柏高島屋の屋上で開催中の『銀座ライオンビヤガーデン』に行ってきました。2019年以来、3年ぶりに利用したビアガーデンはもう最高!キンキンに冷えた生ビールと、相性抜群のジンギスカンを満喫してきましたので、当日の様子をレポートします。
目次
都心に近いサッポログループ直営のビアガーデン
近年のビアガーデンは、グランピングを意識した華やかなものや、料理やお酒の種類、空間そのものの世界観などに趣向を個性を凝らした企画が増えています。そうしたビアガーデンも非日常感があって好きなのですが、ビール好きの筆者としては、「デパートの屋上でビールを豪快に飲む」という昭和から続く王道のスタイルも外せません。
「これぞビアガーデン!」という正統派を磨き続けているのが、現存する日本最古のビヤホールを運営する銀座ライオンのビアガーデン(以下、銀座ライオンの表記にあわせビヤガーデンと記載)です。運営するサッポロライオンは、ビール大手4社のうちの一社であるサッポロビールの系列会社で、グループ直営店ということになります。
サッポロブランドの直営店として妥協のないビール品質を維持していることを期待して、今回は『銀座ライオンビヤガーデン 柏高島屋店』を訪ねます。
デパートの屋上で開催する銀座ライオンビヤガーデンは、かつては銀座松坂屋や、川口そごうなどでも開催されていましたが、時代の変化とともに数を減らし、東京周辺では大宮高島屋と、柏高島屋の2箇所のみとなりました。
JR柏駅から直結する柏高島屋へ。本館のエレベーターに乗れば、屋上まで直行です。
8階建ての屋上に用意された300席のビアガーデン
柏駅前では比較的高い建物である8階建ての高島屋。その屋上のほとんどのスペースがビヤガーデンとして開放されています。柵越しにはなりますが、柏の街並みを一望でき、見上げれば空の近さに驚きます。
テーブル間の距離にも余裕があるため、空いていれば意外なほどプライベート感もあります。
一般的な飲食店のように、ビールやおつまみを単品で注文することができ、その際はスタッフの方が配膳してくれます。飲み放題、食べ放題コースを利用する場合は、各々で一画に設置された提供コーナーへ取りに行くことになります。
品書き
ドリンクフリーパス付きコース
ジンギスカンBBQ食べ放題コース&ドリンクフリーパス:4,980円
網焼きBBQコース&ドリンクフリーパス:4,800円
お酒
サッポロ生ビール黒ラベル:500円、ヱビスビール:580円、ヱビスプレミアムブラック:580円、琥珀ヱビスプレミアムアンバー:650円。
濃いめのレモンサワー:480円、かちわりワインスパークリング(ポールスター):480円、デュワーズハイボール:480円ほか
単品料理・デザート
伊丹焼き餃子:480円、LIONチキンの唐揚げ:580円、LIONミックスピザ(850円)、骨付きソーセージ:380円、ブルーシールアイスクリーム沖縄マンゴー:350円など。
ビールを注ごう!ヱビスも含む4種類から選べる
今回は定番のジンギスカン食べ放題、ドリンクフリーパス付き(飲み放題)を選びました。では、早速一杯目を取りに行きましょう。
洗浄をばっちりおこなったジョッキは冷蔵庫で冷やされています。ここからジョッキを取り出して…
オートサーバーへ設置。ボタンを押せば、キレイな比率とクリーミーな泡の一杯が自動で注がれます。
選べる銘柄はサッポロ生ビール黒ラベル、ヱビスビール、黒ビールのヱビスプレミアムブラック、アンバーエールの琥珀ヱビスの4種類。
なお、繁忙期になるとビールタップつきのワゴンが登場し、従業員さんによる銀座ライオン伝統の一度注ぎでビールを提供してくれます。
青空の下で黄金色の輝き
乾杯はサッポロ生ビール黒ラベルで
青空の下で、飾りのない寸胴のジョッキを掲げるこの瞬間。もうたまりません。それでは乾杯!
鮮度、冷え具合、ジョッキやサーバーの洗浄も完璧で、これぞ極上の一杯。開放感で美味しさ2割増し!ビールは同じ千葉県は船橋市にあるサッポロビール千葉工場で醸造されたもの。
ビヤガーデンはあまりに暑い日中よりも、少し温度が下がった夕方くらいが一番いいです。さほど風も強くなく、条件が整った最高のビヤガーデン日和です。
ジンギスカンセット
味付けラムや牛カルビ、ソーセージなどの肉類と、玉ねぎ、キャベツ、かぼちゃ、ニラ、もやしの野菜盛り合わせ。
店員さんがジンギスカンのセットを運んできてくれました。最初は店員さんがセッティングしてくれて、料理をお代わりするときはセルフサービスとなります。また、お代わりの場合、「玉ねぎだけ」「味付けラムだけ」のように、食材を指定することができます。
焼きはじめの前にもう一杯。ビール党の方は、ビールサーバーに近い席がおすすめ。
ジンギスカン鍋に野菜を敷き詰め、その上にお肉を載せて蒸し焼きのように焼いていきます。
全国のビール園を運営する銀座ライオン。そこでの看板料理もジンギスカンです。また、かつては日本各地に麦羊亭というジンギスカン専門店も展開していました。ジンギスカンは同社のお家芸でもあり、安定した美味しさです。
黒ヱビスと琥珀ヱビス
飲み放題ですから、個人の適量の範囲内で、4種類のビールを飲み比べたいですね!
ただし、ここで使用されているジョッキは見た目同様、たっぷり400ml以上入りますので、飲み過ぎにはご用心。
飲みながらジンギスカン鍋を囲めば、一緒に来た人ととの会話もいつも以上に弾みます。
ビールを一通り飲みまして、ここで少し味を変えようとチューハイ、スパークリングワインコーナーへ。
チューハイは昔ながらのサッポロ業務用樽詰めサワーの「氷彩サワー」。スパークリングワインは「ポールスター」です。ポールスターが飲み放題にあるのは珍しいですね。
また、お好みでコンクを注いで味付けすることも可能です。
筆者は昔から氷彩サワーはプレーンが一番美味しいという、熱心な氷彩プレーン派です。今回もそのままいただきます。樽詰めサワーはウォッカベースが主流ですが、氷彩はホワイトブランデーをベースにしており、そのままでもほんのりフルーティーな香味がついています。
90分もあれば十分かなと思っていましたが、楽しくてあっという間に2時間近く経過しています。この開放感が時間を忘れさせてくれました。店員さんは、30分前、5分前に声がけしてくれますので、それにあわせて最後の一杯を。
夕日に照らされた黒ラベル。最高です。空の下では、サッポロビールのロゴである北極星が一際似合います。
オンシーズン前の落ち着いた雰囲気のビヤガーデンを楽しみました。3年ぶりとなりましたが、夏の風物詩として欠かせない行事だとつくづく感じました。今年は自粛期間の分も取り戻すように、たくさんビヤ・ビアガーデンを巡りたいものです。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
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