有楽町『酒や はないち』無休で毎日3時半開店。清酒1杯275円と安くて便利な酒場。

有楽町『酒や はないち』無休で毎日3時半開店。清酒1杯275円と安くて便利な酒場。

有楽町の『酒や はないち』は、丸の内・日比谷・銀座界隈で飲むときに頼れる存在です。母体は埼玉県蓮田の酒蔵「清龍酒造」。蔵元直営なのでお酒が安く、清酒一杯275円。店の向かいにある系列の”路麺”そば店から取り寄せも可能です。

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郷愁漂うガード下酒場

外観

有楽町・日比谷界隈は幾度の再開発によって、すっかりキラキラとした街に生まれ変わりましたが、15年ほど前までは、銀座の玄関口とは思えないくらいディープでした。東京を代表する商業エリアですから、ピカピカでないといけないのでしょうけれど、すっかりノンベエは隅に追いやられた気分です。

そんな有楽町にも、わずかながら昭和の景色を残す場所があります。それは、意外にもJR有楽町駅そのもの。駅構内こそリニューアルされているものの、駅直下、ガード下にはいまだ懐かしい飲み屋が元気に営業しています。

そのひとつである『はないち』は、埼玉県蓮田の酒蔵・清龍酒造の系列店です。

内観

清龍酒造と聞いて、気づいた方も多いと思います。池袋に本店を構え、神田や上野に展開するローカル居酒屋チェーン「蔵元居酒屋 清龍」の姉妹店的存在です。

JR有楽町駅の改札から徒歩20秒とは思えない落ち着いた雰囲気で、店内はコンパクト。カウンターで一人”引っ掛ける”という使い方が似合う酒場です。昔は酒場が好きそうな背広姿の人が多かったですが、最近は安く飲めることもあり、カジュアルな若い人が増えています。

奥へ進むと少人数の飲み会で使えるテーブル席が数卓並んでいます。

直上は日本の大動脈・東海道線と新幹線が数分後とに行き交っていますが、ここは別世界のようなゆったりとした時間が流れています。

品書き

  • サッポロ生ビール黒ラベル:グラス330円・中528円
  • チューハイ:330円
  • レモンサワー:363円
  • 加賀棒ほうじ茶ハイ:418円
  • 清酒 清龍:275円
  • 清龍 特定名称酒:495円~
  • 麦焼酎 和ら麦:グラス528円
  • 紫蘇焼酎 鍛高譚:グラス462円
  • デュワーズハイボール:429円~

ボトルワイン:2,640円

おすすめ・差し込み

  • サゴチ(さわら)炙り刺し:638円
  • カキとホウレン草玉子とじ:638円
  • 本マグロ中トロネギ間串:385円~
  • 真鯛かぶと煮:638円
  • イバラカニ鍋:2,178円

豚スペアリブ黒胡椒焼き・銀鱈煮付け・アボカドと海鮮のサラダ・肝いりするめいか:各871円

  • 白菜マーボー:473円
  • 若鶏と里芋の旨煮:528円
  • 寄せ鍋:858円
  • カキ鍋:1,023円

定番料理

  • 刺身:638円~
  • もつ煮込み:528円
  • 鶏の唐揚げ:528円
  • ソーセージ盛り合わせ:528円
  • ミックスピザ:803円
  • ニラチヂミ:528円
  • 串焼き2本:418円
  • 昔なつかしナポリタン:638円
  • かけそば:380円
  • ちくわ天:550円
  • かき揚げ天ざる:480円

〆の蕎麦も酒の友

サッポロ生ビール黒ラベル(528円)

ビールは樽生ビールのみ。提供品質は高めです。サッポロ生ビール黒ラベルで乾杯

なんこつから揚げ(528円)

蔵元直営なので日本酒が安くオススメなのですが、おつまみもどれも安定しており、昭和の居酒屋へ気にせず入れるような友人ならば安心して案内できます。キラキラした店は山ほどあるこの街だからこそ、あえてガード下でナンコツから揚げをつまみに飲みたいのです。

湯豆腐(528円)

寒い季節のおすすめは鍋料理です。温まるからというだけではなく、安くてボリュームがあることもポイントです。二人前から受けます、というスタンスではなく、3人で一人前という注文もOK。いろいろつまみたいですから嬉しいです。

ホッカイドウハイボール(440円)

清龍系列の甲類は合同酒精の焼酎ですが、『はないち』では、しそ梅風味の「トーキョーハイボール」や「ホッカイドウハイボール」といった同社のアイデアチューハイも並んでいます。選んだのは、ホッカイドウハイボール。ガラナ風味のチューハイ(ウォッカベース)です。ガラナ飲料のあの味そのもの。

春菊天そば(480円)

『酒や はないち』の向かいには『そば・うどん はないち』(旧店名:天久利)という系列のそば店があります。いわゆる路麺系で、蕎麦1杯380円と立ち食い蕎麦値段です。

『はないち』の特長は、そんな系列店の蕎麦が値段そのままで居酒屋でも注文できること。天ぷらは揚げたてサクサク。むしろ、抜きにして浸した天ぷらをつまみにしたいくらいです。

ごちそうさま

1965年に誕生した清龍の居酒屋部門。チェーンといえども、すっかり老舗です。原則、年中無休。有楽町界隈で飲む場所に悩んだら、まずは『はないち』で軽く飲んでから、改めて考えるというのはいかがでしょう。ゼロ軒目から、〆の蕎麦まで使えます。

隣りにある町中華

有楽町『宝龍』高架下で半世紀。1等立地で手頃な町中華。昼飲みにも!
JR有楽町駅の高架下で60年近く営業してきた大衆中華『宝来』。改札までは徒歩30秒という圧倒的な1等立地にありながら料理は良心価格。中休みなく終電ころまで営業し…
syupo.com
店名酒や はないち
住所東京都千代田区有楽町2-9-16
営業時間営業時間
15:00~23:00
定休日
無休

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)