横須賀の上町商店街で約100年営業を続けてきた食堂です。大正時代の食堂の名残を感じさせる立派な建物で、丼ぶりや定食が楽しめるほか、お酒やおつまみも充実しているため居酒屋利用も可能。日中から時間を気にすることなくお酒が楽しめます。
横須賀は山側もおもしろい
港湾都市ならではのムードが漂う横須賀は、三崎や鎌倉とはまた違った魅力があります。
とくにお酒好きにとって、お昼から営業している酒場や角打ちが豊富なこの街は、まさにパラダイスと言えるでしょう。横須賀中央駅周辺の飲み屋街や汐入の基地周辺には多くの呑み処が集まっていますが、実は、駅の裏手にある坂を上った上町(うわまち)エリアもおすすめです。
京急バスが頻繁に運行しているので、気軽に立ち寄ってみてください。
上町の魅力はその街並み。戦火を生き残った大正から昭和初期の看板建築や洋風建築の木造建物がいくつも立ち並んでいます。大正15年創業のそば処など歴史ある店が多く、初めて訪れたときは、三浦半島にこんな景色が残っているのかと驚きました。
情緒ある上町でも、とくに味わい深い飲食店が今回ご紹介する『立花食堂』です。アーケードがあるため全容がわかりませんが、食堂好きならこの店構えだけで入りたくなるに違いありません。
テーブル席が並ぶ店内。100年前の建物としては近代的で天井が高い。「昔はこんな食堂はどこにでもあった」とおっしゃる方もいることでしょう。ですが、タイル張りの床、丈の短いカーテン、そして緑色のシーリングファンなど、その時代としてはとてもハイカラではないでしょうか。
店主さんによりますと宴会ができる2階もあるそうです。
つくられたレトロではない本物の空間。15時頃でもふらりと飲みに来る常連さんがいます。暖簾越しに西日が差し込む店内でビールを頼むこの瞬間がたまらなく好きです。
子どもはあんみつ、大人は串カツ
親子でやってきたお客さんは、大人たちがビール、子どもはバニラアイスが載ったクリームあんみつを注文していました。
令和も7年になろうとしているのに、この懐かしい光景が残っていることがとても嬉しいです。いまの私はもう大人、堂々とキリンラガービールを注文しました。ビールは長年麒麟一筋のようです。それでは乾杯。
マグロ漁船の基地・三崎港も近いからとねぎとろをチョイス。
つまんでいると、程なくして今日の主役の登場。揚げたての串カツにたっぷりソースをかけていただきます。衣はザクザク、中の豚バラはとってもジューシー。レトロな食堂にぴったりの逸品です。
地鶏つくねなど、食堂飲みを意識したおつまみが充実しています。一般的には自家製麺の蕎麦、うどん、ラーメンの店として紹介されているようですが、地元の黒帯飲兵衛さんたちは慣れた感じで昼飲みを楽しまれていました。
横須賀は酒場、食堂、角打ち、さらには喫茶店までお昼から飲ませてくれますが、こうした落ち着いた地元の人愛用の老舗もきっと楽しめると思います。
お店の詳細
メニュー
- キリンラガービール:大瓶700円・小瓶400円
- 日本酒:400円
- 冷酒 千代菊 吉・かまくら:各500円
- 緑茶割り・ウーロン茶割り・そば湯割り:各400円
- 板わさ・砂肝・串カツ・地鶏つくね・イカフライ・ギョーザ・手羽先から揚げ・みそ田楽:各500円
- チャーハン:900円
- オムライス:1,000円
- 豚汁:450円
- オムレツ:700円
- さば味噌煮:700円
- 豚の角煮:700円
店名 | 立花食堂 |
住所 | 神奈川県神奈川県横須賀市上町2-5 |
営業時間 | 月・火・水・金・土・日 11:30 – 20:00 店休日 毎週木曜日 1月1日~3日 自家製麺使用のため麺が無くなり次第早めに閉店する場合あり |
創業 | 昭和一桁 |