有楽町『宝龍』高架下で半世紀。1等立地で手頃な町中華。昼飲みにも!

有楽町『宝龍』高架下で半世紀。1等立地で手頃な町中華。昼飲みにも!

2023年5月23日

JR有楽町駅の高架下で60年近く営業してきた大衆中華『宝来』。改札までは徒歩30秒という圧倒的な1等立地にありながら料理は良心価格。中休みなく終電ころまで営業しており、ランチピークを過ぎた頃から夜中まで、飲み客が途切れません。

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有楽町の高架下には昭和が残る

有楽町・銀座エリアは日本を代表する商業エリア。大衆的な店はなさそうに思えるかもしれませんが、実は昭和から続く庶民派の飲食店の宝庫でもあります。

JR有楽町駅前は「ITOCiA(マルイ)」や「東京交通会館」などにぎやかな大型施設が鎮座していることもあり、駅直下の飲食店はやや影が薄くみえますが、長く続く店がいくつもあります。

1970年代創業の大衆中華『宝龍』もそのひとつ。

銀座、日比谷の玄関口であるJR有楽町駅の改札から傘をささずに30秒の立地にありながら、値段は一般的な町中華と同程度。家賃を考えたら成立しなさそうですが、そのあたりはやはり鉄道民営化以前から続く店特有の関係があるのでしょう。

パワフルなベテラン料理人さんたちが豪快に調理し素早く提供する店。厨房に向いたカウンターは常に料理番組のステージをみているような気分になります。昔は働き盛りの人でごった返していましたが、いまは老若男女から外国人まで客層は様々です。

品書き

お酒

  • 生ビール アサヒスーパードライ:中600円
  • 瓶ビール アサヒスーパードライ:中瓶500円
  • 紹興酒:180ml 600円・紹興酒500ml 1,500円
  • ウーロンハイ:400円
  • レモンハイ:400円
  • ハイボール:400円

一品料理

  • 焼き餃子 5個:550円
  • 水餃子 5個:550円
  • 肉にら炒め:650円
  • レバーの辛し炒め:650円
  • 鶏のから揚げ:650円
  • ねぎワンタン:550円
  • 玉子とキクラゲの炒め:850円
  • チキン南蛮:850円
  • ホイコーロー:950円
  • 酢豚:950円
  • 豚肉とピーマン炒め:900円

麺類・ごはん類など

  • 五目焼きそば:850円
  • あんかけ肉かた焼きそば:850円
  • 上海焼きそば:850円
  • 五目チャーハン:850円
  • 半チャーハン:200円
  • ワンタンスープ:500円
  • スーラータン:550円

飲んで良い中華

アサヒスーパードライ中瓶(500円)

混雑するランチのピークは配慮したいですが、中休みなく0時前の終電頃まで営業しているため、昼飲みや〆の1杯に利用しやすいお店です。お酒の品揃えもあり、お客さんの多くが飲んでいることもあり、安心してビールとつまみを頼めます。

キンキンに冷えたアサヒスーパードライをビアタンへ注いで、乾杯

麻婆豆腐(850円)

具だくさんの五目あんかけかた焼きそばや、ジューシーで揚げたように焼き上げる餃子など、ビールにあう料理が豊富です。食事より、「飲み」に重点を置くならば、豆板醤をしっかり効かせたクセになる旨辛味の麻婆豆腐はいかがでしょう。

いわゆる日式中華の味付けで、ひき肉がたっぷり入っています。

エビのチリソース(750円)

有楽町・銀座でエビチリを食べるといえば、いくらになることやら…。ですが『宝龍』は、海老がしっかり入っていても750円。

紹興酒(600円)

ビールやハイボールもよいですが、辛い料理には紹興酒も良いですね!

五目チャーハン(850円)

チャーシューやかに身などが入った贅沢なものですが、こちらも850円と良心価格。

しっとり系で、味にもとがった印象はありませんが、バランス型ならではの安心感があります。これに冷えたスーパードライを合わせれば、十分に満足感があります。

ごちそうさま

お店の方は親切で、丁寧な接客をしてくれるのもポイント。年中無休でお昼から通しでやっている『方龍』は、有楽町駅利用者にとって心強い存在です。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名宝龍
住所東京都千代田区有楽町2-9-16
営業時間営業時間
[月~金]
11:00~23:50
[土・日・祝]
11:00~21:30
日曜営業
定休日
無休
開業時期1960年代