東京駅はいまや巨大な商業施設。お土産や軽食レストランだけでなく、昼飲み・居酒屋利用が楽しめる本格的な飲食店も増加しており、駅は単なる中継点から、目的地の一つへと変わりつつあります。そんな東京駅で、ふらりと立ち寄れる昼飲みスポットをご紹介します。
ビールが美味しい季節ということもあり、今回はビアホール(ビヤホール)を中心にビールの注ぎ方や提供スタイルにこだわりを持つレストラン・居酒屋にフォーカスしました。
目次
1,『ニユートーキヨー ビヤホール 東京駅八重洲口店』
東海道新幹線の改札からすぐ、東京駅八重洲口側の地階にあるビヤホール。ニユートーキヨーは1937年(昭和12年)から、銀座数寄屋橋交差点近くで営業してきた東京を代表するビヤホールのひとつです。
名物は薄くパリパリに揚げた伝統のカミカツやアイスバイン。その他にも老舗のビヤホールらしい洋食が充実しています。おつまみばかりではなく、人気の「東京海鮮ちゃんぽん焼きそば」や「オムライス」もあり、家族連れで食事を兼ねた一杯を楽しむような用途でも利用可能。ビールが美味しいファミリーレストランといったイメージです。
陶器のビアマグで提供されるサッポロ生ビール黒ラベルは、もったときから冷たさが伝わって、口へ運ぶその瞬間から幸せになります。
遠方から東京へ来た方には、首都圏の一部エリア(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)と愛知県でしか味わえない、活きた酵母が入った無濾過のビール「白穂乃香」をぜひ味わってほしいです。
午前10時から夜まで通し営業。東海道新幹線の改札が近いので新幹線の乗車前にいかがでしょう。くれぐれも乗り遅れにご注意を。
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F |
営業時間 | 営業時間 【月~土】 10:00~23:00 【日,祝】 10:00~22:00 年中無休 |
おすすめのビール | サッポロ生ビール黒ラベル |
2,『DEPOT』
銀の鈴などがある在来線地下街側、グランスタ地下北口改札に隣接した『DEPOT』は、東京駅中商業施設「グランスタ東京」内で最も気軽に、最も早い時間から極上の生ビールが味わえる飲食店です。
「サクッと楽しめる、だけど上質。ノスタルジックバー&カフェ」がコンセプト。
ナポリタンやほろ苦プリン、ハムチーズトースト、自社焙煎珈琲などの喫茶店メニューが人気ですが、並行して本格的なビヤスタンドとしての表情ももっています。
開店時刻の朝7時の開店時からビールが楽しめます。北海道産ホップを一部使用したゴールデンエール「SORACHI1984」や、人気のギネスビール、琥珀ヱビス、それにジントニックなどのカクテル、スパークリングワインまで注文可能。
朝からこだわりがつまった一杯で乾杯しませんか。
夜メニューはおつまみが充実するので、一人で1時間ほど晩酌に立ち寄る常連さんが多いです。
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 B1F |
営業時間 | 営業時間 [月-土] 7:00~22:00 [日・祝] 7:00~21:00 日曜営業 定休日 無休 |
おすすめのビール | SORACHI1984 |
3,『酒場MORI』
東京駅丸の内北口改札から徒歩1分。JR中央線の高架下飲食店街に新オープンした『酒場MORI』。
運営はニユートーキヨーで、コの字カウンターの大衆酒場とビヤホールを融合したようなお店。料理は肉料理を中心に揃えていて、網焼きが看板メニューです。値段は東京駅直結の店としては良心的で、平日の夜は近隣のオフィスで働く会社員でいっぱいになる人気店。
他の居酒屋との違いは、母体が老舗ビヤホールなだけあって非常に丁寧に注ぐ極上の生ビールが飲めること。ビールの注ぎ方が数種類用意されていて、同じ銘柄でも注ぎ方で味が変わることを体験できます。
おすすめは和牛のたたき。しっとりとしていて口の中で溶けていくような柔らかさ。脂の旨味がビールとよく会います。
平日は16時、土曜日は15時オープン。改札内の混雑で疲れてしまった方は気分転換がてら、比較的空いている北口高架下エリアへ飲みに向かうのもよいと思います。
住所 | 東京都千代田区丸の内1-7-5 |
営業時間 | 営業時間 [月~金] 11:30~13:00 (L.O13:00) 16:00~23:00 [土] 15:00~21:00 定休日 日・祝 |
おすすめのビール | サッポロ生ビール黒ラベル |
WEBで予約 | 食べログ |
4,『銀座ライオンLEO ヤエチカ店』
東京駅の八重洲口から繋がっている八重洲地下街は1969年完成と歴史ある施設。最近は全面リニューアルが完了し古さを感じさせない明るい雰囲気になりました。駅直結ながら駅ナカ施設と比べれば比較的混み具合は落ち着いており、休日でもランチのピークを除けば比較的入りやすいお店が多いです。
