渋谷『富士屋本店サクラステージ』本格ビストロを良心価格で!使い勝手抜群の新店誕生

渋谷『富士屋本店サクラステージ』本格ビストロを良心価格で!使い勝手抜群の新店誕生

渋谷や三軒茶屋、日本橋浜町で立ち飲み店やグリルバーを展開する富士屋本店が、2024年1月9日、渋谷の新施設「渋谷サクラステージ」内に新店をオープン。一階は立ち飲み、地階はハレの日にも使えるオシャレなビストロレストランです。渋谷を代表する地場飲食企業の最新店舗の姿を取材しました。

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伝説の立ち飲み店があった場所に、姿を変えてオープン

東京都渋谷区。渋谷駅周辺の再開発は百年に一度の規模と言われています。開発範囲は駅や駅ビルにとどまらず、駅前広場から離れた国道246号線の南側、桜丘町にまで拡大。

かつて桜丘町にあった、巨大な立ち飲み富士屋本店

桜並木がうつくしいさくら坂の下にはいくつもの小さな飲食店があり、伝説の地下立ち飲み店「富士屋本店」もこの地にありました。開発を受け、近にあった富士屋本店は、2018年に惜しまれつつも閉店。5年後の2023年に「さくら坂」沿いで復活したときは、以前の富士屋本店を知る人々の間で大きな話題になりました。

そして、ついに旧富士屋本店があった桜丘町の再開発が概ね完了。大型の複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」が2024年にグランドオープンします。そして、この場所にあった富士屋本店も、サクラステージ内にてビストロ業態として再び営業することとなりました。

外観

さて、気になる出店場所ですが、サクラステージ内といっても、一階の公道に面した場所にできました。東急の渋谷駅からは徒歩7分ほど。

店舗は2フロアにわかれています。一階は軽く1杯だけという使い方も楽しめる立ち飲みコーナー。メインダイニングは地下一階に広がっています。

一階はウェイティングバー風の立ち飲みコーナー

まずは一階を見てみましょう。立ち飲みコーナーは直線的なデザインで洗練された印象ですが、そこを暖色の照明が照らし、居心地の良い空間にまとめられています。かつての富士屋本店の一階にあったワインバーのようなコンパクトなコの字カウンターは、人気スペースになるはずです。

ハイテーブルもありますから、グループでの利用も可能です。

メニューは、一階と地階で基本的には共通です。黒板にはクイックな利用でも注文しやすい料理が紹介されていました。

地階はちょっとした会食にも使えるカジュアルレストラン

階段を降りて地階へ。天井の高さに感動しました。店構えからは想像できないほど広い空間で、店の中央には料理番組のステージのようなオープンスタイルの厨房が鎮座しています。考えてみれば、元祖の富士屋本店の頃から、同社は一貫して調理をみせるような構造にしています。

店の奥は天井まで高く伸びるガラス張りのワインセラー。富士屋本店はもともと酒販店であり、酒類の仕入れにはこだわりがありますが、サクラステージではより力を入れているようです。

品書き

  • サッポロ生ビール黒ラベル:ハーフ450円・フル650円
  • 富士屋ビール(オリジナルクラフトビール):ハーフ600円・フル850円
  • ドライレモンサワー・スパイスレモンサワー・ジンジャーレモンサワー・山椒ジンソーダ・山椒トマトサワー・サクラソーダ:各700円
  • デュワーズハイボール:650円
富士屋本店旧ワインバー時代から変わらない、分厚いワインメニュー
  • ワイン各種:グラス600円・ボトル3,000円~
  • シャンパーニュ テタンジェ ブリュット・レゼルヴ:8,900円

料理

  • 鶏レバームース:300円
  • 甘エビとアオリイカの小さなタルト:550円
  • エゾジカタルタル:1,300円
  • 白バイ貝の白ワイン煮:700円
  • 和牛の温かいカルパッチョ:1,300円
  • 穴子と里芋のテリーヌ:1,000円
  • サワラレアフライ:900円
  • ズワイガニとホウレン草のオムレツ:1,000円
  • 真鯛のパイ包み焼き:1,600円
  • 仏産鴨もも肉のコンフィ:1,450円
  • 手打ち麺deラザニア:1,500円
  • 地ダコの軽い煮込みパッパルデッレ:1,400円
  • 本日のカルパッチョ 取材時は釣りアジ、寒ブリ、天然真鯛、サワラ:1,200円~
  • シャルキュトリー:パテドカンパーニュ:800円
  • ボルビープロシュート:1,100円
  • ハモンセラーノテリシア:800円
  • ミラノサラダ:800円

