渋谷に伝説の店が帰ってくる!「立ち呑み 富士屋本店」が4年ぶりに復活

渋谷に伝説の店が帰ってくる!「立ち呑み 富士屋本店」が4年ぶりに復活

2022年5月10日
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再開発が進む渋谷で、老舗が変わらず商売を続けていくことは難しいです。どんなに街に愛されていた店でも、立ち退きのときはやってきます。しかし、本当に親しまれていた店は閉店してから、改めて大切な場所だったということを大勢の人に気づかせたのでした。

2018年に閉店した富士屋本店

2022年夏、立ち呑みの「富士屋本店」が帰ってきます。

渋谷・桜丘で一世紀以上続く老舗酒販店「富士屋本店」が、1971年に自社ビルで角打ちのようなスタイルの立ち飲みを開きました。富士屋本店が営む飲食店のはじまりです。

ビルの地階、厨房をぐるりと囲むロの字のカウンターを配した店内に、仕事帰りの人たちが瓶ビールを傾けながら一日の疲れを癒やしてきました。

渋谷にはもともと大衆的な立ち飲み屋が少なく、渋谷は飲兵衛にとってオアシスのような場所だったのです。そのため、老若男女、職業も様々な人が連日押し寄せ、毎日が縁日のような賑わいだったことを覚えています。

近隣で再開発が盛んに行われ始めた頃、この富士屋本店のビルも再開発されると知った常連さんは、渋谷の思い出の場所がなくなることを惜しみました。2018年10月31日の最終日には200人近くが店の前に列を作ったほどです。

ビストロやバルではなく、昔ながらの立ち呑み富士屋本店の復活

2018年12月10日には、渋谷で「富士屋本店」を店名に掲げたお店がオープンしましたが、こちらは一部スタンディングという関連性はあるものの、ピザをメインにしたビストロ・バルでした。

あれから4年。2022年夏にオープンするのは、洋食業態ではありません。かつて地階にあった立ち飲みが復活します。

場所はさくら坂沿い、かつて富士屋本店の洋食業態が店を開いていたこともある自社物件(東京都渋谷区桜丘町16−10)です。建物は築半世紀以上の年季が入ったもので、これを補強して、雰囲気はできる限り昭和の風情を生かしたものにする計画です。

店先のスペースも使用し、夏は星空の下で飲めるような空間にしたいとプロジェクト担当者は語ります。

渋谷には、立ち飲みの富士屋本店がないといけない

飲兵衛にとって渋谷のランドマークはハチ公ではなく、富士屋本店だったと言われていたような、伝説級の店でした。そのため、富士屋本店に携わる人達も、なんとかして復活できないと模索をしてきました。「渋谷には富士屋本店が必要だ。」という強い想いが、今回の再開を後押ししたのです。

再開後は、かつての女将、ヨシエさんも再び店に立つ予定と聞きます。ハムキャ別(ベツ)やハムカツ、ナス味噌炒めなど、懐かしの料理の復活も楽しみです。

立ち呑み富士屋本店の再開までの動向は、今後、随時密着レポートで特集してまいります。どうぞご期待ください。

最後に、富士屋本店から「立ち呑み富士屋本店」でヨシエさんのように長く働きたいと思う人を募集する計画があるそうです。我こそは、富士屋本店の名物店員に!という方も、今後の情報をお楽しみに。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 協力/富士屋本店)