東京『酒場MORI』初登場!ニユートーキヨーの大衆酒場。肉料理と生ビールに特長あり!

東京『酒場MORI』初登場!ニユートーキヨーの大衆酒場。肉料理と生ビールに特長あり!

2023年6月27日

6月14日、都心で複数のビヤホールを運営する株式会社ニュートーキョーによる同社初となる大衆酒場業態が、東京都千代田区 東京駅丸の内北口に開店しました。特長は「大衆酒場と注ぎ分け」。『酒場MORI』と名付けられた同店の様子をリポートします。

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少人数飲み会が増えた今、ニユートーキヨーの答え

背景

1937年創業のニュートーキョーは、銀座数寄屋橋交差点近くで長年にわたりビヤホールを運営してきました。現在も数寄屋橋、有楽町電気ビル、東京駅一番街、パレスサイドビル、大阪第一生命ビルに「ニュートーキョー」というブランド名のビヤホールを展開しており、新宿小田急ハルクの地下に位置する「ミュンヘン」も同社のブランドです。

しかし、先の宴会自粛ムードの中で大人数が利用する大箱のビヤホールは大きな影響を受けました。そのため、同社では少人数向けで比較的小規模な路面店として展開できる酒場業態の必要性を感じ、新業態を立ち上げるプロジェクトチームを結成。約2年の期間を経て、今回紹介する『酒場MORI』がオープンする運びとなりました。

外観

『酒場MORI』の1号店は東京駅丸の内北口から徒歩2分のJR線の高架下にあります。丸の内オフィス街の人々が行き交うこの通りは、大手外食チェーンの小箱業態が立ち並ぶ居酒屋激戦区です。

東京駅から傘不要で飲みに行ける立地なので、ふらりと飲みに行きやすいお店です。土日は15時オープン、平日も16時からと早いので、早い時間から飲みたい人にも嬉しい選択肢ではないでしょうか。

店名の『MORI』の由来は、創業家で社長の森さんから来ています。

内観

店内は焼台を中央に配置してコの字カウンターで配置した、酒場らしい配置。ニユートーキヨー系列でオープンキッチンかつカウンターメインの配置は初かもしれません。

6人程度の飲み会が開けるテーブル席もあります。取材時(年6月26日)は17時を過ぎると次々お客さんがやってきて、軽く飲んでいく姿がありました。

品書き

お酒

  • スイングカランで注ぐサッポロ生ビール黒ラベル(NTBバランス注ぎ・ハイブリッド注ぎ・二度注ぎ):660円
  • ビヤフォーム(ミルコ):330円
  • ハイボール デュワーズ ホワイトラベル:528円
  • 酎ハイ:473円
  • 熊本 玉露入りお茶割り:528円
  • ビカルディソーダ:550円
  • 菊正宗 上撰本醸造:550円~
  • 一ノ蔵 本醸造:660円~
  • 真澄 純米吟醸酒:790円~

料理

  • 逸品肉料理 和牛のたたき:858円
  • チューリップ:605円
  • 燻製らっきょう:385円
  • 吊るしベーコン:550円
  • 和牛ポテトサラダ:495円
  • 揚げ茄子の胡麻和え:418円
  • 根菜ひじき:385円
  • 肉味噌ピーマン:495円
  • 肉じゃがコロッケ:330円
  • マグロの特性ニラ醤油漬け:605円
  • うざく:638円
  • 炙り焼き じゃがいもバター:528円
  • 炙り焼き 蝦夷鹿ソーセージ:495円
  • 炙り焼き 山形牛イチボの炙り焼き:1,045円
  • 炙り焼き 山形牛ハンバーグ七味おろし:858円
  • 蝦夷鹿ジャーキー:528円
  • 蝦夷鹿のパテ:550円

