は、お客さんでいっぱい。軽くつまんででていったお客さんのあとに、ひょいと当てはめられるように通され、自分の陣地を構えます。
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メニューはこれだけ。もちろん、単品の注文は別途可能。一貫150円からと大衆的です。
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午前11時に暖簾がでると、昼食の人、昼酒の人、ちょっと休憩ののち夕方のゼロ軒目、飲みのシメまで、用途別に立ち寄る人々のリレーが行われます。
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ビールはサッポロヱビス(500円)。店名入りのジョッキは洗浄の状態もよく、ビールの鮮度もあわさって美味しい一杯が楽しめます。乾杯!
南へ4キロの場所にサッポロビール千葉工場(船橋市)があり、吉光のビールも記号Lの船橋製です。
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お店はおしぼりもお箸もありません。だってここは屋台寿司屋だから。カウンターには流し台が組み込まれており、手を洗えるようになっています。昔はこういうお店、多かったですよね。(五反田に好きなお店がありました。)
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上、特上、おまかせの3種類。1,250円の特上は分厚いトロや鮮度の良さが伝わる活赤貝など。貝類は活がほとんどで、白ミルやホッキ、つぶなどが揃います。魚も天然ものを分厚くきってくれるので、満足感は相当なもの。
さらに1.5人前にすると寿司盛台(ゲタ)に乗り切らず、寿司の上に寿司が重なるほど盛られてきます。
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日本酒は風の森や男一心、伯楽星などが銘柄が変わりつつ常時3種類用意されており、一合800円。3種類飲み比べが900円もあるので、魚と日本酒の組み合わせを楽しむのもおすすめ。
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7人も入れば満員となるお店だけに、一人分のスペースを店の外で見つけると吸い込まれてしまいそう。強面だけどとても親切な職人さんたちの粋と、さくっと食べてきゅっと飲んで(※お酒は自分のペースで)ちゃちゃっと済ませていく常連さんたちのカッコよさも店の味です。
安い、早い、新鮮!江戸前トップクラスの水揚げを誇る漁師町・船橋を味わうならば、ここに立ち寄らないわけにはいきません。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
吉光 船橋北口支店
047-424-5226
千葉県船橋市本町6-4
11:00~21:30(基本無休)
予算2,000円