全国にホッピーは広まったものの、樽詰(樽生)ホッピーを提供する店は数えるほどしかありません。そのうちの一軒が秋葉原の『金子屋』です。特筆する点はハッピーアワーの存在で、なんと一杯200円です。五反田の人気もつ焼き店に似た牛すじトマト煮込みも人気。
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秋葉原で早い時間から飲める店
秋葉原は昔と比べ、ぐーんと飲める店が増えました。とくに昭和通り側(JR秋葉原駅より東側)はチェーン店の進出がめざましく、飲み屋街として賑わっています。安い居酒屋も多く激戦区となっていますが、個性的な新進気鋭も多く面白いスポットです。
そのひとつ、『金子屋』は、もつ焼きの店で2013年に開業しています。オーナーの金子さんは五反田の人気もつ焼き店『かね将』の店主・金子さんの親戚で、金子屋にも『かね将』の名物料理が並びます。
雑多な線路脇のエリアにある賑やかな一軒。ワイワイと飲む雰囲気で、仕事帰りの会社員やアキバに集うオフ会風の人々で賑わっています。
開放的な焼台と調理場の簡素な作りの厨房と、そちらに向いた向いたカウンター席が数席。店はそれほど広くなく、一人でも、数人でもラフな感じで過ごせます。短時間にぐっとビールを飲み干し帰っていく人も。
乾杯はサントリー ザ・モルツで
一杯目は、やっぱりビールから。樽詰のサントリー ザ・モルツが定番ビールです。キンキンに冷えたジョッキが嬉しいです。それでは乾杯。
品書き
ハッピーアワーは220円
早く飲めるならば、金子屋のハッピーアワーを狙いたいところ。希少な樽生ホッピーをはじめ、生ビール(サントリー ザ・モルツ)、バイスサワー、ハイボール、チューハイ類がなんと税込220円です。平日は18:30まで、土曜・日曜・祝日は17時までがハッピーアワー。買い物帰りに手軽に樽生ホッピーが飲めるのは嬉しいポイントです。
お酒
通常価格の品書きがこちら。樽生ビール(サントリー ザ・モルツ):462円、瓶ビール(サントリー ザ・モルツ):583円。中身(焼酎類・ウイスキー)と外身(割材)は別々になっていて、例えばレモンサワーならば、宝焼酎:330円とレモン:209円をあわせることになります。
注目は生ホッピー:550円でしょう。※品書きの表記に準拠し生ホッピー(樽生ホッピー)と記載。正確には樽詰ホッピー。ホッピーは製造工程で熱処理をしています。
キンミヤ焼酎/シャリキン(シャーベット状にしたキンミヤ焼酎のこと):385円、鍛高譚:528円、サントリー角:660円など。割材は、炭酸・レモン等は博水社のハイサワーブランドで、その他コダマのバイスなど各種209円。
料理
焼とんは、れば、しろ、かしら、はつ、たん、なんこつ、豚ハラミなど、1本99円。お店のオススメは特製つくね:198円。
かね将の名物料理でもある牛すじトマト煮:528円や生野菜サラダ:418円はここでもぜひ頼みたい料理です。ほかには、もつ煮込み:418円、ガツ刺し:396円など。
スムースなのどごし、樽詰ホッピーを豪快に飲みながら
生ホッピー(550円/ハッピーアワーでは220円)
全国に数十軒ある樽詰ホッピー提供店のひとつ。貴重な生ホッピーを飲みに遠くの酒場を訪ねたという方もいらっしゃるのでは。氷なし、度数はホッピー社のレシピ通りなのでとっても爽快な飲み心地です。
牛すじトマト煮(528円)
牛すじトマト煮はさかのぼればスペイン料理にたどり着く、大衆酒場らしくない料理。ですが、ホッピーやハイサワーと相性は抜群にいいです。コクが強くあと引く美味しさ。トマトや牛すじはトロトロになるまで煮込まれて原型をとどめていません。
宝焼酎(330円)と炭酸(209円)
ザルいっぱいの氷はサービスです。中身だけ追加して二杯飲むもよし。
焼とん(99円)と特製つくね(198円)
胡椒を効かせた焼とんの串は、手頃な価格ながらしっかり食べごたえある大きさです。ネギと複数の部位を練り込んだ自家製のつくねは、モチモチとした食感が心地いい。
土日祝日は14時からオープンと早く、秋葉原で用事を済ませた帰りにさくっと飲むのに良さそうです。ハッピーアワーは生ホッピーなど定価の半額以下になるものもあるので、お手頃感を楽しむためにも早い時間がおすすめです。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 金子屋 |
住所 | 東京都千代田区神田佐久間町2-11 AOIビル 1F |
営業時間 | 16:00〜23:00(土日祝は14:00〜23:00・基本無休) |
開業年 | 2013年 |