贅沢な料理を良心価格で提供してくれる、ちょうどいいビストロ。

サッポロ生ビール黒ラベル(650円)

富士屋本店は昭和の旧店舗の頃から、メインのビールはサッポロビール。サクラステージでもそれは変わりません。たっぷりはいる昔ながらのサッポロタンブラーに富士屋本店の文字がカッコイイですね。それでは乾杯

フロスティミストの層が分厚い、極上の生です。

ビーツとゴルゴンゾーラのマカロン(300円/個)

それでは、気になる料理をみていきましょう。お店の方に「富士屋本店サクラステージ」といえばこれ!という料理のアドバイスを頂きながら、いくつか気になるところを選んでみました。

まずは、浜町の富士屋本店でも人気のマカロン風のおつまみから。ビーツの鮮やかな紅色に、ゴルゴンゾーラのしっかりとした旨味。見た目も味もテンションが上がる一品です。

京都釣りアジのカルパッチョ(1,300円)

こだわって仕入れた上等な鮮魚をつかった、日替わりカルパッチョが同店の新たな取り組みの一つ。

ボルビープロシュート(1,100円)

カウンターの角に鎮座するイタリア産のフライホイール式スライサーが気になります。ということで、シャルキュトリーから、18ヶ月熟成のプロシュートをお願いしました。

これが、驚くほど薄くスライスされており、口の中でふわっと溶けるような食感です。

千葉県サンバファーム産サラダとクスクス(1,000円)

三軒茶屋店、浜町店、渋谷のワインバーと、同社の新店は毎回オープン時に取材し、プライベートでも頻繁に利用していますが、ここのグループはどの料理も毎回、品書きの想像を越えた驚きと、期待を以上の料理を出してくれます。サラダもこんなに鮮やか。なおかつ、しっかりお酒のつまみになる味付けなのも嬉しいポイントです。

グランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ 泉-SEN

ボトルワインの品揃えは、これまでの各店よりはるかに多く、よりどりみどりです。国産ワインもしっかり揃えられています。

魚介系のおつまみに合わせようと選んだのは、エスプリ ド ヴァン ジャポネ 泉。第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)でも提供された、サッポロビールワイン事業自慢の1本です。主に甲州を使い、岡山のマスカット・オブ・アレキサンドリアをあわせたもの。

真鯛のパイ包み焼き(1,600円)

本日のメインディッシュは、真鯛のパイ包み焼きです。主菜メニューの筆頭にあり、お店の方もおすすめする、富士屋本店サクラステージを代表する料理のひとつ。可愛らしい鯛の形に仕上げたパイです。

パイの中にそのまま鯛の身があるわけではなく、一口サイズにカットした身と旨みたっぷりに仕上げたホウレン草がかなりたっぷりと入っています。これを濃厚なクリーム系の香草ソースと一緒に食べると、複雑ながらしっかり鯛本来の旨さを引き出した味に、思わず大きく頷きたくなりました。

グランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ 絢-AYA

オリジナルのビールやレモンサワーも気になりますが、やはりこれだけワインがありますから、どうしても飲みたくなってきます。

今回は国産を楽しもうと考え、山梨の手摘みで収穫したマスカットベリーAを使用したグランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ 絢をチョイス。非常に華やかな香りと上品な酸味が楽しいワインです。

スモークサーモンのスコッチエッグ(700円)

ワインのつまみには、スコッチエッグはよくあいます。シンプルなひき肉のスコッチエッグではなく、肉の部分はスモークサーモンというアレンジが楽しい一品。

牡蠣と唐墨のパスタ(1,500円)

そうそう、忘れてはいけないのが〆の一品。富士屋本店の洋食業態が提供しているパスタやニョッキ、リゾットは、それだけでひとつの専門店として十分成功しそうなほど、華やかでみるからに美味しそうなものばかりです。

牡蠣とカラスミの組み合わせは、もう美味しいに決まっています。〆と言いつつ、ついついワインが進んでしまう素晴らしいおつまみでもありました。

ごちそうさま

1971年から立ち飲み富士屋本店があった、同社にとって飲食部門発祥の地である桜丘町のサクラステージにできた新店舗です。とても贅沢な空間で、カジュアルレストランと言いつつも十分に特別な日に使える空間と料理。それでいて、三軒茶屋などと大きく変わらない値段設定なのですから、これは流行る事間違いありません。

渋谷でこういう”ちょうどいい”と感じる店は多くなかったので、きっと重宝されるものと思います。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

店名富士屋本店サクラステージ
住所東京都渋谷区桜丘町1−4 渋谷サクラステージSHIBUYAサイド114区画
営業時間17:00~23:00
日曜日定休
オープン日2024年1月9日