やきとりの皮が1本60円と驚きの安さ。1980年創業の小倉『かんぐん』は、この界隈のお酒好きなら知らない人は居ない人気店です。家族経営でアットホームな雰囲気、料理も美味しく、駅も近いので旅行で小倉駅を利用する人にもオススメの一軒。
地元率100%の繁盛店
JR小倉駅 小倉城口から徒歩3分の好立地ながら、駅前アーケードから離れた静かな路地にあるため、知らずにはたどり着けなさそうな立地にある焼鳥居酒屋です。
観光客、通勤客で賑わうメインストリートから離れた場所で”名店”に出会う。酒場めぐりの醍醐味ではないでしょうか。とはいえ、知る人ぞ知るという店ではなく、近隣の酒場好きの皆さんにはおなじみの場所で、開店直後から次々常連さんたちが集まってきます。
カウンターと畳敷きの小上がりに数卓並べただけの小さな店ですが、ご家族総出で切り盛りされているようで、お店の皆さんの応対はとてもスムーズ。それだけ人数が居ないとまわせないほどの人気店というわけです。
混んでいても焼台前のカウンター席は不思議なほど居心地がよく、私は危なくエアポートリムジンバスに乗り遅れそうになりました。
1本60円からと良心価格の焼鳥と、ホワイトボードに並ぶマテ貝などの地物の魚介類の豊富さは魅力的で、ご盛業なのも頷けます。
混んでいても丁寧。なにより味がいい
酒場の一杯目はやはりビールでしょう。瓶でアサヒ、キリン、サッポロと揃えていて、樽生はなんとサッポロの黒ラベルとヱビス、2種類の液種がセットされています。
ビールサーバーがピカピカなので、ここは期待してサッポロ生ビール黒ラベルを。どうですか、どっしりとした昭和の中ジョッキに、完璧な生が注がれました。
それでは乾杯!
お通しは日替わりです。鶏ささみだったりポテトサラダだったり。湯葉刺しを出すこともあるそうで、手が込んでいます。この日はナス味噌ですが、九州らしい麦味噌のようで実にいい味です。
60円からの焼鳥はもちろん魅力的ですが、遠方から来た私としてはゴマサバのほうが気になります。『かんぐん』を教えてくれた酒類関係者も勧める一品。
中鉢にたっぷりと盛られています。白すりごまとたっぷりのワサビ、浸透圧によって水分が引き出され、きゅっと引き締まった飴色のサバ。もう見ただけで美味しそうです。
それでは一口。鮮度がよいようでクサミは皆無。濃厚な味ですから、それにあわせて本格焼酎のロックがほしくなります。
芋焼酎は黒霧島や島美人、米焼酎は人吉の繊月など。1杯400円でしっかりだしてくれるのはさすが九州です。
マテ貝塩焼きに甲イカゲソ、ひらたけの天ぷら、猪の塩焼きなんていうメニューもあります。定番のとり皮酢も、手頃な価格で量もしっかり。大満足です。
ごちそうさま
小倉に引っ越したら、毎週通ってすべての料理を食べ尽くしたくなる。ここはそんな酒場です。
空港連絡バスの停留所や新幹線改札口も徒歩5分の距離ですし、旅程の合間を活用してでも訪ねてほしい一軒だと思います。
店舗詳細
メニュー
- 樽生ヱビスビール:500円~
- 樽生サッポロ生ビール黒ラベル:350円~
- 瓶ビール アサヒスーパードライ・キリン一番搾り・キリンラガー・ヱビス・サッポロ黒ラベル:各500円
- サワー各種・ハイボール:各400円
- 焼酎:400円~
- 皮・白ネギ・玉ねぎ・なす:60円
- キモ・砂ずり・ナンコツ・つくね・ハツ・手羽先など:70円~
- 豚足:300円
- トントロ塩焼:600円
- 唐揚げ:380円~
- マテ貝素焼き:700円
- ヒニス刺:800円
- ゴマサバ:700円
- バイ貝:500円
- あかもく:350円
- 猪の塩焼:1,100円
- とりももたたき:500円
- とり皮酢:350円
店名 | かんぐん |
住所 | 福岡県北九州市小倉北区京町3-11-3 |
営業時間 | 月・火・水・木・金・土 17:00 – 23:00 日 定休日 ■ 定休日 第2月曜日 |
創業 | 1980年 |