津田沼「神月」 仕入れは大将自ら海に出る!千葉の魚を身近な駅前で楽しむ

津田沼「神月」 仕入れは大将自ら海に出る!千葉の魚を身近な駅前で楽しむ

サッポロビール千葉工場で取材のあと、せっかくだから千葉の魚で一杯やりたいと向かった「神月」。津田沼駅から徒歩数分の場所にありながら、大将自慢の釣り魚を手頃な価格で楽しませてくれる良き酒場です。

創業から32年。釣り好きの大将の店には、同じ釣り仲間も多く訪れ、舌のこえた魚通を唸らせています。

 

千葉県習志野市に位置する津田沼駅は、JR総武線の快速列車も停車する沿線におけるターミナル駅。

湾岸工業地帯の工場群からの送迎バスも発着し、駅前は活気に満ちています。サッポロビール千葉工場の無料送迎バスも津田沼を発着していて、ビール工場見学の帰りに飲むにもおすすめの街です。

 

駅から西へ、線路沿いの道を進んでいくと、目的の神月があります。この先にはJRの車両基地があり、列車の往来が激しいです。

 

ゴトゴトと走る電車の音をBGMに歩くこと少し。見えてきました、「神月」。店先に並ぶ保冷バッグや発泡スチロールの山がいかにも釣り魚の店です。

 

「いらっしゃい!そこで良いかな?」

お店は奥に広く、テーブル席数卓と奥には座敷というつくり。厨房前にはずらりと今日の肴が並んでいます。開店時間に合わせて取材に入りましたが、このあと次々と家族連れやお一人様、仕事帰りのお父さんたちが集まり、賑やかになっていきます。

 

雑魚の唐揚げ、丸ガニ(ヒラツメガニ)塩ゆで、バイ貝などが山盛りです。これはたまりません。

 

蟹は500円、刺身はいなだ刺身350円をはじめ、真鯛、黒鯛、金目鯛とよりどりみどり。価格もリーズナブルで、毎日のように通うご隠居さんの気持ちもよくわかります。

 

お通しから魚です。あら煮とフライがちょこっとずつ。これで十分一品目までつなげるというもの。

 

ビールはもちろん、ご近所のビール工場であるサッポロ千葉工場(記号:L)醸造の黒ラベル。工場の人も宴会などで利用されるのだそう。では乾杯!

中ジョッキ550円、中瓶は500円。酎ハイとホッピーは350円。

 

黒鯛の塩焼きが気になりますが、ここは山盛りの丸がにを無視できません。鹿島や九十九里など太平洋側でよくとれるのだそう。一匹500円。

 

「うまく食べられる?」と、お姉さんに心配されつつも、見よう見まねでパリパリと殻を割って頬張ります。素朴な味ですが、旨味とほどよい塩分でビールが進みます。枝豆の感覚で、手が止まりません。

 

「1,000円の盛り合わせは量が多いから、いい感じにするね」と大将。気遣いたっぷりの方で、色々配慮してもらって恐縮です。そのかわり、程よい量で盛り付けも華やか。その多くが大将の釣り魚です。

 

頻繁に釣りに行き、それを夜店に出すというパワフルさに感謝。釣り友達が持ってきてくれることもあるそうで、その内容は海次第です。

 

美味しい刺身には、美味しい日本酒を。日本人のDNAに従って(笑)

七笑、会津ほまれ、麒麟山が定番のお酒です。麒麟山で一合450円と嬉しい値段です。「どれもおすすめだけど、お店の名前と同じ神月を飲んで見る?」とのこと。秋田は小玉醸造の生もと純米で、同蔵といえば「酒は天下の太平山」のキャッチフレーズで有名ですね。

 

透き通った味に優しい米の余韻があり、お刺身にぴったり。

 

せっかくなので酎ハイも。緑茶ハイ(350円)は、しっかり緑色のポッカサッポロ玉露緑茶です。昔から玉露割り好きなんです。関東の老舗でよく見かけます。

 

かわはぎのちょっと盛り。しっかり肝が載っています。瓶ビール黒ラベルをお願いして、常連さんとお話しながらちびりちびりといい時間。お店の前を行き交う列車のかすかな振動も含め、非日常の楽しいひとときです。

 

千葉といえばトマトやきゅうりなどの野菜の一大生産地。野性味ある大きくみのったトマトは、〆のおつまみで。これで日々の飲酒による野菜不足を解消!したつもり。

最後は相席状態となり、地元のお父さんたちとワイワイ語り合って大満足。おすそ分けいただいた他の料理も美味でした。

津田沼を訪れた際には、千葉の釣り魚で一杯いかがでしょう。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

神月
047-478-9178
千葉県船橋市前原西2-17-10
17:00~23:30(日定休)
予算2,600円