ニュートーキョー伝統の生ビールを大衆酒場で提供

サッポロ生ビール黒ラベル NTBバランス注ぎ:660円

巷の居酒屋に生ビールが導入される以前からニユートーキヨーは生ビールを扱ってきました。ビールメーカー系列ではない独立系だからこそのこだわりの注ぎ方が継承されてきましたし、それは現在も変わりません。そんなニユートーキヨー伝統のバランス注ぎを、一人、二人でも利用しやすい酒場で楽しめるのが『酒場MORI』の大きな特長です。

タップはニユートーキヨーが長年こだわって使用してきたスイングカランです。2秒もかからずグラスを満たす流速の速さをスマートに操り、一瞬で泡を作り上げます。

まだグラスの中は泡が渦を巻いているような状態でドリンク場に置かれ、これを無駄なリードタイムなしで運んできてくれました。

NTBのロゴのTに境目がくる完璧な生ビールです。

それでは乾杯

ふかふかの泡はやや苦く、ビールから泡へ苦味が移っていることがわかります。注ぎながら泡を作り出しているためガスはやや落ち着き、爽快でみずみずしい喉越しが楽しめます。

お通し(350円)

明るいトーンの店内で、料理もしっかり。日常的に酒場を利用している人でなくても楽しめる雰囲気に思います。

湯であげ枝豆(495円)

食材や調理方法にもしっかりと差別化が図られており、例えばこの枝豆も静岡県焼津産で、肥料にカツオが使われているそうです。

逸品肉料理 和牛のたたき(858円)

薬味(わさび、塩昆布、みょうが)がアクセント

ニユートーキヨーといえば一昔前までは巨大さをウリにしていたカミカツが名物でしたが、近年は肉料理全般に力を入れており、肉料理に強いビヤホールというイメージが定着しつつありました。『酒場MORI』でも、看板料理はこの和牛のたたきや、チューリップ(鶏唐揚げ)など肉料理です。

チューリップ(605円)

素揚げした豆苗を添えたチューリップ。ザクザクとした食感と鶏肉の旨味がビールを誘います。

SORACHI1984 NTBバランス注ぎ

スイングカランは2口あり、黒ラベルの隣には「SORACHI1984」というゴールデンエールが繋がっています。香り豊かで飲みごたえある味わいビールですが、スイングカランで提供する店はほとんどなく、どんな味になるか楽しみです。

通常の注ぎ方と比べ、泡の香りはゴージャスで、ビールの味はマイルドな印象に仕上がっています。

炙り焼きグリーンアスパラガス(528円)

炙り料理は日替わりで用意されているそうで、今日は山形牛のイチボやハンバーグ、旬の野菜が用意されています。それではアスパラを焼いていただきましょう。

グリーンアスパラガスは春から初夏にかけてが旬。みずみずしくて美味しいです。

菊正宗 上撰 本醸造生酛(550円)

酒場ですから、ビールはもちろん日本酒もしっかり揃っています。今回はビヤホールのニユートーキヨーでもおなじみの定番銘柄「菊正宗上撰」をチョイス。

普段から愛飲している菊正宗上撰生酛ですが、酒場で飲むとやっぱり一味違います。

ビヤフォーム(330円)

スイングカランは開け方次第で様々な注ぎ方が可能であり、例えばグラスをきめ細かな泡で満たすことができます。これは「ビヤフォーム」と呼ばれる一杯で、泡の美味しさを存分に楽しむことができます。

また、裏メニューとして、SORACHI1984のビヤフォームもオーダー可能です。特徴的な香りと味わいが楽しめます。

ごちそうさま

コの字カウンターならではの空間を共有する楽しさや、接客上手なお店の皆さんの人柄もあり、きっと一人で飲みに行っても心地よい時間を過ごせることでしょう。会社帰りに一人または二人で、「新しい酒場での特別なひとときを過ごしたい」と思ったときに最適なお店です。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名酒場MORI
住所東京都千代田区丸の内1-7-5
営業時間営業時間
[月~金]
11:30~13:00 (L.O13:00)
16:00~23:00  
[土] 
15:00~21:00
定休日
日・祝
開業時期2023年6月14日
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