市ヶ谷『とんかつ うちの』昼飲み可！大正創業の精肉店直営。カツはもちろん、海老フライも絶品

市ヶ谷駅前でとんかつの老舗といえば『うちの』。1世紀にわたり営んできた芝浦市場の買参権を持つ精肉店の直営です。昼は定食がメインですが、お酒の提供もあり昼飲み可能。夜はつまみメニューが充実、晩酌セットもあるとんかつ居酒屋になります。

外濠のほとりにある老舗とんかつ店

新見附濠の高低差を見ると、とても人の手で掘ったようには見えません。江戸時代の土木技術のレベル高さに驚かされます。いまは、JR中央線や釣り堀、公園になって余生を過ごしています。

そんな外濠公園の脇で長年親しまれてきたとんかつ店が、今回のテーマ。1916年に創業した老舗精肉店「内野商店」の直営店です。近くには、「ミートショップうちの」という小売店もありますが、酒場好きが気になるのは、やはり昭和の町のとんかつ店の風情をそのまま残した『とんかつ うちの』です。

JR市ヶ谷駅からは徒歩2分ほどの好立地。法政大学を始めとした大学施設が多いことから、学生や大学関係者の姿も多いようです。

老舗だけあって店内は広く、テーブル席が広がっています。昭和・平成の松竹映画のワンシーンで、三國連太郎や西田敏行が昼食を食べていそうな雰囲気。低い背もたれに店名が入った椅子は、味わいがありますね！

夜は居酒屋営業をしていることから、壁にはおつまみメニューが色々と貼られています。

19時までの晩酌セットはワンドリンク付きで1,600円。とんかつはお昼のイメージがありますが、夜のセットも魅力的です。

それでは、品書きをみていきましょう。お昼からお酒のメニューがあるのが嬉しい。都心はとんかつ、蕎麦、中華などで飲んでいる人は多いです。

品書き

お酒

• 樽生ビール ヱビスビール：450円～
• 瓶ビール キリンラガー中瓶：780円
• 日本酒 あさ開：450円
• 冷酒 富久開（あさ開）：1,000円
• サワー・ハイボール：各480円

料理

• 島豚ロースカツ定食：2,700円
• えごま三元豚ロースカツ定食：1,980円
• 鹿児島豚ロースカツ定食：1,280円
• ランチ限定 ランチロースカツ定食：980円
• 夜限定 黒豚シューマイ3コ：820円
• 夜限定 ロースカツ煮：1,030円

サクサクで軽いので箸が進む！

キリンラガー（780円）と海老とササミのフライ定食（1,480円）

数あるメニューから、本日の昼飲みに選んだのは「海老とササミのフライ定食」です。食肉センターの買参権を持つ精肉店直営なので豚が美味しいのは当たり前ですが、海老もこの通り、かなり大きくて食べごたえがあります。

テーブルの壷に入ったトロミのあるソースをたっぷりかけていただきます。添えられたコク深い味のタルタルソースもいい味なので、ソースと合わせてグルグルにして…。

やっぱり大きい海老フライは幸せになりますね！このプリプリ感がたまりません。荒削りの衣を使っていますが、油のキレがよくてザクザクに揚がっています。これは箸が進む、ビールが進む。

ランチでも付け合わせは嬉しいことに豚汁です。温かい汁は日本酒を誘いますね。

日本酒（450円）

ということで、迷うことなくお燗酒を。旨辛なお酒なので、揚げ物と相性バツグン。

鹿児島豚ヒレカツ定食（1,650円→1,450円）

昼営業では日替わりでオトクなメニューが用意されており、例えば「鹿児島豚のヒレカツ定食」が200円引きになっていることも。ふわっと揚がった箸で食べられる優しいヒレカツでした。

ごちそうさま

厨房は、いかにもとんかつ店の職人といった感じの皆さんが仕事をしています。給仕担当のお姉さんたちの元気な接客も嬉しい。画一化する現代の飲食店にはない懐かしい雰囲気がここにはあります。

大きな海老2本でだいぶお腹がいっぱいです。夜飲み歩けるよう、少し散歩をしたいと思います。ごちそうさまでした。

昼飲みはランチタイムのピークを過ぎた13時以降がおすすめ。夜はオトクなセットがある19時までにぜひ。