新橋『体験型ビヤスタンド L LAB』自分で注げる！ビール好きのエンタメスポット誕生

ビヤホール「銀座ライオン」などを運営するサッポロライオンが、新橋に新業態『体験型ビヤスタンド L LAB』をオープン。「LION」の「ラボ」だから「L LAB」。最大の特徴は、お客さんが自分でビールを注げることと、ミックスも楽しめることです。11月1日、オープン初日の様子をご紹介します。

生まれ変わった銀座ライオン新橋店の一階

現存する日本最古のビヤホール「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」をはじめ、全国にビヤホール業態を展開するサッポロライオン（サッポログループ）。新橋駅前、外堀通り沿いにも昔からビヤホール「銀座ライオン」を構えています。以前はかなり年季の入ったビルでしたが、2016年に建て替えられており、メインの店舗は2階、3階に移り、一階は小さなビールスタンドとなりました。

その後、新入社員向けの研修施設を兼ねた「トレーニングセンター店」を経て、今年11月1日、新たに『L LAB』としてリニューアルされました。

『L LAB』の特長は、一言で言えば「自分で注ぐ、自由度の高さ」です。スマートフォンでオーダーし、グラスを受け取ったら自分で好きな銘柄を注ぐ流れ。

注ぎ方の違いで変わるビールの味を研究したり、複数のビールをミックスして、自分流のパーフェクトな一杯を探求したりと、まさしく「ラボ」的な楽しみがあります。

内装の基本はそのまま。スタンディング（立ち飲み）のみです。銀座ライオンは大箱が多いですが、ここは個人店のようなコンパクトなサイズ。店員さんとの距離が近く、ちょっとしたビール談義も魅力のひとつだと思います。

提供メニュー

ビール

グラスは3種類から選べて、5種類のビールを自由に注げます。液種は、琥珀ヱビス（アンバーラガー）、ヱビスプレミアムブラック（シュバルツ）、SORACHI1984（ゴールデンエール）、白穂乃香（ヴァイツェン）、エーデルピルス（ピルスナー）の5種類。

サッポロビールが持つ幅広いラインナップが揃っていますが、サッポロ生ビール黒ラベルは置いていません。

料理

料理は、税込み500円均一の料理と、群馬県産 赤城山麓豚角煮（700円）などの国分「K&K 缶つま」シリーズが用意されています。

• 巻風ホップソルトのミックスナッツ
• 生ハムプリッツ
• 蝦夷鹿のパテ
• ジャーマンポテト
• ブルチー香るポテトサラダ
• 出汁漬け枝豆
• 鶏レバースモーク

ビール版ドリンクバー気分！禁断のミックスを楽しむ

自分で注ぐ！選べるグラス生ビール（700円）

それでは、ビールをいただきましょう。まず、スマートフォンを使ってモバイルオーダーし、その後グラスを受け取り、タップの前へ進みます。ビールサーバーを触る機会はたまにあるという方でも、5銘柄を好きに注げることは貴重な経験だと思います。

ヱビスビールとヱビスプレミアムブラックのハーフ&ハーフは銀座ライオンにもありますが、『L LAB』にくれば普段飲むことができない組み合わせが楽しめる！

ということで、一杯目は白穂乃香をメインに、エーデルピルスを注いでみました。ホップ感を強めた苦いヴァイツェンになるでしょうか。

かわいいライオンと乾杯できるフォトスポットで、乾杯、ウォー（サッポロライオン推奨の乾杯の音頭）

エーデルピルス特有のホップの香りに続き、小麦を一部使用したヴァイツェンらしいフルーティー感が追いかけてきます。いつかやってみたかった組み合わせが実現しました。

2杯目は全部混ぜてみた

一杯目は爽快グラスで注ぎましたが、2杯目は重厚グラスを試してみようと思います。グラスの形状でも味が変わるのは不思議です。

注いでみました。一度は試してみたいオールミックス。

混ぜる過程でできた荒い泡を流すように、SORACHI1984のきめ細かな泡に載せ替えてみました。最初の泡を流すようなプロの技だってここではOK。サッポロライオン社員から注ぎ方を教わることも可能！

サッポロプレミアムビールの究極ミックス！味は…、お楽しみに。

ブルチー香るポテトサラダ（500円）

お店手作りのおつまみは、500円均一で種類豊富。手頃な価格ながら、よく研究されていてビールと相性ばっちり！

自分で注ぐ！生搾り和柑橘ビヤカクテル（800円）

ビールのミックスと並ぶ楽しみのひとつ、フレッシュフルーツのコールドプレスをつかったビアカクテルです。

フルーツの種類は変わっていくそうですが、取材時は愛媛県 増田農園「早摘み温州みかん」のをつかったカクテルが用意されていました。

みかん果汁に琥珀ヱビスを注いでみました。

琥珀ヱビスとみかん果汁の組み合わせが予想以上に相乗効果がありました。SORACHI1984でも良さそう。

文字通り「ラボ」を楽しむ

ビールをミックスする楽しみは想像以上。流速が早いライオンのタップを触るのも楽しいので、ご興味がありましたら訪ねてみてはいかがでしょう。

労働人口が減る中、ライオンが考案した少人数で運営できる新店舗、今後の展開に注目です。

（取材・文・撮影／塩見 なゆ）