老舗居酒屋チェーン「天狗」系列の低価格業態『神田屋』は常に進化しています。2023年、千代田区に開業した最新の店舗は、飲み慣れた人も落ち着ける”ネオ”ではない酒場。立ち飲みであれば最大10杯1,100円のセンベロも可能です。
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水道橋駅改札徒歩30秒、大箱で入りやすい低価格酒場
低価格酒場(いわゆるセンベロ)店といえば、都度払いなどローカルルールがあったり、常連さん率が高かったりと、敷居の高さを感じる方は多いのではないでしょうか。
『神田屋』は2千円でお釣りがくる程度でリーズナブルに飲めますが、「天狗」などを運営するテンアライドが運営する業態ですので、チェーン店ならではの気軽さは「天狗」と変わりません。
外観
「旬鮮酒場天狗」や「炭火串焼テング酒場」から『神田屋』へ業態転換を進めているテンアライドですが、水道橋駅前も2023年1月25日に切り替わりました。ただ、神田や池袋西口にある一般的な『神田屋』ではなく、おでんを看板料理にした『ニュー神田屋』と違いがでています。
基本的な価格は「神田屋」と同程度ですが、安定感のある地酒のラインナップなど、全体的により大人っぽい印象です。
内観
あご出汁の香りがほのかに漂う店内。オープンキッチンの厨房には、主役のおでん鍋が鎮座しています。チェーン店であっても、出汁や具材にはしっかり「こだわり」あり。
席数は約90。6人~10人くらいのグループでも利用しやすい配置です。
入ってすぐの一画には立ち飲みカウンターが配置されており、気軽に1・2杯飲んでいけるつくりとなっています。
先着20名・立ち飲みスペース利用限定で、最大10品(ドリンク・つまみの組み合わせ)を1,100円で楽しめる「せんべろ」が用意されています。
地階の店舗ですが天井が比較的高く、圧迫感は感じません。明るくて清潔感があり、日常的な居酒屋通いをしない人でも安心して誘えそうです。
品書き
お酒
日本酒は日本酒にこだわりのある酒卸・岡永のコレクション。
- 生ビール(サッポロ黒ラベル):319円
- パンチレモンサワー(ポッカのレモンとサッポロ甲類焼酎):209円
- ハイボール(デュワーズホワイトラベル):319円
- おでん出汁割り:319円
- 地酒 大七 純米(福島) / 真澄 純米吟醸(長野) / 大山 本醸造(山形):429円など
料理
- あごだしおでん(大根・手作りさつま揚げ・はんぺん・いわしつみれ・ちくわぶ):110円~
- 真鯛の昆布〆:429円
- 稚鮎の南蛮漬け:385円
- 焼き餃子:154円~
- 塩つくね:220円
- おでんやのポテサラ:385円
- 活どじょう唐揚げ:385円
- まぐろ酒盗:319円
居酒屋通いが好きな人にこそオススメしたい店
サッポロ生ビール黒ラベル(319円)
テンアライドのビールは長年サッポロビール。表面に霜がつくほど冷えたジョッキで運ばれてきました。それでは乾杯!
ジョッキに書かれたイラスト。天狗の顔がさりげなく天狗系列をアピール。
おでん屋さんですから、ひとり1セット、取り皿と辛子がセットされます。※お通しはありません。
たこわさび和え(429円)
タコぶつをわさび漬けと和えた料理。ピリっとした味でビールが進みます。
国産牛すじ大根(429円)
ニュー神田屋のオススメ料理のひとつ、創作おでんの牛すじ大根。甘くトロトロに煮込まれた牛すじが、クタクタの大根と相性ぴったり。
焼きはんぺん(275円)
銚子にあるねりもの屋の老舗「嘉平屋」から仕入れるはんぺんやいわしつみれ。こだわりの食材ですね。
鴨春菊(550円)
品書きを眺めて、最初に目についた料理は「鴨春菊」です。やはり、こういう安定感のある料理が一番かもしれません。鴨の脂を吸った春菊は絶品。お燗酒と合わせて大満足です。
活どじょう唐揚げ(385円)
天狗から続く同社の伝統メニューである活どじょうの唐揚げ。水槽で泳ぐどじょうをそのまま揚げるので鮮度抜群。苦味と旨味を楽しむ、お酒好きの心をつかむおつまみです。
ごちそうさま
平日は15時、土日祝日は14時から営業しているので、早い時間にファミレス飲み気分で利用するのも良いと思います。
場所はJR水道橋駅西口から徒歩30秒の好立地。後楽橋を渡れば東京ドームシティがあり、東京ドームでの試合観戦・イベント鑑賞の前後でも利用しやすいです。
物価が高騰し飲み代予算が厳しくなる昨今、正統派の酒場がこの価格で楽しめるのは嬉しいですね。
テンアライド関連取材記事
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/株式会社岡永・サッポロビール株式会社・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)
店名 | ニュー神田屋 水道橋西口店 |
住所 | 東京都千代田区神田三崎町3-8-1 KMKビル地下1階 |
営業時間 | 火~金曜日 15:00~23:00 土、日曜日・祝日 14:00~22:00 定休日 月曜日 |
開業年 | 2023年1月25日 |
公式サイト | ホームページ |