そんな八重洲地下街で長年営業しているビヤホールといえば、銀座発祥のビヤホール『銀座ライオン』の小型店「LEO ヤエチカ店」です。11時から通し営業。
一般的な銀座ライオンとの違いは液種(銘柄)の数や料理の品揃えが抑えられているところ。なお、期間限定のライオンエール(夏季限定・2023年は7月18日から売り切れ次第終了)などの限定メニューは入ることが多いです。
一人から利用できる、ソーセージやガーリックトースト付きの90分飲み放題コースは3,980円。
ビヤホールならではのブーツグラスをはじめ、特大ジョッキまで揃っているため、豪快に喉にビールをあてるビヤホール気分が楽しめます。
おつまみはライオンの定番料理、チキンの唐揚げや牛カルビガーリックピラフ、こんにゃくのピリ辛炒め(常連さんに人気)など一通り揃っています。北海道ゆかりのグループですから、おつまみラムテキや鉄板ジンギスカンなどの羊肉料理もオススメ。
住所 | 東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 中4号 中4号ブロック6-02-020号 |
営業時間 | 営業時間 月~土 11:00~22:00 日・祝 11:00~21:00 日曜営業 定休日 大晦日・元旦 |
おすすめのビール | サッポロ生ビール黒ラベル |
WEBで予約 | 食べログ |
5,『YEBISU BAR グランスタ八重北店』
都心やターミナル駅を中心に出店しているヱビスビールの公式コンセプトショップ『ヱビスバー』。東京駅のグランスタ八重北店は、JR八重洲北口改札すぐ。新幹線乗車前にも利用し易い落ち着いた感じのビヤバーです。
特徴的な孤を描くカウンターを中心にテーブル席が並ぶ店内。カウンターで一人飲みがオススメですが、グループ(お子様連れ含む)での利用ももちろん大丈夫です。
ヱビスビールが画好きな方なら一度は飲みに行きたい専門店ではないでしょうか。ビールはもちろんヱビスしかありませんが、その分、非常に珍しい樽生「ヱビス プレミアムエール」をはじめ、現行の樽生ヱビスビール全種類が揃っています。
ランチタイム(14:00まで)は、デミグラスハンバーグ(1,000円)やポークチャップ(1,290円)、クラシックオムライス(990円)などの食事メニューが充実。味はしっかり本格派です!なんとお子様プレートもあります。
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅 改札外 黒塀横丁 B1F |
営業時間 | 営業時間 11:00~23:00 日曜営業 定休日 1月1日のみ店休日 |
おすすめのビール | サッポロヱビスビール |
6,『GASTRO-PUB COOPERS 丸の内二丁目店』
東京駅丸の内側、丸ビル隣の三菱ビル内にもビールにこだわるお店があります。JR京葉線や横須賀線、丸ノ内線から徒歩すぐ。
ガストロパブの本場、イギリスのパブをイメージしたお店で、東京駅直結ながら非常に広くゆとりのある空間が特長です。アンティーク調のソファが並ぶ落ち着いた雰囲気でお昼からお酒が進みます。
外国人のお客さんも多いので、東京駅というより、ロンドンのキングスクロス駅にいる気分。
乾杯はギネスビールが似合います。取扱店が限られている樽詰ギネスが気軽に味わえるのは嬉しい!実はこのお店、2004年にギネスビール等のパブ向けビール・スピリッツのために企画されたイングリッシュパブなのです。
ですので、料理もギネスと相性の良いものばかり。
ほかではあまり見かけない珍しい飲み方があるのもクーパーズの特長です。それはギネスビールとサッポロ黒ラベルのリアルハーフという注ぎ方。
最初に黒ラベルをサーバーから注ぎ、つぎにギネスをグラスに沿わせるように静かに注いでいきます。するとこの通り、きれいなグラデーションになります。最初に注いだ黒ラベルの泡が上がってくるため、ホワイトトップの仕上がり。味はというと、ギネスのビター感のあとを追いかけるように黒ラベルが口に届き甘さが加わります。飲み心地の良い一杯!
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
住所 | 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル B1F |
営業時間 | 営業時間 月~木 11:30~22:30 金・祝前11:30~23:00 土・日・祝 12:00~21:00 日曜営業 定休日 12/31~1/3 |
おすすめのビール | ギネスビール |
WEBで予約 | 食べログ |
今度の旅行は東京駅で寄り道し、明るいうちから極上のビールを楽しんでみませんか。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)