名古屋・栄の『串かつラブリー』は、開店前から行列ができるような人気店。予約を受け付けていませんので、入れたらラッキー!看板料理の串かつと八丁味噌おでん(どて煮)は後を引く美味しさです。印象的な店名は、系列店のジャズライブハウスが由来。
目次
一人利用で、カウンターを選びたい店
名古屋のソウルフード、八丁味噌を使ったおでんや串かつを食べさせてくれる店『どて・串かつラブリー』は、2008年の開店ながら老舗の有名店に並ぶ人気店となりました。
新しい店なのかと思われるかもしれませんが、実は1970年創業のJAZZライブハウス「jazz inn LOVELY」の系列店で、『ラブリー』となる前から、「久富」という名の串かつ酒場を営業していました。酒場らしからぬポップな店名ながら、十分な実績あるお店です。
外観
冒頭でも触れましたが、『ラブリー』は予約を受け付けていません。そのため、早いもの勝ちとなっており、開店に合わせて行列ができます。20時頃になれば混雑も落ち着きますので、列を気にせずのんびり飲みたいならば二回転以降が良さそうです。
姿勢良く丁寧に応対してくれる店員さんたちが嬉しいです。ここへどうぞ、とカウンターの角の席に案内してくれました。完全なオープンスタイルの厨房で、Jの字型のカウンターが囲っています。
4人用テーブルが2卓あるのでグループ利用も可能ですが、カウンターメインということもあり、少人数のほうが安心。なによりカウンター席から眺めるライブ感が楽しいです。串かつに衣をつけて揚げていく様子だけでもお酒が進みます。
品書き
お酒
- 樽生ビール キリン一番搾り:660円
- 瓶ビール キリンクラシックラガー中瓶:660円
- レモン酎ハイ:550円
- 日本酒 一本義 辛口純米(福井):605円
- 日本酒 新亀 手造り純米(埼玉):880円
- 日本酒 長珍 純米阿波山田65(愛知):935円
- 日本酒 るみ子の酒 無濾過生(三重):825円
- 日本酒 秋鹿 純米原酒山田錦7C(大阪):825円
料理
- 串かつ(3本~):110円/本
- ねぎま:275円
- 砂肝:200円
- 鳥なん骨:220円
- 手羽先:440円
- おでん(卵・大根・こんにゃく・ちくわ・ごぼう巻・はんぺん・豆腐・厚揚げ):各110円
- 牛すじ:660円
- ラブリー特製豚汁:385円
- ポテトサラダ:440円
- 飛騨オムライス:660円
揚げたて串かつをどて煮にくぐらせる
キリンクラシックラガー(660円)
『ラブリー』のビールは、長年キリン一筋。樽生はキリン一番搾り生ビール、瓶ビールは熱処理をしたキリンクラシックラガーです。今夜はちびちびとビアタンで飲みたい気分でしたので、クラシックラガーをチョイス。それでは乾杯!
キャベツ
席に座ると同時に、お通しのキャベツとソースがセットされるのが”お決まり”です。サラサラの串かつ用ソースは辛旨系。
おでん・牛すじどて煮(660円)
目の前にある巨大な鍋からは、食欲をかき立てる八丁味噌の香りが漂っています。品書きにあるおでんとは、これのこと。大根や豆腐などがドロドロの味噌に浸かっています。
おでんの中にある「牛すじ」は、いわゆるどて煮のことで、ザッと掬ってだしてくれます。
溶けてなくなる直前だったようなトロトロ具合。噛むことなく口の中で繊維や脂が溶け広がっています。見た目はかなり濃厚そうですが、これがびっくりするほどマイルドな余韻です。
串かつ(110円/本)
牛すじどて煮とキャベツをつまみに中瓶を一本飲みきった頃、揚げたての串かつが届けられました。物価高のいまでも1本110円です。
提供時に、「味噌はつけますか?」と聞かれます。好み次第ですが、ソースや牛すじが手元にありますのでそのままもらうことにしました。
細かく揃えた衣は、ソースに浸してもエッジを保ったまま。それでは一口。衣のザクッとした食感に続き、脂と赤身のバランスが良い豚肉から汁がジュワっとでてきました。
そこへすかさずビールを一口。たまりません。
お次はどて煮に潜らせて、味噌串かつにしていただきます。首都圏や関西では滅多に味わえない、八丁味噌の濃くて甘い濃厚な味が嬉しい!
ごちそうさま
ドテ・串かつは名古屋名物ですからいたるところで楽しめます。そうした中で『ラブリー』を選ぶ理由は、丁寧な接客と、なにより料理の味、栄という立地、カウンター酒場ならではの見渡せる範囲で完結する安心感ではないでしょうか。
お客さん同士の距離が近く、仲良く話している人もいるような和気あいあいとした雰囲気でした。
近くの酒場
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | どて串かつラブリー |
住所 | 愛知県名古屋市東区東桜1-9-1 |
営業時間 | 営業時間 [月~日] 16:30~23:00(L.O.22:00) 日曜営業 定休日 無休 |
創業 | 2008年 |